「白雪姫」、「シンデレラ」、「美女と野獣」、そして世界中で大ヒットした「アナと雪の女王」まで、魔法のように美しい映像と、素晴らしい楽曲によって数々の伝説を生み出してきたディズニー・ミュージカル。
この冬、「ズートピア」の監督と「モアナと伝説の海」の音楽というディズニー史上最強の豪華スタッフが集結した、全世界待望のミュージカル・ファンタジーがついに誕生!
「“魔法だらけの家”へ、ようこそ──」
魔法の力に包まれた、不思議な家に暮らすマドリガル家。
家族全員が家から与えられた“魔法のギフト(才能)”を持つ中で、少女ミラベルだけ何の魔法も使えなかった。
ある日、彼女は家に大きな”亀裂”があることに気づく──それは世界から魔法の力が失われていく前兆だった。 残された希望は、魔法のギフトを持たないミラベルただひとり。
なぜ、彼女だけ魔法が使えないのか?
そして、魔法だらけの家に隠された驚くべき秘密とは…?
(Disney movie websiteより)
<2021年11月28日 劇場鑑賞>
田舎に住んでいるので、上映は吹き替えのみ。ま、でも明るくて楽しそうな映画だからいいかって。新聞のコラムでは「ディア・エヴァン・ハンセン」と趣旨が似ているようなことを書いてあったので、そこに興味がありました。予告を見る限りでは全然違う映画に見えたので。ちなみに「ディア・・・」は、まだ見てません。
さて、映画はDisneyらしいファンタジーで、なんでそうなるのか、わからなかったけれど、とにかく魔法の力を授かった女性とその子供たちが、その地域に住み着き、君臨している話です。この家の子は、代々魔法の力を授かるので、その力を地域に還元し、皆のためにと考えながら地域に尽くしているのです。名家ですね。
しかし、ミラベル一人だけ、なぜか力を授かりませんでした。みないい人ばかりだから、ミラベルも明るく振舞っているし、おばあちゃんも、力を授からなかったミラベルを差別することなく「あなたは特別なのよ」と折に触れ声をかけています。つまり、今でいう「ポリティカル・コレクトネス」満載な家族なわけです。見ている私も「うわ、大変だな。ミラベルも疲れてないのかな」と思ってました。性格ヒネててすみません。でも、あれほど”腫れ物に触るように”接しられたら、余計にいたたまれないんじゃないでしょうか。みんながいい人過ぎて、ちょっとしんどかったかも。こういう世界、みんなが努力しているだろうし、本当は正しいと思うけれど、やっぱりいつかほころびるのではないでしょうか。
もちろん、ミラベルは魔法ではない能力を使って、家族をまとめ上げることに成功します。でも、こういうことって、別に「皆が魔法を使える」という設定がなくても、普遍的なものではないでしょうか。
<ここからネタバレ>
個人的には、ミラベルがおばあちゃんに「あなたがすべての原因なのよ!」と指摘した時に「すごい!」と思いました。それに気づくのもすごいけれど、ちゃんと言葉にして指摘できるって、すごいです。なかなか子供の頃って(ミラベルはわりと大きいのかもしれないけれど)、そこまで表現できなくて、理不尽でも言いなりになるしかなくて、後で「あの時、母親にこう言い返すことができたらよかったのに」と思うことって、あると思うのです。だから、ここでミラベルが放った言葉がうらやましかったです。また、さすが、おばあちゃんも素直に受け入れてましたね。できた人は違います。「なに~~もう一遍言うてみい!!!」と逆上する人とは違うのです(笑)。
そこにちょっと感動しました。また(暗い)未来が見えてしまうブルーノが隔離されてしまっているのが、理不尽だと思いました。だって、彼はそれが見えるだけで、彼には何の責任もないのですから。そんなに”いやなことは聞かない”なんて、誰か間違っていると言わなかったのですか。
こんなこと書くと、すご~い大人向けの映画みたいですが、主題は「みんな違って、みんないい」です。画も、とっても鮮やかできれい。目を見張るほどです。あんなピンク色で、ニットセーター新調しようかな。
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