かつてタモリが「中洲産業大学」の教授を名乗っていたときがある。このような大学は存在しないのだが、中洲とは言わずとしれた博多の盛り場で、東京でいえば新宿歌舞伎町、渋谷道玄坂といったところである。
ギャグとして面白いと思って、その当時僕も、新宿のネオンの下で、戯れに中洲産業大学の講師を名乗って、遊んだことがある。
ちゃんとした大学でなくとも、各地に「雑学大学」なる大学が存在する。吉祥寺や小金井、町田市などで、原則受講料無料で、その名の通りいろいろなジャンルの雑学の授業が行われている。
これと似たのに「自由大学」もある。こちらはれっきとした専門家による授業で、会員制で、カルチャースクールに近い。
大学でのカリキュラムは退屈でも、雑学は面白いと思う人は多いだろう。あるいは、自分の興味のある授業だけ出席するというのなら、聴いてみたいと思う。
近年、「しぶや大学」なるものを耳にした。
こちらもいわゆる一般の大学ではなく、東京の街の中の雑学カルチャー、コミュニティー運動である。一定のキャンパスがあるわけではなく、様々なところをキャンパスに、あるいはキャンパス代わりにするらしい。
一昔前だったら、こういうサブカルチャーの代表は、東京でいえば新宿だっただろうが、今では渋谷となった。「新宿しんじゅく大学」となれば、イメージも内容も大分変わるだろう。
この「しぶや大学」の姉妹校ともいうべき大学ができた。
東京の都心部「しぶや」とは一線を画して、都下の多摩地区における、街のカルチャー、コミュニティー運動をというもので、その開校式が行われた。その名前は、「東京にしがわ大学」。東京の西側の23区以外の多摩地区という意味である。
開校式が行われたのは10月9日で、多摩市のパルテノン多摩(多摩センター)においてである。(写真)
新聞報道もあってか、会場は溢れんばかりの多くの人がかけつけた。雨が降らなかったら、パルテノン多摩の奥の水上公園で行う予定だったのが、急遽室内となった。
準備は以前から行われていたようで、学長、関係者による開校の挨拶や多摩市長の挨拶などに交じって、すでに決まっている約100人の講師が紹介された。
各町に関係ある町興しの人たちから、音楽関係、カメラマン、編集者、料理関係、アート芸能関係、会社員まで、専門家から素人まで、ジャンルも人も多士済々である。肩ひじ張っていない、遊び心のところがいい。
今後、月1回、場所を変えて3箇所で授業(講座)を行う予定だというが、どのような授業が展開されるか、興味深い。
東京の西側は、先にも述べたように、旧西多摩、南多摩、北多摩郡の三多摩地区と呼ばれていて、実に多彩だ。
吉祥寺の「武蔵野市」、その隣の「三鷹市」の都心寄りの市部から、山梨県の丹波山、埼玉県の秩父山地に面した「奥多摩町」、秋川渓谷のある「檜原村」の山林部まで、東京都三多摩地区である。つまり、東京には、三多摩地区に村もあるのだ。
それに、多摩地区には各地に大学が多く散在しているのも特徴だ。
上記の市町村のほか、多摩地区における個人的な町の特徴やイメージを、簡単に記してみよう。
東京でもっとも古い市で、元々絹織物の町で高尾山をも含む「八王子市」。かつて基地があり特異な町であったが、近年発展が著しい「立川市」。小田急線とJR線が交叉し、若者文化が芽ばえている「町田市」。競馬場と大国魂神社のある「府中市」。深大寺のある「調布市」。
ニュータウンの町から脱皮しようとしている、街が綺麗な元多摩丘陵だった「多摩市」。梨の産地、「稲城市」。学園都市の「国立市」。高幡不動尊がある新撰組隊士の故郷、「日野市」。自動車運転免許試験場のある「小金井市」。
横田基地のある「福生市」。青梅線でこのあたりにくると、旅していると思える風景が広がる「青梅市」。拝島から分かれた五日市線が走る、愛嬌のある名前の「あきる野市」。
サナトリウムのあった、医療の町「清瀬市」。田無と保谷が合併して、東京西側の代表のような名前となった「西東京市」。
先に福岡県に久留米市があるので、名前に東が付いた「東久留米市」。山形県に村山市がある同じ理由による、都内唯一鉄道と国道がない「武蔵村山市」。現在、多摩センターから北上し、立川を通って「東大和市」の上北台まで通っている多摩都市モノレールが、武蔵村山市内に行く計画はあるが、実現していない。
こう挙げてみると、知らない西側の街がいっぱいある。いくつかの市町がもれてしまったが、申し訳ない。
これを機に、東京西側探索も面白そうだ。
ギャグとして面白いと思って、その当時僕も、新宿のネオンの下で、戯れに中洲産業大学の講師を名乗って、遊んだことがある。
ちゃんとした大学でなくとも、各地に「雑学大学」なる大学が存在する。吉祥寺や小金井、町田市などで、原則受講料無料で、その名の通りいろいろなジャンルの雑学の授業が行われている。
これと似たのに「自由大学」もある。こちらはれっきとした専門家による授業で、会員制で、カルチャースクールに近い。
大学でのカリキュラムは退屈でも、雑学は面白いと思う人は多いだろう。あるいは、自分の興味のある授業だけ出席するというのなら、聴いてみたいと思う。
近年、「しぶや大学」なるものを耳にした。
こちらもいわゆる一般の大学ではなく、東京の街の中の雑学カルチャー、コミュニティー運動である。一定のキャンパスがあるわけではなく、様々なところをキャンパスに、あるいはキャンパス代わりにするらしい。
一昔前だったら、こういうサブカルチャーの代表は、東京でいえば新宿だっただろうが、今では渋谷となった。「新宿しんじゅく大学」となれば、イメージも内容も大分変わるだろう。
この「しぶや大学」の姉妹校ともいうべき大学ができた。
東京の都心部「しぶや」とは一線を画して、都下の多摩地区における、街のカルチャー、コミュニティー運動をというもので、その開校式が行われた。その名前は、「東京にしがわ大学」。東京の西側の23区以外の多摩地区という意味である。
開校式が行われたのは10月9日で、多摩市のパルテノン多摩(多摩センター)においてである。(写真)
新聞報道もあってか、会場は溢れんばかりの多くの人がかけつけた。雨が降らなかったら、パルテノン多摩の奥の水上公園で行う予定だったのが、急遽室内となった。
準備は以前から行われていたようで、学長、関係者による開校の挨拶や多摩市長の挨拶などに交じって、すでに決まっている約100人の講師が紹介された。
各町に関係ある町興しの人たちから、音楽関係、カメラマン、編集者、料理関係、アート芸能関係、会社員まで、専門家から素人まで、ジャンルも人も多士済々である。肩ひじ張っていない、遊び心のところがいい。
今後、月1回、場所を変えて3箇所で授業(講座)を行う予定だというが、どのような授業が展開されるか、興味深い。
東京の西側は、先にも述べたように、旧西多摩、南多摩、北多摩郡の三多摩地区と呼ばれていて、実に多彩だ。
吉祥寺の「武蔵野市」、その隣の「三鷹市」の都心寄りの市部から、山梨県の丹波山、埼玉県の秩父山地に面した「奥多摩町」、秋川渓谷のある「檜原村」の山林部まで、東京都三多摩地区である。つまり、東京には、三多摩地区に村もあるのだ。
それに、多摩地区には各地に大学が多く散在しているのも特徴だ。
上記の市町村のほか、多摩地区における個人的な町の特徴やイメージを、簡単に記してみよう。
東京でもっとも古い市で、元々絹織物の町で高尾山をも含む「八王子市」。かつて基地があり特異な町であったが、近年発展が著しい「立川市」。小田急線とJR線が交叉し、若者文化が芽ばえている「町田市」。競馬場と大国魂神社のある「府中市」。深大寺のある「調布市」。
ニュータウンの町から脱皮しようとしている、街が綺麗な元多摩丘陵だった「多摩市」。梨の産地、「稲城市」。学園都市の「国立市」。高幡不動尊がある新撰組隊士の故郷、「日野市」。自動車運転免許試験場のある「小金井市」。
横田基地のある「福生市」。青梅線でこのあたりにくると、旅していると思える風景が広がる「青梅市」。拝島から分かれた五日市線が走る、愛嬌のある名前の「あきる野市」。
サナトリウムのあった、医療の町「清瀬市」。田無と保谷が合併して、東京西側の代表のような名前となった「西東京市」。
先に福岡県に久留米市があるので、名前に東が付いた「東久留米市」。山形県に村山市がある同じ理由による、都内唯一鉄道と国道がない「武蔵村山市」。現在、多摩センターから北上し、立川を通って「東大和市」の上北台まで通っている多摩都市モノレールが、武蔵村山市内に行く計画はあるが、実現していない。
こう挙げてみると、知らない西側の街がいっぱいある。いくつかの市町がもれてしまったが、申し訳ない。
これを機に、東京西側探索も面白そうだ。