小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

インプラント治療の矛盾

2008-01-24 10:00:00 | インプラント

インプラントの発展によって、歯を失っても自分の歯と同じように噛むことができる

ようになりました。

           

それによって、日常の診療も少し楽にできるようになってきました。

         

今までは、奥歯を治療している時に「この歯を失うと、患者さんは食事が快適に

できなくなってしまう。」というプレッシャーを常に感じながら治療していました。

        

インプラントを診療に導入してからは「最悪この歯を失っても、インプラントを

使えばまた歯を作ることができる。」という余裕ができました。

          

ただし、そこに大きな矛盾が生じるようになりました。 

             

歯が悪くなる前に抜いた方がインプラントがうまく入るのです。

               

基本的に歯はとことん残す方が良いと思います。自分の歯で噛むことが一番

だからです。

            

ところが歯が悪くなって限界まで残した場合、その歯を抜いてからインプラントを

入れると良い状態で入らないことがあります。

          

限界まで残さないで、少し悪くなった頃合に歯を抜いてインプラントを入れる

方が、良い状態で入ります。

                

つまり、インプラントを入れる予定なら、まだ使えると思う状態で歯を抜いた方が

うまくいく、ということです。

               

歯を抜く基準が、インプラントの登場によって変わってきました。

              

実際はケース・バイ・ケースですので、よく相談して検討することが大事です。

           

            

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