写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

こんな所に!

2019年03月03日 | エッセイ・本・映画・音楽・絵画

 昨日、桑重儀一展が開催されることをこのブログで紹介したが、その絵画のオーナーである人から、桑重儀一の描いた大きな油絵が、掲げてあるところがあるということを聞き、直ぐに見に行ってみた。

 その場所は、岩国市の中央図書館である。この図書館にはよく本を借りに行っているが、こんな絵なんぞが掲げられているのを見たことがない。よく聞いてみると、図書館の2階の通路に設けてあるガラス張りの展示コーナーだという。

 図書館で貸し出す本は1階の書棚に並べてあるので、2階に上がるようなことはなかった。その2階に上がってみると、長く薄暗い廊下の先に事務室があり、その途中にお目当ての絵が展示してあった。

 タイトルは「初夏之窓」と書いてあり、着物姿の清楚な女性がレースのカーテンを引いた窓のそばに置いてあるミシンに向かって椅子に座り、小さなレースを編んでいる。大きな窓の外には一杯にアジサイが花を咲かせているというというものである。絵の右傍には「桑重画伯の画歴」が詳しく述べられた木札があり、左傍には「桑原儀一画伯 遺作品 桑重蔦代夫人寄贈」と墨で書いた札がある。

 薄暗い中、ガラスに外の光が反射して絵がよく見えない。もう少し工夫して欲しいと思う展示であったが、家に帰りネットで調べると、はっきりとわかる画像を見つけることが出来た。その画像をこのブログにアップしてみた。

 近々開催される展示会に、この絵は出品されるのかどうか知らないが、その前にぜひ中央図書館でご覧になっては如何でしょうか。もちろん無料で鑑賞できます。