ショウジョウバカマは漢字で猩々袴と表す。どこかで見たような気がする漢字だが、どんな動物を指しているのか全く判らない。それもそのはず、中国の伝説上の動物(猩々)のことなのだそうだ。毛深く、人の形をしている。ネット上にはオランウータンのことと言う解説もあったし、赤い顔をした酔っ払い=酒好きの人というような説明も。ロゼット状に根元に広がる葉を“袴”にたとえ角は良いとしても、何で猩々なのかネーミングの意図がわからない。ネット上に農協の売り場に“間違って少女袴とネーミングされていた”と言う書き込みを見つけたが、こっちの方が合っている様な気もするが??!!
「ショウジョウバカマ」はユリ科ショウジョウバカマ属の多年草。全国の里山から高山の高層湿原まで広く自生している。花期は低山では3-4月。高山では6-7月。ロゼット状の葉の中央部から10-20センチの花茎を伸ばし、先に花をつける。花は離れてみると花弁が線形に見えるが、近付いて良く見ると百合の花を細くしたような小さな花が総状に集まっている。色は写真の個体のように淡い紫色のものから濃い赤紫まで多様。白花のものまであると言う。
トキの島の標高で3、400メートルの里山の一角。まだ雪が融けたばかりで枯れたままの林の中。清水が湧き出ており、南に面した陽当たりのようところで数輪咲いていた。