スペイン旅行から戻って1週間後にはトキの島に帰省。ここ1週間、関東地方より天候は温暖で、農作業の手伝いも何とか・・・はかどった。高速で関越トンネルを抜けるとまだ雪が大分残っており、小千谷市辺りまでは田が雪を被ったまま。トキの島では桜の蕾は咲き準備を始めたばかり。道端ではヒメオドリコソウが咲き乱れ、フキノトウの花が開き始めている。実家の所有地内に自生しているワサビも花を開き始めていた。
「オウレン」はキンポウゲ科オウレン属の多年草。北海道から本州・四国の肥えた林に自生。自生しているのを私が見たのは、トキの島で実家のお墓がある場所の近くだけ。昨年初めて見つけたが、今年もひっそりと咲いていた。早春に可憐な小さな白い花をめいっぱい目立つように広げる姿が可憐。
葉は濃い緑色で表面には艶がある。変種が多くセリバ、キクバ(オウレン)などがあると言うことだが、写真の個体はセリバオウレンかもしれない。草丈は15-40センチというが、落ち葉の中に隠れている部分が多いのか、この時期には背の低い植物に見える。群馬近辺の山を歩くとミツバオウレンやバイカオウレンを良く見るが、オウレンは少ない。私が山に出かける頃には花のシーズンを終えているのか判らない。
花は早春に咲き落ち葉の中から12-15センチほどの花茎を伸ばし、先のほうで分裂し3-5つほど小さな白い花をつける。花弁に見える外側5本の白くて長い部分はガク片。その内側に花径で1センチほどの多数の花弁を持つ小さな花をつける。枯れた林の中で、小さな花を目立つように可憐に咲く姿が可愛い。葯の部分は淡い黄色。