啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「天丸山」(1506M)と「ユリワサビ?」

2013-04-13 09:06:20 | 登山

「ヤシオツツジがそろそろ咲き始めるのでは?」と友人から話があり、友人ご夫妻と3人で西上州の秘峰といわれる“天丸山”を歩いてきた。馬道とよばれる古道を歩きはじめてまもなく、少し蕾の膨らんだヤシオツツジを見つけたが、登山道には融けないままの霜柱やツララが残り、木々は枯れたままの冬状態。ヤシオツツジには少し早かったが、それでも沢沿いの湿気の多い場所では小さな花が咲き始め、アセビが満開でハシリドコロやバイケイソウなど芽吹きが始まっていた。

「天丸山」(1506M)は群馬県最西南部ー上野村、埼玉県県境に近いところにある山。山頂部はポコッと膨れ上がった岩峰で、基部から結構厳しい岩場を100メートルほどロープを頼りに登る。最初は、この山の対面にある「大山」(1540M)を予定していたのだが、ちょっとルートミスしてしまい、天丸に変更。両方の山とも3回目で地図も持たずに甘く見てしまった。反省!!

天丸に初めて行った時は天丸橋に車を置き、林道を社壇の乗越まで歩き、そこから尾根沿いに第3岩峰まで行き、更に岩を越えて山頂に達した。山火事があった数年後で、登山道は歩行禁止になっていたが、ガイド本の通りにそのまま行ってしまった。独りで良く行ったと思う・・・若かったのだろう??今回は古道の“馬道”を通って1時間30分ほどでコルまで行く。コルで帳付山との分岐を左に分ける。さらに、大山との分岐を左に分けるとほどなく岩峰の基部に着く。

ここからはかなり厳しい岩場。友人の奥様が果敢にチャレンジしていく。帰り道でつぶやいた「若い頃に登った槍(槍ヶ岳)寄り厳しくない?」。ご主人が一声「歳のせい」。ロープを4本ほどよじのぼり、岩や根っ子のしがみつきながら登ると山頂。360度の展望だが、やや雲が多く残念。風が無く、意外と暖かくここでゆゅくりと昼食を楽しんだ。

帰路は来た道を引き返す。山頂から岩場を降りるのは登り以上に緊張するが、3人ともなんなく下降。

エイザンスミレ、ヤマネコノメソウ、ハシリドコロなど花が見られ、トオゴクサバノオに似たもの、ユリワサビに似た草など見つけた。花や葉の形が似ているが個体が小さ過ぎて微妙。写真はユリワサビに似た花。