啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「エンレイソウ」

2013-04-06 08:29:51 | 山野草

週末には荒れた天気が予報されており、急に思い立って昨日、山を歩いてきた。山といっても赤城か榛名か御荷鉾辺りのどれか。9時半頃、車に乗り込んでも迷っていたが、走り始めてすぐ榛名の雌岳に決めた。やや体調が思わしくなく、どれくらい歩けるのか確認する意味を込めた山行き。少し早歩きしすぎた嫌いがあり、妙に息切れがしたが、その他は問題なかったようだ。

「エンレイソウ」はユリ科エンレイソウ属の多年草。地下の太く短い根茎から、高さ20-40センチの茎を伸ばす。上部に葉柄の無い3枚の葉を輪生させる。葉は鮮やかな緑色をしており先は尖っているが丸みを帯びている。肥えた林の中のやや湿った場所で良く見る。写真の個体はトキの島で、ワサビを採りにいったところで数株自生していた。エンレイソウの根元近くに小さなワサビ葉も見える。

花期は4-5月。3枚の葉の中央から2センチほどの花柄を伸ばし、先端に褐色がかった緑色から黒紫色まで変化がある小さな花をつける。花弁を持たない花なのだそうだ。3枚の花弁があるように見えるが、これはガク片になる。雄シベは6本あり雌シベの先端は3裂している。

果実は最初は緑色をしている。熟すと黒紫色になり、甘く食べることができる。中には粒状の小さな種がいっぱい入っている。子供の頃に食べたことがあるが、美味しくは無いが不味くも無い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする