昨年も同じようなことを書いたかもしれないが、新潟の親戚の人から「群馬には白い花のタンポポがある」と聞いた。気をつけてみると確かにある。それまで、タンポポは黄色いものと思い込んでいた。そんなに珍しいものではなくて、近所の畑の隅から持ち帰って自宅の庭にも二株ほど咲いている。3-4年前のことだが、赤城自然園でクサボケの名札がついた小さな木にカリンのような大きな実を付けた植物を見た。昨年、高崎自然歩道で「クサボケ?」と思って写真を撮ったが、自信が持てず掲載しなかった。今日掲載するが間違っていたらご一報を!!!
「シロバナタンポポ」はキク科タンポポ属の多年草。タンポポ属は北半球の温帯から寒帯にかけ約2000種類あるというが、ほとんどの花色が黄色で白花は珍しい。日本でも関東以北ではタンポポは黄色と思われているが、西日本では珍しくなく、逆に白花だけが生える地域があるという。
花期は4-5月。ロゼット状に開く葉から花茎を伸ばし、先に花径が2-3センチの花をつける。舌状花と呼ぶ小さな細長い花が集まって一つの花を構成している。舌状花1枚に5枚の花弁がついているのだというが、見た目には1つにしか見えない。中央部に雌しべがあり、オシベも5本あるという。今度確認してみよう。
「クサボケ」はバラ科ボケ属の落葉低木で、樹高は50センチほど。ボケに比べ小さいのでクサボケというらしいが花の形や葉の様子など良く似ている。本州や四国の日当たりの良い斜面などに咲く。写真の個体も南側が開けた日当たりの良い遊歩道沿いで、周りの草に隠れるように咲いていた。ミハ果実酒ようなどに人気が有るというが、この辺では酒にする程見当たらない。