高校生になる頃から・・・もう50年近い前から、実家の竹林の辺りに“野生のワサビ”が自生していることは知っていた。興味があったわけではなく、何回か摘みに行かされたからである。興味はなく、昨年まで完璧に忘れていた。不思議なもので、野草に興味を持つようになると“花の咲く時期を覚え”春になると“ちょっとだけ食べたくなる”。
「ワサビ」はアブラナ科ワサビ属の多年草。ワサビといえば寿司や刺身を食べる時欠くことのできない香辛料。ワサビ根を摩り下ろして使う本物は別にして、家庭用で使われている練りワサビはセイヨウワサビが多いのだそうである。セイヨウワサビと日本のワサビは“味が似ているが、全くの別種”なのだそうだ。
草丈は20-30センチ。葉が葵に似ており「山葵」と書く。色は鮮やかな緑色。花は径7-8ミリの小さな白いもので4弁。茎の先に多いもので10個ぐらい順につける。下記は3-5月。
栽培用に改良されているものなど多様で、野生種のワサビとユリワサビの区別も難しい。根茎の発達具合や生息地域(水分)などあるようだ。写真の個体は清水が湧き出る湿った場所に生えており、根茎は太くないが摩り下ろせばワサビそのもの。