啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「オニシバリ(ナツボウズ)」

2013-04-07 09:04:48 | 山野草

“台風並みの暴風雨”“爆弾低気圧”などの大合唱に、昨夜は雨戸までしっかりと閉めて寝たが、今朝の外の天気は意外と落ち着いている。これから、吹き返しが強くなる可能性もあると言うが、信じられない状況。春休み最後の週末の予定が狂った人も多いのではないか。

「オニシバリ」はジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の落葉低木。葉が落葉するのだが、落ちる時期が夏という数少ないタイプの冬緑樹。夏に赤い実が熟す頃になると葉が落ちるのでナツボウズと呼ばれることもある。樹皮が丈夫で和紙にも使われると言うが、鬼を縛っても大丈夫と言う意味で名がついている。長野県などナニワズと呼ぶ地域もあるようだ。

まだ周囲が枯れたままの林の中に丈が50センチから1メートル弱で、濃い緑色の葉が目立つ。雪の影響かもしれないが地を這うように伸びているものもある。早春に葉脇及び幹の先端に黄色い花をつける。花径で5-7ミリ程度の小さな花で、複数個まとまる。花は黄緑色で、黄色の花は亜種のエゾオニシバリという書き込みもある。写真の個体はどっちに当てはまるのかかわからないが、黄色に見える花の基部(筒状のガク?)は緑色がかっている。エゾタイプではないと信じているのだが・・・。