工事が遅れに遅れ、ちゃんとオープン出来るのかといろんな人たちから心配してもらっていたスペイン料理の『アロス』、結局ナントカどうにかこうにか当初の予定通り10月14日、木倉町に移転オープンした。
以来、３回ほど行ってみたものの、早い時間はとんでもなく賑わっていて、入ることすら躊躇する混雑ぶりで、おのずと遅い時間に結構酔っ払った勢いでしか行っていないので詳細なことはまたの機会ということにして、まずは大まかな印象をば…。
移転前はそんなに席数は変わらないと言っていたのに出来上がってみると、入口に立ち飲みカウンター、そしてそれに続いてのカウンターにボックス席、さらには２階には32席という、結構なキャパになっていてびっくりだったけれど、とにかく新しい店でこれまでやれなかったことをしようといった気持が伝わってくるええ店に仕上がったと思う。
例えばスペース的にはさほど広くないけれど（道路も延長と考えるかはさておき）、入口の左手に設けられた立ち飲み用のバルスペースは、手頃なタパスの値段設定を含めて、本当に魅力十分。
あー、こんなのもやりたかったんだろうなぁという気持ちにさせられること間違いなし。
こんな風に道路に向けて飲みながら談笑するという、まるでスペインというか新橋あたりでよくありそうなシーンというのは、これまでこの街には無かった風景だと思う。
待望のワインセラーも相当量入るものを準備して、こういったものへの出費を厭わないところもさすが。
演出効果も抜群なぴゅ～と飛びだしてくる樽出しシードル
上にかかったソースがメチャ美味しかった海老のピンチョスに、ただのブータンノワールではなく、豚の血にアロス（米）が加わったソーセージ。これまた旨し！
出てくるもの出てくるもの、いずれも文句なしだったけれど、この十勝牛は相当にヤバかったし、何故かポルチーニ茸のパエリアも相変わらずの旨さ
そしてこちらはこの前の「 WINE 金沢 」あと、アルベロ経由でほとんど身体の中がワイン状態の時に行った時に出してくれたそれはそれは見事な佐賀牛。
こんなお茶目なソースのかけかたも本当にらしい思うし、それ以上に肉へのこだわりを感じてしまうのだ。
お馴染みの「スペインオムレツ」だって、明らかに中身を含めて大きく進化＆深化していると思う。
ということで、夕方から深夜にかけてオープン以来なかばあきれるほど多くの人たちが詰めかけ満席状態が続いているので、加えて実は工事そのものも完璧に終了はしていないこともあって、気軽に是非！ とは言い難いのですが、どこか隙を見つけて、まずはバルで立ち飲みからがオススメなのであります！
スペイン料理 アロス
金沢市木倉町１－７
076-222-7105
17:30 - 翌 3:00
水曜定休
[ 地図 ]
