毎週、水曜日に街宣をしています。横田さん、桃木くん、私。みんな、いい表情をしていますね。
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今日は本会議の後、上智大学の田中治彦さんを囲んで、「学習会・公民館を考える」を行いました。
田中さんは、戦後の教育は、戦前の教育を変える=民主主義を教えていくというのが原点。社会教育という大人への教育の場として「公民館」が置かれた。その後、初期の役割が達成され、担い手だった青年層が農村から都会に流れていくなかで、1970年代から「生涯教育論」が登場してきた。子どもを学校だけでなく地域でも育み、また大人ももう一度学校で学ぶことができるという。生涯教育とは、いつでも、どこでも、学ぶことができる仕組みを社会として作るということ。
一方で、今まで行政が行ってきた「学びの場」に民間も参入(カルチャーセンターetc)。そして、行政のなかでも、生涯学習関連のこと(青少年育成、婦人リーダー養成、環境問題、福祉、まちづくり、消費者教育…)が首長部局で行われるようになってきた。また、民間でできることは民間でという行革の流れもある。こうしたなかで、公民館の位置づけが問われていると。
…と、参加者の意見を交えながら、図式化して整理をしながら進められました。田中・ワークショップの極意、まさに社会教育の実践者で、私が田中さんを尊敬するところです。
そんななかで、首長部局では、その都度ごとに必要な課題を学ぶ。また、住民を動かすための教育という傾向が強く、公民館はトータルな(&全人格的な)学びに対応でき、学ぶことを支援する場ということなどが出てきました。住民自治と大きく関わってくるところですね。
最後に、今の公民館の強いところ弱いところ、時代のなかで追い風になっていること脅威になっているところなどを出し合いました。これからの公民館のあり方を展望していくものです。
「全国に誇るべき岡山市の公民館」は岡山市当局の共通認識ですが、その中味は検証されているのでしょうか。また、これからどのように公民館が充実していくべきなのかも検討していくことが必要です。人の活動を行政評価することは難しい。でも、中央公民館がリーダーシップをとって、まとめ、討議をして、発信していく必要があります。この間のプロセスで、中央公民館が果たすべき役割の大きさを実感しています。