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昼には西川添いでお花見。お花は5分咲きくらいでも、お話は12分(^^)。
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さて、フォーラムは、「一人ひとりが自分の意見をきちんと言い、自分らしく生きたい」というメッセージがいっぱいでした。主催は、スピーカーズビューロー岡山。
前半は、お二人の大学の教員による「北欧の精神医療と福祉」という講演。フィンランドとデンマークの福祉について、ケア付住居、訪問介護、病院、相互扶助のためのスペースetcの施設紹介を通してのお話でした。当事者のエンパワーメント・自尊心回復・自己決定・対話という言葉がキーワードのように出てきました。
後半は、「当事者が求める医療と暮らし」。4人の当事者の皆さんが、長期入院中の想い(閉鎖病棟、保護室、医療保護入院制度etc)、地域で暮らすことの課題などを、それぞれの肉声で語られました。「病院の先生には環境が悪くても言えない実情もある」、「障害者にも成長する権利がある。生きるための選択肢を増やしてほしい」etc、〈自己決定〉という言葉には程遠い現実があることを語られました。長年、人権を侵害されてきた実態もあり、失われたものの重みをずっしりと感じるとともに、今を懸命に生き、想いを伝えようとしてくださる皆さんに感銘を受けました。
入院から地域移行へと精神保健福祉は舵取りの方向を変えていますが、それを支える体制整備は乏しいもので、実態はおっついていません。でも、北欧の話を聞きますと、「Yes, we can」なのです。