ルーラーシップの配合については下記の「Hornbeam≒パロクサイド」を読んでいただきたいのですが、独特の柔らかく大きなストライドは瞬時のギアチェンジや進路変更がききにくいので、「フットワークが無駄に大きい」とコメントしたノリをはじめ、岩田もリスポリも早めに外に持ち出してロングスパートという型にはめて勝たせました
ルメールも有馬で同じ乗り方で見せ場を作りましたが、あれをみてもやっぱり外回り大回りのほうがベターには違いないでしょう
ドバイでは押さえきれずにハナに行ってしまいあと1Fで失速してしまいましたが、角居厩舎の先輩ウオッカもそうですが、アクションが大きいので力んで走ってしまうと消耗が大きいほうでもあります
前にも書きましたが、大きなアクションで走るべき血統を大きなアクションで走れるようにジックリ育てるという手腕は、やっぱりコース追いメインの角居厩舎やマツパク厩舎に優れたものがあるなあ~と
ブエナビスタとレーヴディソールとマルセリーナがナスキロクロスを配合のメインにしているのは、決して偶然ではないと思います
言いたかったことは、内回りで58で道悪想定で遠征帰りのひと叩きで、ここは日経新春杯の快走をそのままスライドさせるのは危険だろう…と
Hornbeam≒パロクサイド
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/7fad8bac74fb78c228413df98f6455bf
以下、栗山ブログのコピペですが(^ ^;)
種牡馬別好配合馬リスト「ディープインパクト編」(望田潤・栗山求著)を発売いたしました。血統屋(http://www.miesque.com/)の「ショッピング」にてお求めいただけます。
ディープインパクト産駒の2歳馬すべての5代血統表と、望田、栗山の眼に適った好配合馬をそれぞれ◎○★の3クラスに分け、◎を打った馬については論評を掲載しました。既刊のマンハッタンカフェ編とアグネスタキオン編でご活躍いただいた桑原拓三氏は体調を崩されたため今回はお休みです。800円。
血統・配合の競馬総合サイト【血統屋】
http://www.miesque.com/
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とりあえず、私の前書き的な部分でも抜粋
初年度から桜花賞馬を送り出すなど期待通りの成功をみせている種牡馬ディープインパクトですが、マルセリーナは①Sir Gaylord6×5+Mill Reefでナスキロ的斬れ味を、②Burghclere≒Welsh Flame3×4で「Hyperion,Donatello,Aloe,Fair Trial」の組み合わせ(=ハイインロー的スタミナ)を押さえた配合をしていました。
またトーセンラーとダノンバラードは母父にミスプロの血が入りますが、この場合は他の部分にBold ReasonやBuckpasserといったLa Troienne的パワーを補うのがセオリーといえます。
昨年はダノンバラードだけを取り上げてひとまず様子見…というスタンスでしたが、今年は上記のポイントを踏まえた上で選んでみました。
今さっきGCでCarlton HouseのダンテSやってましたが、実馬をみた印象を一言コメントでいうと、「胴長アサクサデンエン」「Machiavellian+Mill Reef」って感じですかね~
長手でナスキロ柔く斬れるのはイメージ通りですが、ベストは2000mかもしれないなあ~という気もしました
しかしAnimal Kingdom見たかったなあ…
今日はダービーの「血統クリニック」をだいたい書き終わって、あとは10時から調教を見てですね~
ま~ダービーの予想は毎年そうですが、この一年間書いてきたことを思い起こしながら総ざらいするという感じでスラスラ書けるんですが、スラスラ書きすぎて余裕で文字数オーバーで削るのに苦労してます(^ ^;)
では「一言コメント」いってみよっ
ウインバリアシオン:脚長Lyphard
エーシンジャッカル:アフリート+フレンチ
オルフェーヴル:柔らかテースト
オールアズワン:捲×捲×捲
クレスコグランド:Robertoステイヤー
コティリオン:二代目ハーツクライ
サダムパテック:ボルキロ柔アドムーン
ショウナンパルフェ:重厚アグネスフライト
デボネア:ノシノシ持続サドラー
トーセンラー:ミスプロ軽+Lyphard粘
トーセンレーヴ:グニャグニャCaerleon
ナカヤマナイト:Alydarパワー兼備
ノーザンリバー:Fair Trial粘デンエン
フェイトフルウォー:Key to the Mint牝系
ベルシャザール:硬肉パワースト
ユニバーサルバンク:ドクデヴィ的スタミナ
リベルタス:胴長ディープ
ロッカヴェラーノ:カフェ+Roberto
JC[3.0.3.2]の天才デットーリが、デボネアに乗りにくることが正式に発表になりました
彼が最初にJCを勝ったのは96年のSingspielで、それ以降日本の芝2000m以上のレースを(JC3勝も含め)5勝していますが、何気なくそのリストを眺めていたら、その勝ち馬5頭は全てSadler's Wells=Fairy King≒Nureyevの血を引いていることに気づきました
06.11.25東京3R芝2000m デスティニーローグ(アドマイヤベガ×Nureyev)
05.11.27東京11R芝2400m アルカセット(Kingmambo×Niniski)
05.11.26東京12R芝2000m メガトンカフェ(サンデーサイレンス×Sadler's Wells)
02.11.24中山10R芝2200m ファルブラヴ(Fairy King×Slewpy)
96.11.24東京10R芝2400m Singspiel(In the Wings×Halo)
気になったので、他にSadler's Wells=Fairy King≒Nureyevの血を引く馬に乗ったときの結果を調べてみたら
エアデルソール(父パントレセレブル、7人気15着)
ダノンバディ(父King's Best、6人気4着)
プレシャスカフェ(父ハートレイク、2人気1着)
イーグルカフェ(母父Nureyev、5人気1着)
ウォーターポラリス(父El Prado、9人気4着)
Faithful Son(父Zilzal、8人気7着)
伝説のイーグルカフェのJCダートを含め、ほとんどの馬を人気以上に(デットーリが乗るというだけで過剰人気になりがちなのにもかかわらず)走らせていることがわかります
そして今年乗る馬はというと、ご存じのように母父がSingspielなのですね~(^ ^;)
このデータからは、デボネアが人気以上に好走する確率はかなり高いということになりますが、2番人気になったらどうしよ(^ ^;)
競馬総合チャンネル「POGレース分析」では新馬未勝利戦勝ち馬の血統解説と評価をしています。今週(木曜公開)の一部を抜粋します
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●ストーンヘンジ(牡)
父ディープインパクト、母サンストーン(その父Caerleon)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102657/
5/22新潟・未勝利(芝1800m稍)1分50秒0(3/4馬身)
母サンストーンはロングアイランドH(米G2・芝12F)2着。ディープにCaerleonとShirley Heightsが入るのはダノンシャークと同じで、こちらは母系の奥にVaguely Noble~Aureoleの血が入るのでよりスタミナと底力に秀でたタイプです。ディープ×Caerleonはトーセンレーヴなどもそうですがナスキロ柔いストライド走のストレッチランナーに出やすいですね。この馬も外回りに替わったのがよく、出遅れながらも大外からナタの斬れ味で力強く追い込んできました。距離はもう少し延びたほうがいいでしょう。
A:芝ダ2000~2400
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以前に「トーセンレーヴの配合」で、ストーンヘンジを持っておられるみっちーさんから質問をいただいたことがありましたが、外回りに替わってズバッと差し切りでしたね~、おめでとうございます
これで「ディープインパクト×Caerleon」の配合馬は
東京芝[1.0.1.1]
中山芝[出走なし]
京都芝内[0.3.0.2]
京都芝外[3.1.1.0]
阪神芝内[0.0.1.2]
阪神芝外[2.2.1.2]
新潟芝内[0.0.0.1]
新潟芝外[1.0.0.0]
と、相変わらずのストレッチランナーぶりです
この配合は中央で5頭が出走してトーセンレーヴ、ダノンシャーク、ヴィクトリースター、ストーンヘンジと4頭が勝ち上がっているのですが、唯一の未勝利馬ピエナメダリストも3戦して2着(阪神外1600m)→4着(京都内1600m)→7着(京都内1600m)という成績ですから、今度外回りに出てきたら黙って買いでしょう(・∀・)
トーセンレーヴの配合
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/379984194a7f4edb8cf9745f4faa5de0
ディープインパクトと「ナスキロ」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/cd602f393326ce9a55baf081cd93546a
京都6R 3歳500万下
◎7.ゼフィランサス
○1.エアワンピース
△4.サクラプリエール
△6.コウエイオトメ
×5.マイネマオ
×9.アルマリンピア
注8.ママキジャ
注11.ネオザミスティック
◎はローレルゲレイロやリキサンマックスと3/4同血の「キングヘイロー黄金配合」で、前走も狙ったが後肢が甘いのでやはり平坦は走る。○はデインヒルとエアデジャヴーの影響が強いパワー型で内回りを器用に捌く脚があり好枠を活かせそう。この◎○で買いたい。
東京8R カーネーションC
◎3.リヴァーレ
○2.サクセスシルエット
△8.キングダンサー
×7.マイネクイーン
◎は母父父母がボールドラッド×トムフール×ウォーアドミラル×ラトロワンヌだから、ローレルゲレイロと似たニアリークロスになる「キングヘイロー黄金配合」。○には3走前に先着しているし他に骨っぽい相手もいない。
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日曜は「キングヘイロー黄金配合」2頭でオークスの軍資金を増やす予定だったんですが、リヴァーレがもう脚余しまくりのハナ差3着で…orz
ゼフィランサスは京都に替わって連続で◎の期待に応えてくれたかわいい奴ですが、3/4同血のリキサンマックスと後肢の甘さがよく似ていて、どちらも京都の下りでスパートして流れ込むのが好走パターン
この2頭は父キングヘイロー、母(母母)モガミヒメが共通する3/4同血なのですが、ゴガミヒメの母モガミポイントがマルゼンスキー×ボールドラッドですから、これがキングヘイローの母母Pound Foolishとバッチリ合うのです(ちなみにゴウゴウキリシマの母母はボールドラッド×シル)
┌Royal Charger
┌Turn-to
┌Sir Gaylord
││┌Princequillo
│└Somethingroyal
┌Sir Ivor
│└Attica
│ │┌Pharamond
│ └Athenia
│ └Salaminia
│ └Alcibiades
Pound Foolish
│ ┌Pharamond
│ ┌Menow
│ │└Alcibiades
│ ┌Tom Fool
│┌Buckpasser
│││┌War Admiral
││└Busanda
││ └Businesslike
││ └La Troienne
└Squander
│┌Princequillo
└Discipline
│ ┌Bimelech
│ │└La Troienne
│┌Better Self
│││┌War Admiral
││└Bee Mac
└Lady Be Good
┌マルゼンスキー
││┌Buckpasser
│└シル
モガミポイント
│ ┌Bold Ruler
│┌ボールドラッド
│││┌Princequillo
││└Misty Morn
└ポイントメーカー
このPound Foolishの「Nasrullah,Princequillo,Busanda≒Better Self(War AdmiralとLa Troienne),Tom Fool」を増幅するのが「キングヘイロー黄金配合」だということは、NHKマイルの予想を◎ムラマサノヨートー○ローレルゲレイロで書いたときからの私の持論ですが、それはカワカミプリンセスを先例として学んだことでもあります
というわけで、モガミポイントの牝系にキングヘイローを付けると黄金配合が出来上がるわけですが、下の牝系図の通りこの配合はまさにハズレなし、昆厩舎のドル箱となっております
ポイントメーカー(f.ボールドラッド)
モガミポイント(f.マルゼンスキー)
モガミヒメ(f.カコイーシーズ)
│ビッグテンビー(f.テンビー)
││ローレルゲレイロ(c.キングヘイロー)
││リキサンマックス(c.キングヘイロー)
││ビッグテンビー09(c.キングヘイロー)
│ラヴァースレーン(f.メジロライアン)
│└トキノフウジン(c.キングヘイロー)現3勝
└ゼフィランサス(c.キングヘイロー)現2勝
特にビッグテンビーの場合は「CaerleonとMill Reef」のニックス配合のテンビーが入ることで、Caerleon≒マルゼンスキー2×3にMill Reefとボールドラッドが絡み、Pound Foolishの「Nasrullah,Princequillo,Busanda≒Better Self(War AdmiralとLa Troienne),Tom Fool」をより強力に増幅していることがわかります
今年のPOGではローレルゲレイロ・リキサンマックスの全弟ビッグテンビー09(もちろん昆厩舎)も取り上げましたが、POG本の立ち姿をみたかぎりではリキサンマックスよりいい馬にみえますよ~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105347/
競馬総合チャンネルでは「血統クリニック」と題して、毎週のメインレース(2歳3歳戦中心)の出走予定馬の血統解説をしています(木曜更新)
オークスはこんな感じですが、ブログでやってる「一言コメント」を付け足してみました
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◆白Blushing Groom
ホエールキャプチャはクロフネ×サンデーで牝祖がチヨダマサコだからベストクルーズと似た配合形だが、こちらは母がHalo≒Red God2×4になるのと母母のところでNashwanやリマンドのスタミナの血をクロスするぶん、走りにBlushing Groomのしなやかさと重厚さがあるのがいい。クイーンCも桜花賞も◎にしたがオークスがベターだとも書いてきたから、当然ここは逆転という結論で。クイーンCのような持続力で押し切る競馬を期待。
◆一番母似かも
グルヴェイグはオークス馬エアグルーヴの娘で父がディープインパクト。兄姉にはアドマイヤグルーヴやフォゲッタブルやルーラーシップがいるが、この馬が一番母に似ているかもしれない。「サンデー×Lyphard×ハイインロー」の配合形だけに、タメすぎず前受けで乗れるかどうかがカギだ。
◆マイラー種馬4代連続
マルセリーナはナスキロ的斬れ味とハイインロー的スタミナの両方を押さえていてディープ産駒としても満点に近い配合だが、母マルバイユはアスタルテ賞(仏G1・芝1600m)勝ち馬で、代々配されてきた種牡馬もマイラーやスプリンターばかりで、体型や走法にも母系のマイラーっぽさが出ている。今年はスロー濃厚で、マイラーの斬れ味で勝ちきれるレースになるかもしれないが、ここはホエールの逆転をとりたい。
◆7/8ポップロック
ファルブラヴ牝駒は前向きな気性のマイラーが多いが、スピードリッパーはポップロックの7/8同血の妹(父が3/4同血)で、脚長で柔らかで重厚な走りをするから中距離馬だと書いてきた。勝つまではどうかと思うが、馬券的な妙味はこれか。
◆緩慢大跳パンドラ
ピュアブリーゼはNureyev≒Sadler's Wells2×3の母にドイツ異系血脈Monsunを配した配合がいいし、大跳びで東京向きで距離延長も歓迎だが、重厚な欧州血統だけに鋭さ勝負では分が悪い。前走はノメっていたので良で上がりのかかる持続戦が希望。
◆サンデー×バブル牝系
ハブルバブルはバブルガムフェローと同牝系でLyphard4×5だから、前受けで粘り強さを発揮する血統だし、前受けするにはマイルより中距離がベターだ。
◆ひたすらHyperion持続
バウンシーチューンはノーザンテースト4×3のステイゴールド産駒というとドリームジャーニー・オルフェーブルを思わせるが、母父がトニービンだからこちらのほうがHyperion的な持続力と我慢強さで走る脚質。一戦ごとに成長しているが、東京の良で速い上がりになってどうか。
◆相似配合=父+母
マイネイサベルはテレグノシス×マイネレジーナ(クイーンS2着)の相似配合で能力はあるが、距離適性的には1600~1800mだろう。
◆嵐鳥ナスキロ柔緩慢
エリンコートはナスキロのクロスの母から柔らかなストライドを受け継ぎ、デュランダル産駒ながら中距離でジワッと斬れる脚を使う。ただ柔らかすぎてピリッとした反応には欠けるし、これまでとは相手も違う。
◆Le Fabuleux3×5
アカンサスはフジキセキ産駒でLe Fabuleuxとナスキロのクロスだから東京向きの斬れがあるが、配合的には母母父Lyphardが中途半端だし、スイートピーSは相手に恵まれた感も。
◆アドマイヤキッス的
デルマドゥルガーは距離延長は相対的にプラスだが、母父ジェイドロバリーがG1タイプではないので一発大駆けの魅力には乏しい。
◆相手ナリ斬れ粘り兼備
メデタシは斬れも粘りも兼備した弱点の少ない配合で相手ナリに駆けるが、それだけにここも入着ならという評価に落ち着く。
そういえばオークスデーはアクセス数が過去最高(去年のダービーデー更新)でした~
ありがとうございます
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栗山さんに販促やりなさいと暗にプレッシャーかけられたので、ちょこっとPOGネタでも…(^ ^;)
血統屋のPOG企画「アグネスタキオン好配合馬リスト」では◎評価を10頭、○評価を10頭、そしてハマれば大物の★評価を3頭選んでいますが、その◎10頭に取り上げたのがペリクレス(母ゴールドレリック)。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009101013/
母ゴールドレリックはマイルの女王Goldikovaのイトコで、Kingmambo×Nashwan×Lyphardで、クロスがNureyevをLyphardを通じるNorthern Dancer4×4にFlower BowlとHeight of Fashionを通じるハイインロー的スタミナ増幅ですから、主にKingmambo的持続力を伝える繁殖牝馬でしょう
そこへタキオンですから、「サンデー×Lyphard×ハイインロー」の配合になるのがまずポイントで、2000mぐらいでシッカリ前受けできる馬に出れば楽しめそう(ちなみにタキオン×Kingmamboにはアドマイヤメジャーやスズカサンバなどがいます)
あとホエールキャプチャの配合でも書いたように、Nashwanは重々しすぎて父や母父ではイマイチ結果が出ませんでしたが、この母母父ぐらいに置いて二世代スピードを入れればいい重石になるのでは…という考えもあります
この馬、ディープスカイの笠松牧場さんの生産馬なんですね~
全妹のアビ09と、ツートップでの活躍を期待したいです
血統・配合の競馬総合サイト【血統屋】
http://www.miesque.com/
東京11R オークス
◎ホエールキャプチャ
○マルセリーナ
▲グルヴェイグ
☆スピードリッパー
△ピュアブリーゼ
△ハブルバブル
桜花賞は阪神外マイルになってからオークスと直結するようになっただけに、この◎○の線を崩すのは、単に距離やコースが向くという理由ぐらいでは難しいだろう。器で割って入れるかもしれないというファンタジーがあるのはやはり▲で、オークス3代制覇がかかる良血でエアグルーヴ産駒のなかでは最も母似ではないかとも思える。◎は母系のブラッシンググルームのしなやかさとナシュワン×タレンティドガールの重々しさが出た走りで、もともと桜よりオークス向きと書いてきただけにここは逆転という結論。○もスローなら斬れと性能で好走する可能性は高いが、代々マイラー・スプリンターばかりがかけられてきた母系で自身もそういうマイラーっぽさが出ていてベストは1800mあたりだろう。オークスはマイラーでもこれるレースではあるが、あんなに強いアパパネがやっとこさ勝ったように、能力が僅差ならば中距離馬が有利なのも事実だ。
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前半1000mが60秒7、後半1000mが60秒0、勝ち時計2.25.7もここ10年では二番目に速いもので、善臣センセの逃げは道中13秒台ゼロで意外にも淀みなく、つまりピュアブリーゼの地力とスタミナを100%引き出した逃げだったと思います
ピュアブリーゼについてはキャロットの会報でよく配合をほめてきたし、フェアリーSで4着したときも東京や外回り向きの中距離馬だから中山マイルであれだけ走ればオークスが楽しみだと書いてきましたから、3/27についに阪神外1800mに出てきたときはガッツリ馬単を買ってしまいました(^ ^;)
そのときもエリンコートを差せなかったとはいえゴール前の脚色では優っていただけに、たしかにエリンコートも母系のナスキロ柔さが出たストライドで外回り向きの馬ではあるけれど、今日のところはリスポリに巧く乗られたという感じで、この先たとえばオークストライアルでいっしょに走ったりすることがあれば、今度はピュアブリーゼが先着するにちがいない…と私は思っていましたね~
だから今日もエリンコートは好走はするかもしれないが、しかしその前にはピュアブリーゼがくるだろう…という読みで自信の無印だったわけですが、しかしそこの読みこそが今年のオークスの予想における最大のキモだったわけですね~
まあ予想コラムを書いてお金をとってる以上は当てないといけないわけですが、MonsunにNureyev≒Sadler's Wellsのクロスをもってきて果敢に逃げてスタミナを振り絞るピュアブリーゼと、Blushing Groomのしなやかさで徐々に徐々に加速して最後まで伸び続けたホエールキャプチャの姿をみただけで、予想も外れたし馬券もやられたけれど、満足というか納得というか、ま~俺らしい外し方やから怒られはしないかなあ…とも
Blushing Groomを信じて良かった
と言えるだけの競馬はしてくれたと思うので、この馬を桜花賞とオークスで◎にしたことに後悔はないし、ホエールキャプチャにはただただありがとうと言いたいですね~
さてオークスの余韻に浸るまもなく、これから今年の「POGオススメ10頭」を選ぶお仕事が待っているのです…
…と心配される方がけっこういらっしゃるようですが、阪神外マイルで追って味がある時点でもうクロフネではない、と考えるべきじゃないかと私は思いますね~
スリープレスナイトとかフサイチリシャールとかブラボーデイジーとかカレンチャンとか、ああいうパワーごり押し系はクロフネ的側面といえますが、母系の血によって直線長いコースで追って味があるという差し方をした馬、ブラックシェルとかオディールとかホワイトピルグリムとかは、クロフネ的ではない柔らかな斬れの要素を母系から受け継いでいるから追って味があるわけで、それがブラックシェルの場合はテスコボーイ4×3+トニービンであり、オディールはDarshaanであり、ホワイトピルグリムはダイナカールであったわけで、ではホエールキャプチャのクロフネらしからぬしなやかなオートマ車加速はというと、もちろんサンデーの影響もありますがあれはBlushing GroomがかなりONになっているからだと、私は書いてきました
あとNashwanは父や母父としてはスピード的に少々苦戦気味ですが、こういう重々しすぎる血は母母父ぐらいになって、つまり2世代スピードを入れることによって重石としての威力を発揮するのです
Ribot系最強のスタミナKey to the Mint(ダンス姉弟、ディープスカイ、ダッシャーゴーゴーなどの母母父)がそうであるように、この配合の一番良いところはNashwanのポジションかもしれないなあ…と
まあ私はBlushing Groomが大好きなので、Blushing Groomが表現されている馬についてはたいていのことは許せちゃうというか(^ ^;)、オペラハウスとニホンピロウイナーに秋天を勝たせてしまう超オールラウンダーに不可能はないだろう…と楽観しております(^ ^;)