京都11R天皇賞
◎3.ブローザホーン
○6.ヘデントール
▲11.マイネルエンペラー
△9.シュヴァリエローズ
×8.ショウナンラプンタ
×13.ジャスティンパレス
×14.ビザンチンドリーム
ヘデントールはダイヤモンドSや菊花賞を見てのとおり長距離のスタミナ十分で追えば追うほど伸びる。ただ京都の天皇賞では名牝エアグルーヴの血が不振で、この血を引く馬は[0-0-0-7]で掲示板もなし。タイトルホルダーは1人気競走中止、フォゲッタブルは1人気6着、ドゥレッツァは2人気15着。母父が春天に強いステイゴールドだが、このジンクスを跳ね返せるかどうか。菊でも下りで進出したというよりは最後までバテずに追い込んだという2着だった。
ブローザホーンは昨年◎にしたが、勝ち馬とそん色ない内容の2着。434キロの小柄なステイヤーで、前駆がいい走りのエピファ産駒だから京都外の長丁場は最強。コース適性でヘデントールを上回るとみて今年も◎。今期はデキもいい。
マイネルエンペラーはユーバーレーベンの全弟で長距離は合いそうだし、前駆のいい走りのゴルシ産駒で京都外は良績。4角3番手以内では[2-1-0-0]で、下りで惰性をつけて4角先頭ぐらいで乗れれば面白い。
シュヴァリエローズはディープ×カーリアン×フランス牝系だから大箱向きのストライドで斬れるし、460キロの無駄肉のない体つきで長距離も向く。日経賞は条件が合わなかったが、京都外はベストコースで巻き返し必至。
ビザンチンドリームは460キロのエピファ産駒だからタイプとしてはブローザホーンに近い。菊花賞も上がり1位でスタミナなら負けていない。
ショウナンラプンタはステイヤーではないだろうが、ディープ×ストームキャット×アンブライドルズソングの黄金配合で前駆のいい走り。下りから進出した菊を見ても京都外は合う。
サンライズアースはシュヴァルグランを大型でパワー型にしたようなイメージでスタミナは十分だが、レイデオロ産駒らしい立ち肩なので京都外よりは阪神内がベターだろう。
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例によってNETKEIBAの全頭血統解説より、導入文と1~3着を
昨年はシーザリオのワンツー エアグルーヴの血は不振
「京都外回りで行われる春の天皇賞は、Sir Gaylord(主としてディープインパクト経由)とPrincely Gift(主としてステイゴールド経由)の前輪駆動が強い」と毎年書いてきた。父系にSir Gaylord、母系にPrincely Giftをもつフィエールマンが、下りからスパートして前肢を伸ばし、スピードに乗って差し切るイメージですね。
昨年はHabitat≒Kris S.のニアリークロス5×3をもつテーオーロイヤルが勝ち、Kris S.≒Habitat3×5を持つエピファネイアの産駒ブローザホーンが2着。トレンドはシーザリオ経由のHabitat~Sir Gaylordに移ってきたといえるか。
いっぽう京都の天皇賞では名牝エアグルーヴの血が不振で、この血を引く馬は[0-0-0-7]で掲示板もなし。タイトルホルダーは1人気競走中止、フォゲッタブルは1人気6着、ドゥレッツァは2人気15着。人気を集めるヘデントールはこのジンクスを跳ね返せるか。
ヘデントール
パンデアスカルの半弟で、リカビトスの甥で、母コルコバードはJRA5勝(芝1800~2400)。母母エンシェントヒルもJRA7勝のオープン馬。牝祖アズテックヒルはファンタジーS(米G2・ダ8.5F)勝ち馬。父ルーラーシップは名牝エアグルーヴの息子でソウルラッシュ、キセキ、ドルチェモアなどの父。ルーラー産駒らしい豪快なナスペリオン的ストライドは見るからに東京向き。長距離のスタミナも十分で追えば追うほど伸びる。エアグルーヴの血がついに春天を制すか。(距離◎スピード○底力◎コース○)
ビザンチンドリーム
母ジャポニカーラはJRA3勝(芝1600~2600)。母母グリッターカーラはライラプスの全妹で、フサイチリシャールやビーチサンバと3/4同血。クロノジェネシスやノームコアも同牝系。エピファネイア×ジャングルポケットと重厚だが、母母がマイラー質なので配合のバランスは良好だ。460キロのエピファ産駒だからタイプとしてはブローザホーンに近い。きさらぎ賞を豪快に追い込み、菊花賞も上がり1位で京都外は合う。脚元を見ても馬場が渋るのはプラスだろう。(距離◎スピード○底力◎コース◎)
ショウナンラプンタ
母フリアアステカはセレクシオンデポトランカス(亜G1・ダ2000m)勝ち馬。近親にユナイティドネイションズS(米G1・芝11F)のBigger Pictureがいる。母父Zensationalは北米短距離G1を3勝。ディープインパクト系×Unbridled's Song系は有力ニックスで、本馬はStorm Cat3×4だからコントレイルと似た輪郭の配合でもある。実績どおり大箱向きの中距離馬で末脚確実。阪神内→京都外に替わるのは大きなプラス。菊4着を見直す手だろう。(距離○スピード○底力◎コース◎)
今年の春天はマイネルエンペラーが途中からハナに立ってレースを牽引し、ジャスティンパレスが向正で早々と動いたので、残り1400mぐらいからロンスパ削り合いになり、最後はヘデントールとビザンチンドリームの重厚な末脚の重厚な追い比べになりました
鮫島克駿ジャスティンパレスの早仕掛けが物議を醸していますが、いっぽうで淀の長距離戦を知り尽くしているユタカは、型どおり下りからスパートして見せ場十分の3着
ショウナンラプンタはナチュラルライズと同じくディープ×Storm Cat×Unbridled's Songの黄金トライアングルで、脚長でSir Gaylord的な前輪駆動ですから菊でも春天でも下りでのスピードの乗りは一番
しかし542キロの巨漢でステイヤーではないので最後の最後に止まってしまったのも同じで、終わってみれば菊花賞の再現のようなワンツースリー、明け4歳強しを印象づけました
サンライズアースは癖馬使いの池添も手こずるややこしい気性で、レイデオロ産駒はステイヤー質で長距離は得意なんですが、同時に私がラトロ肩と呼ぶ立ち肩もよく受け継いでいるので、サンライズアースもやっぱり下りで手が動いてしまった
スタミナ十分のステイヤーなのに京都の下りが上手くないというのが菊や春天を走る上ではこれからもネックになりそうで、阪神大賞典と春天の出し入れみたいなのが買い方の呼吸になりそうな気はしますね
ブローザホーンは気配はとてもよく見えたし、前半はヘデントールの直後ですから絶好ポジション、ただそろそろ外に持ち出したいところで鮫島が動いてユタカも動いて、けっきょくずっと馬群の中で外に出すタイミングがなかったのは、同じエピファネイア産駒のビザンチンドリームが大外に出して伸びてきただけに不完全燃焼でした
まあ他にも敗因はあるのかもしれませんが、同じように大敗した昨年の有馬やJCも馬群を割ろうとして全く伸びていないし、宝塚や春天や京都大賞典は直線一番外から脚を伸ばしています
ビザンチンドリームにしても、春天とサウジときさらぎはやっぱり大外一気で、ダービーはインに突っ込んだんですが1頭も抜かないままゴール
ルーラーシップは香港でリスポリを背にQE2を勝ち、ついにG1のタイトルを手中にしましたが、その後も国内G1では惜敗つづきで、G1で2着3着だったときの先着馬をあげてみると
11年宝塚記念2着:1着オルフェーヴル☆
12年秋天3着:1着エイシンフラッシュ2着フェノーメノ☆
12年ジャパンC3着:1着ジェンティルドンナ2着オルフェーヴル☆
12年有馬記念3着:1着ゴールドシップ☆2着オーシャンブルー☆
(☆はステイゴールド産駒)
ルーラーの全盛期はステイゴールド産駒の全盛期でもあり、ステイゴールド産駒に辛酸をなめさせられつづけた競走生活だった、といっても過言ではなかった
そんなルーラーシップがステイゴールドの娘と交配され、憎きライバルの血を母父に取り込むことで、Princely Giftの下る力を借りることで、ついに“エアグルーヴの呪い”を解き放った第171回天皇賞だったのです
2 コメント
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- Unknown (nao)
- 2025-05-08 16:05:04
- ブローザホーンはやたらと内枠が当たるし、菅原はとにかく内に入れようとするので、ことごとく噛み合ってなかったと思いますね。
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- Unknown (MJ)
- 2025-05-08 16:44:18
- ブローザホーン右前繋靱帯炎すか…デアリングタクトも同じやったような
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