京都11R きさらぎ賞
◎3.ルージュバック
○4.アッシュゴールド
△5.ポルトドートウィユ
ルージュバックの母ジンジャーパンチはBCディスタフなど北米GIを5勝した北米古牝馬チャンピオン。そこにマンハッタンカフェが配されて、ヘイロー≒レッドゴッドやボールドネシアンやプロミスドランドをクロスする緩い父母相似配合になるので、両親の競走能力の高さを上手く受け継いだと考えられる。プロミスドランドのクロスだから脚長で若いころのウインバリアシオンのような斬れがあるが、一方でヘイロー的な動きの無駄なさ捌きの軽さがあり、ベルーフを音も立てずに斬り捨てた百日草特別の斬れ味は秀逸。あの斬れ味は京都外1800mのスローで更に映えそうだ。ブラッシンググルームの美点も表現されているので何でもできるオールラウンダーに完成するだろう。ポルトドートウィユはクロフネのパワーも表現された体質と走りで、外回り向きの加速だが京都よりは阪神がベターか。アッシュゴールドは朝日杯では大外から伸びかかったが最後の急坂でフワッとしていて、これはまだ少しトモが緩いところがあるから京都ならばデイリー杯の斬れ味を発揮できる。というわけで3→4実質本線で買いたい。
東京11R 東京新聞杯
◎6.ヴァンセンヌ
○5.マイネルメリエンダ
▲4.シャイニープリンス
△12.エキストラエンド
△14.サトノギャラント
×10.フルーキー
×16.タガノグランパ
注13.アルフレード
オリオールはハイペリオン系でも屈指のスタミナと底力と成長力と気性難を伝える血で、だから母系にオリオールの血を引くディープ産駒、つまりバークレア≒オリオールのニアリークロスを持つディープ産駒は、トーセンラー=スピルバーグ兄弟やレッドオーヴァルやファタモルガーナなど古馬になっての成長力が抜群だ。ヴァンセンヌは名スプリンターのフラワーパークの息子だが、母系にオリオール系セントクレスピンの血が入るし、また母父ニホンピロウイナーなのでサーゲイロードのクロスも持つから、若いころは体質が緩すぎて見るからに未完成だった。しかし昨秋に長期休養から復帰すると鞍上がガツンと持っていかれるほどの凄い行きっぷりを見せるようになり、前走などは引っかかって3角先頭で並の馬なら沈んでしまうところを押し切った。今週の坂路の追い切りも唸るような躍動感で、晩成血統がついに本格化してきたとみるべきだろう。馬群の中なら折り合うので、この内枠ならば中団から差す形でいけるのではないか。フルーキーは配合はずっとほめてきたが、どうも東京をズバッと差すタイプではなく中山をパワーで捲るタイプに見える。
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ルージュバックの配合については下記エントリ「音も立てずに斬り捨て御免」を読んでいただきたいですが、そこに付け加えると、走りや体質にBlushing Groomのオールラウンドさが表現されているのが私好みで、これは土曜のエルフィンを楽勝したクルミナルもそうなんですが、テイエムオペラオーやマヤノトップガンやホエールキャプチャなんかに通じるBlushing Groomらしさと言えばイメージしてもらえるかな?とにかくBlushing Groomが表現された一流馬というのは、行っても差しても変幻自在で美しいレースができるのですよ(・∀・)
この2頭の才媛は
・ともに母がG1勝ち馬で、自身は父母相似配合でその能力を受け継ぐことに成功している(父母相似配合は競走能力の高い両親が成功しやすい)
・ともに斬れ味が抜群だが、ただ斬れるだけでなくBlushing Groomのオールラウンドな能力の高さを感じさせる
・ともに陣営が「燃えすぎる気性だけが心配の種」とコメントしている(これもおそらくBlushing GroomのWild Risk譲り)
ところが似ていると思います
今年の牝馬クラシックは、ディープの桜花賞王道配合で外マイルでバキューンと斬れるショウナンアデラに対し、燃えやすいけれど何でもできるオールラウンドなBlushing Groom娘を、戸崎と池添がどうエスコートするのか、陣営がどう育ててくるのか、そこがまず見どころといえるでしょう
「エルフィンが適鞍だが、マイルは使いたくないのでここへ」と大竹師は語っており、今日の向正面でちょっとカッとなりかかったところ、あのあたりにBlushing Groomの危うさが見え隠れしますが、大事にレースを選んで、今日もしなやかな身のこなしと軽やかな脚捌きで3連勝
ユタカは本命馬をマークしつつストライドロスのないレース運び、ポルトドートウィユは力は出し切ったと思いますが、直線ルージュと並んで叩き合っているときの身のこなしに体質の違いが歴然で、やっぱりこの馬はクロフネのパワーが表現されているぶん、ディープのオープン馬としてはちょっとしなやかさに欠けるところはあり、だからこそエアグルーヴ牝系ながら3歳春に力強いレースができるのですが、だから外回りでも阪神がベターかなあという気はします
アッシュゴールドはまだトモが緩いので朝日杯は最後の坂でフワッと重心が高くなっていましたが、今日は京都なのでデイリー杯ぐらいは斬れたというべきで、でもトモが緩いということは瞬時にトップスピードに乗れないわけで、上がりの競馬になるとそこが弱点になってしまう
まあオルフェーヴルと比べるのはかわいそうですが、オルフェだって腰に肉がついたのは神戸新聞杯からで、そういう成長曲線を頭に置いて見守るべき馬でしょうが、ただいつもパドックを見て思うのは、兄たちと比較してもノーザンテーストのマイラーっぽさがONになった体型ではあるなあ…と
ヴァンセンヌはHyperion基調の配合ですからディープ産駒でもビュンと斬れる脚はなく、だから馬場が渋って上がりのかかる決着になったのはプラスだったでしょう
予想コメントにも書いたように、Burghclere≒Aureoleのニアリークロスを持つディープ産駒の成長力は素晴らしく、この馬も二度の長期休養が結果的にはプラスだったところはあるかもしれません
アルフレードはグランプリボスを逆さまにしたような配合で、オーロCで復活の兆しは感じられたのでベストの東京マイルで印を回しておきましたが、このタフな馬場でシッカリ伸びてきて完全復活間近を思わせました
フルーキーもパワー型だけにこ馬場が渋ったのはプラスで、岩田のイン強襲も光りましたが、以前から書いているように本質的には中山記念タイプに私には見えます
珍しく両メインが当たったのでワイワイ飲みに行きたいところですが、明日から東京入りなので今日はこれから「3歳勝ち馬評価」と「重賞の見どころ」を前倒しでやらないと…
音も立てずに斬り捨て御免
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/695e05a60e353653e3f6b541849c149e
ルージュバックは桜花賞に向かうのか、あえて皐月賞に向かうのか、また楽しみな馬が出て来ました(*´∀`)
出資していない私の目が節穴な事を、再確認しています。
強い牝馬のお尻を眺めるのも、オルフェからアッシュゴールドに引き継がれたでしょうか。
サンデーサイレンスとNappelon、ちょっと似てるなぁ~という印象です。
1分35秒台の連勝で、持ち時計無いですが。
今日は雨降ったので馬単にしたけど良なら馬連にしてました(^ ^;)
ルージュバックの素晴らしさに脱帽ながらも、推奨コンテンツを参考にして選んだPOG馬が3頭出走できて、3頭とも掲示板に載り、うち2頭は馬券にも絡みましたから、嬉しいです。
ほんと何度も書きますが、所属部門が変わる前の、規則正しい(?)日々の過ごし方の頃にここを知っていたら、と思うと・・・。
それはともかく、3歳馬の世界もまだまだこれから、これからもよろしくお願いします。
三年前、シンザン記念を勝ったジェンティルドンナを見た時以上のものを感じたので、かなりヤバい存在になる気がします。