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第21回秋華賞回顧~今年も母父マイラー

2016-10-16 17:08:36 | 血統予想

京都11R 秋華賞
◎7.ヴィブロス
○9.クロコスミア
▲2.ジュエラー
△5.レッドアヴァンセ
注16.ダイワドレッサー
ジェントルドンナ(母父ベルトリーニ)、ショウナンパンドラ(母父フレンチデピュティ)、ミッキークイーン(母父ゴールドアウェイ)。ここ4年のうち3年は、「父ディープインパクト×母父マイラー(スプリンター)」の配合馬が勝っている。「父中距離×母父マイラー」の配合形は機動力ある脚質の中距離馬が出やすく、器用さも要求される京都内回りらしい傾向といえるのだが、たとえばディープ産駒でも母父中距離型(キングカメハメハ)のデニムアンドルビーは1人気を裏切った。ビッシュは母も母父のドイツの中距離血統で、いかにも大箱向きの斬れ方をするだけに、ここはあえて割り引いてみる。ヴィブロスはヴィルシーナの全妹で、母父マキャヴェリアンはミスプロ系のマイラー。ヴィルシーナは牝馬三冠全てジェントルドンナの2着だったが、ジェンティルを最も慌てさせたのがこの秋華賞で、ゴール前でハナ差差し切られての惜敗。ヴィブロスは姉より一回り小さいが、斬れるというより機動力があるというべき脚質はよく似ている。紫苑Sは道中大きな不利があったし、京都内回りならビッシュよりこちらを上にみたい。クロスコミアは「中距離×マイラー」の配合形で機動力ある脚質だし、ローズSは馬体増で逃げ粘ったが、ハナにはこだわらないのでここも立ち回り一つで面白い。レッドアヴァンセはトモが少し非力なだけに京都なら末が斬れそうだし、母エリモピクシーはオープン馬を毎年送り出してくるマイラーの名繁殖牝馬。ジュエラーも「中距離×中距離」の配合で、しかも馬群を嫌がる面があるだけに、多頭数の内枠をミルコがどう捌くかが見物。ミエノサクシードも「中距離×中距離」で、母父エーピーインディ譲りのストライドで斬れるだけに内回りは乗りにくさがある。「中距離×マイラー」で小回りにも実績があるダイワドレッサーをヒモ穴に押さえたい。

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今年の秋華賞は「父中距離×母父(母)中距離」のビッシュとジュエラーが人気を集めることになりそうなので、水曜に下記エントリ「秋華賞馬ジェンティルドンナは…」を立ち上げておきました

なので詳しくはそちらを読んでいただきたいのですが、ビッシュもジュエラーも、ミエノサクシードもデンコウアンジュも、「父中距離×母父中距離」の配合で、それらしいストライドで走るので京都内回りのコーナリングに優れたタイプではありません

ディープインパクト×キングカメハメハのデニムアンドルビーや、クロフネ×サンデーサイレンスのホエールキャプチャといった「中距離×中距離」の人気馬が連を外してしまったケースを思い起こしても、拾うとしたらイチかバチかのイン差しに賭けてきそうなジュエラーだけだろうと

そのジュエラーにしてもバルドウィナ牝系特有の馬群を嫌う性格が見え隠れするだけに、ミルコが内に突っ込もうとしても果たして馬群を割れるのかが半信半疑で、けっきょく内を捌いて抜け出しかかったものの、最後は外にいるカイザーバルを抜くのを少し躊躇しているようにも見え、あれはチューリップ賞の負け方(内ジュエラー、外シンハライトの叩き合いで惜敗)とも重なるものがありました

となると、ここ4年で3勝のディープインパクト産駒から◎を選択するならば、母父Machiavellian(英2000ギニー2着)のヴィブロスか母エリモピクシーのレッドアヴァンセ、あるいはステイゴールド×ボストンハーバーのクロスコミアの先行、まあこのあたりが私の発想でした

レースは岩田クロコスミアが注文をつけて、前半59.9-後半58.7、この前半59.9はここ10年ではジェンティルドンナとヴィルシーナが叩き合った年(62.2-58.2)に次ぐ遅さで、上がり4Fが11.7-11.4-11.3-11.7ですから、なおさら3~4角の機動力がモノを言うレースになったかと

ビッシュとデンコウアンジュとミエノサクシードは中距離馬の斬れ味を信じて差す競馬をしましたが、今日のペースではなおのこと苦しかったし、ここらはエリザベス女王杯で見直せる部分は多分にあるでしょう

ヴィブロスは中団で外を回らされないポジションでソツなく回ってきて、実にHalo3×4・5らしいきれいな脚捌きで、実にきれいに差し切ったところがゴールでした

『サラブレ』でのMahmoudさんとの春G1回顧対談で、「馬のタイプや脚質からすると、メジャーエンブレムが桜花賞、ジュエラーがオークス、シンハライトが秋華賞を勝ちそうなのに、実際はそうならないところが面白い」という話をしてたんですが、秋華賞は出走馬中、一番らしい馬が勝ったかなと思います

まあ私はヴィルシーナのベストパフォーマンスはヴィクトリアマイル連覇ではなく秋華賞ハナ差2着だとずっと書いてたし、ジェンティルドンナが三冠の中で一番苦労したのがこの秋華賞ですからね

シンハライト(Halo3×4)もHaloクロスっぽいフットワークで走りますから、内回りのコーナーを回りながらヴィブロスのような加速ができたんじゃないかと思いますが、でもたとえシンハが出てきたとしても、私は母父Singspielではなく母父Machiavellianを取ったと思います

そんなHaloクロスについての話を、発売中の『サラブレ』であれこれ書いてますのでそちらもご一読ください(・∀・)

さて大谷がマウンドに上がって163キロを計時、どうやらハムが勝ちそうなので、もうちょっとしたら支度して出かけることになりそうなので、回顧はこんなもんで…府中牝馬の回顧等は週明けに「雑感」でやります

秋華賞馬ジェンティルドンナは「父中距離×母父スプリンター」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/d87e5b079875a842318197a63479b13e


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (MJ)
2016-10-16 17:13:37
165キロのストレートと、151キロのフォーク
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Unknown (MJ)
2016-10-16 17:16:45
ハムおめ(・∀・)
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Unknown (Unknown)
2016-10-16 17:28:37
柔らかいとか硬いとかわからないけど、大谷は柔らかいんでしょうね
石橋貴明の硬さは私でもわかりますw
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Unknown (MJ)
2016-10-17 00:19:42
ミルコはこの枠だから腹を決めてインを狙ったのかと思ったけど、「外に出すことができず残念だった」とコメントしてますね
パトルール見ると、直線までずっとユタカが真横に付けてるんです
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Unknown (MJ)
2016-10-17 00:23:31
サトノルパンはビッグアーサーをブロックしたし、クラレントはエイシンヒカリにちょっかい出すし、エリモピクシー仔はG1の本命イジメが得意ですな(^ ^;)
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Unknown (Unknown)
2016-10-17 03:40:27
エリモピクシーっ仔達には、本命イジメじゃなく本命でGI勝って欲しいんですけどね、本当は~
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