エプソムC飛び石連覇を狙うサンライズマックスは、ステイゴールド×ダンシングブレーヴでHalo≒Drone3×4、Princely Gift5×5ですから柔軽い瞬発力に磨きをかけた配合ですが、とするとやっぱり母父のLyphardがジャマなんですよね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2004100730/
けっきょく前エントリで書いたトライアンフマーチ(スペシャルウィーク×ダンブレ)といっしょで、軽い瞬発力だけで差せるレースでは強いのですが、こういう差し馬はG1レベルのレースになると「バラ一族の悲劇」にハマってしまうわけですね~
まあ今回はG3なので、瞬発力で差せるかどうかだけを考えればいいわけですが…
トウショウウェイヴはステイゴールドにRivermanですから東京向きのナスキロ柔斬れを武器としますが、一方で母父がニッポーテイオーでサンデー系×Lyphard系の組み合わせですから本来は先行粘りで走る血統でもあり、この二兎を追ってしまったどっちつかずな配合が、兄トウショウシロッコ(父アドマイヤベガ)同様、重賞のカベを破れない一因ではないか…と何度か書いてきました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005100667/
いつも相手ナリに好走はするのですが、けっきょく東京で差すのか中山で粘るのか、どっちでいっても重賞を勝ちきるまではなかなかハマりきらない…という感じで、オープン大将に君臨し続けているところも兄と似ています
これも「バラ一族の悲劇」の亜種と言っていいでしょうね~
今回は中館さんを配して、どうやら中山金杯のように先行する腹づもりのようですが、それで踏ん張り通せるかとなると、母父がLyphardでもマイラーのラインだし、ハイインロー的粘りが母系にちょっと足りない気もするなあ…
私がナカヤマフェスタをずっとほめてきたのは、ステイゴールドの斬れの要素をあえて増幅せず、His Majesty2×4などデインヒルの主要血脈を相似配合で強力に増幅した母をもってきたことで、「サンデー×Lyphard×ハイインロー」で前受けできる脚質に出たからです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006102424/
ダービーは出遅れたので大外一気になりましたが、この馬は東スポ杯でもセントライトでも、直線先頭に立ってからが強いのですよ
去年の勝ち馬シンゲンもホワイトマズル×サンデーで母系の奥にHawaiiも入るので、まぎれもない「サンデー×Lyphard×ハイインロー」だからもっと前受け脚質にもっていくべきだと口を酸っぱくして言い続けてきましたが、藤田はちょっと丁寧にきれいに乗りすぎてると思いますよ、この馬に関しては
サンデー×Lyphardにみる“ハイインロー”の偉大さ(7)~バブルガムフェロー死す
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/8e49144c57821b834d964cbf552c6a4e
サンデー×Lyphardにみる“ハイインロー”の偉大さ(6)~バブル脚質に完成中
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/cb36223c0a0597f41d1bf44a75de1396