栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

7/15,16の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2017-07-18 08:44:46 | 血統予想

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)』で望田潤と栗山求がダブル推奨し、『望田潤のPOG好配合馬リスト(2016)ハーツクライ編』で望田潤が推奨したレッドエレノア(牝3歳)が日曜福島3Rの未勝利戦(ダ1700m)を勝ち上がりました。

★東京サラブレッドクラブ
父ハーツクライ
母サビアーレ(母の父 Capote)
牝 募集価格:2400万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105185/
日経新春杯を勝ったカポーティスターの全妹。母方にCapoteを持つハーツクライ産駒は、JRAでデビューしたわずか9頭からマジェスティハーツ(神戸新聞杯-2着)、ダイワズーム(中山牝馬S-5着)、エニグマバリエート(ホープフルS-5着)などの活躍馬が出ています。連対率36.8%、1走あたりの賞金額371万円は、ハーツクライ産駒全体の連対率19.5%、1走あたり197万円を大きく上回ります。基本的にハーツクライはCapoteの父Seattle Slewと好相性で、カレンミロティック、アドマイヤラクティ、コウエイオトメなどもこのパターンに属します。また、母方にFabulous Dancerを持つ同産駒は、わずか8頭からギュスターヴクライ(阪神大賞典)が出ています。カポーティスターはCapote、Fabulous Dancerを併せ持つ優れた配合構成。走るべくして走った馬でした。同馬がノーザンファームの生産馬だったのに対し、本馬は矢野牧場である点は違います。ただ、配合的に申し分なく、馬格もあり、育成はノーザンファームなので問題ないでしょう。牝馬なので兄よりも開花は早いと思います。(栗山)

8/17追記
ハーツクライとCapoteの相性の良さは、Seattle Slewの母が持つStriking=BusherのクロスがBusandaと脈絡ことが一つ、もう一つはCapoteの3代母が「HyperionとNasrullah」の組み合わせなのもあるでしょう。トニービンの「HyperionとNasrullah」をどう強化するかはハーツクライ産駒の配合において重要なポイントです。母がNasrullahのクロスが強い(血量4×4以上)のもよく、兄につづく活躍が期待できる中距離馬でしょう。牝なのでこちらのほうがより斬れるタイプかも。(望田)

◎レッドエレノア(牝、母サビアーレ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105185/
カポーティスターの全妹でエピセアロームのイトコ。3代母ローラローラはサクラローレルの母。母系にCapoteの血を引くハーツクライ産駒は10頭出走でカポーティスター、マジェスティハーツ、ダイワズームなど6頭が勝ち上がり。Capoteの3代母Dangerous Dameが父Nasrullah、母父His Highness(その父Hyperion)のナスペリオンで、これがニックスの根拠。全兄が走っていて配合的な裏付けもあるので安心してオススメできる。

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2016)ハーツクライ編』で望田潤が推奨したガーランドワルツ(牝3歳)が土曜中京2Rの未勝利戦(ダ1800m)を勝ち上がりました。

○ガーランドワルツ(牝、母スーパーバレリーナ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105997/
ウインバリアシオンの全妹。Northern Dancer5×3・5(母スーパーバレリーナはNorthern Dancer2×4)、Promised Land5×6、Nothirdchance≒Revoked5・6×8と、全体にNorthern Dancerと米血パワーが強い配合だ。Promised Land(その母MahmoudessがThe Tetrarch4×4)のクロスは独特の斬れを伝えるので、牝馬らしい末脚にも期待できる。(望田)

■日曜福島9R種市特別 ビートマッチ(一口・望田&栗山)

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最新のデータでいうと、母系にCapoeの血を引くハーツクライ産駒は、JRAに13頭が出走し7頭が勝ち馬となっており、カポーティスター(4勝)=レッドエレノア(1勝)、マジェスティハーツ(4勝)、ダイワズーム(4勝)、ウォーターショパン(3勝)、エニグマバリエート(3勝)、ラリングクライ(2勝)と中身も濃い

推奨コメントにもあるように、ハーツクライはCapoteの父Seattle Slewと相性が良いだけでなく、Capoteの3代母Dangerous Dameが「NasrullahとHyperion」の組み合わせ=ナスペリオンなので、トニービンの母父Hornbeamと脈絡して芝向きの斬れ味をONにする効果もあるのです



この7頭があげた平地20勝のうち17勝が芝で、ダート2勝のウォーターショパンも最後は芝で勝ち鞍をあげており、エレノアもパンとすれば芝中距離で楽しめる馬でしょう

キングズラッシュやダノンディスタンスやビートマッチに教わったことは、母系にRobertoを入れてMr.ProspectorやSpecialをクロスすると、ルーラーシップ産駒といえども内回り小回りを捲るような機動力ある脚質になりやすい、ということですかね



以下はダノンディスタンスとビートマッチの母の組み合わせ血統表で、サンデーサイレンスとNureyev≒NumberとRobertoが母系に入る点が共通します(コレラの父がRoberto)



これは七夕賞やラジオNIKKEIのときにも書いた「RobertoにサンデーサイレンスとMr.ProspectorとSpecialを合わせると、Robertoの父(Hail to Reason)と母(Bramalea≒Gold Digger)と母父(Nashua≒Nantallah)と母母父(Bull Lea)を全てクロスすることになり、Roberto的な機動力がONになりやすく福島芝1800~2000mを先行or捲るような脚質になりやすい」という配合論と同じ理屈ですね

コメント (3)
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