栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

土曜のレース回顧~17年ぶりの函館Cコースはタフなインベタ

2013-08-17 16:20:57 | 血統予想

新潟10R 阿賀野川特別
◎13.セミニョン
○12.シャドウバンガード
▲5.トウシンイーグル
△7.マイネルディーン
△9.アロヒラニ
×2.ラスヴェンチュラス
×11.レオプログレス
注1.エックスマーク
注3.カーマイン
「サンデー×リファール×ハイインロー」の配合形は、ハーツクライやバブルガムフェローなど前受けして抜かせないしぶとさが持ち味なのだ…ということはよく書いている。またオリオールという血はハイインロー血脈でも屈指の底力とスタミナと気難しさを誇り、メジロパーマー(オリオール4×5)やスマートファルコン(オリオールの孫ヴェイグリーノーブル5×3)といった大物逃げ馬を輩出してきた。◎は父がマンハッタンカフェで、母母父がリファール系ダンシングブレーヴ、そして4代母の父がオリオール直仔セントクレスピンだから、前受けしてナンボ、というより逃げなければ二束三文の血統だ。久々にハナを切った前走がオイデオイデの楽勝で、これで全2勝が逃げ切り、妹のマリーアルーア(現役1勝)も未勝利勝ちは逃げ切りで、母トリアノンも芝短距離の逃げ馬だった。ヘイロー≒ボールドネシアン≒ヴェネチアンジェスター≒ドローン3・5×4・5だから内回り向きの機動力はあるタイプだし、同型不在でまた単騎有望、有力どころは差し追い込みばかり、狙える材料は揃っている。

小倉9R 青島特別
◎13.サダムコーテイ
○10.ゴーゲッター
▲11.サウンドバラッド
△2.プレノタート
△12.ピュアソウル
×4.ゼウス
×6.サトノネネ
注1.サトノジェミニ
注5.トウカイバイタル
シビルウォー(母父サドラーズウェルズ)やローブティサージュ(母父シングスピール)など、ウォーエンブレムはサドラーズウェルズを引く牝馬と相性が良いが、◎は母父エリシオがフェアリーキング直仔の凱旋門賞馬で、フェアリーキングはサドラーズウェルズの全弟。母オレンジパラダイスはノーザンダンサー3×4だから、ウォーエン産駒の配合としては上記2頭には及ばないとしてもかなりほめられる。前走はよく伸びてはいるがスローで前が止まらなかったし、前々走は直線前がカベで競馬になっていない。エリシオは母父に入るとアドマイヤラクティやファタモルガーナなどスタミナを伝えるし、母は芝2000mベストだったし、半兄ネオブラックダイヤは芝2400mベスト。最近は1400mではちょっとズブいようにも見えるから、この距離延長は食指が伸びる。

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「一口馬主好配合」ピック馬は小倉2Rレッドカイザーに続いて、新潟7Rのミストフェリーズもアッと驚く逃げ切り、ダートじゃまた行けないんじゃないかと馬券は一枚も買ってませんでしたが(^ ^;)、例の同級生もその部下の大人のお店の店長も持ってる馬なので、とりあえず勝ってくれてよかったよかった(・∀・)

今日はヨハネスブルグ産駒が新馬戦を3勝、相似配合で自己主張が強い種牡馬だし、Storm Catのニアリークロス+ミスプロですから、これからもコパノフウジンの劣化版みたいなスプリンターを量産するでしょう

セミニョンの田辺はいくらなんでも引きつけすぎで、機動力はあるけど速い上がりはないというAureole魂の逃げ馬ですから、前走みたいに3~4角で突き放しにかかる競馬をしてほしかったし、それは田辺もわかってると思ってたんですが…

エックスマークは角居厩舎のディープが徐々に本格化中という感じですが、この馬もドイツ血統らしいというか、スタミナはあるんですがスローのヨーイドンにも強いというエイシンフラッシュ的なところはあります

トウカイバイタルはトウカイテイオー牝系らしい長くて柔らかい繋ぎでいかにも外回りで斬れるタイプで、そういう馬でも2着には間に合うほどに小倉芝は外も伸びるようにはなってます

いっぽう17年ぶりの函館Cコースは、ポプラや手稲山や大倉山を見ての通り、とにかく時計や上がりがかかるタフな馬場でしかも3~4角外を回すとほぼ全滅、アーデントのようなナスキロ柔い馬は斬れず、スーパームーンニシノニカのように枠ナリに外を回してしまうとガス欠になってしまいます(ファインスマッシュも4角まではインベタで無欲の追い込み)

しかもこれから函館は少し降る予報でもあり、最終決断は日曜のレースをみながらでいいと思いますが、「血統クリニック」は◎レインボーダリアで書いたもののヨシトミがこの14番から内に潜り込んでくるシーンは全く想像できないので(^ ^;)、前日予想は◎をひねってみます~

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土曜のボツ予想~二日酔いの朝は、根菜タップリ味噌汁にかぎる

2013-08-17 10:40:15 | 血統予想

小倉1Rでは「一口馬主好配合馬ピックアップ」栗山ピックのマイネヴァリエンテが楽々と逃げ切りましたが、母を枝葉長くしたような馬で、コスモヴァレンチってほんと自己主張が強いよなあ~と思ってみてました(ドリームバレンチノもあれ70%~80%ぐらい母似)
コスモヴァレンチは小倉2歳の勝ち馬ですが、マイネルラヴの代ではリィフォー、コスモヴァレンチの代ではシラフジビゼンが1/4異系(1/4欧)になっていて配合も良いのです

一方函館2Rウェーブゴールド(望田の「POG好配合」推奨)は出遅れてしまい初戦とは一変した大外捲り、それでも何とか差せそうだという反応でしたが最後は脚色が同じに…
勝ったのはアルカセット産駒コスモディクシーでレース上がりが38.9、これはしかし馬場がかなり重いのと同時に、やっぱりイン伸びの可能性も高そうな

好メンバーが揃った小倉2Rは「一口馬主好配合」「POG好配合」ダブル推奨のレッドカイザーがズバッと決めてくれました(・∀・)
レッドアルヴィスは前走時にも書いたようにWild Risk的ナタ斬れで走るので、やっぱり外回りのほうがよさそうですね~

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佐渡は少頭数でポールアックスの逃げでスロー見え見え、しかし人気馬が後ろからなのでみんな動かずヨーイドン、となると根は小回り向きでも脚の回転が一番速い◎アロマティコが瞬発力だけで差し切れるレースになってしまいそう
相手もHalo的機動力でフワリと抜け出す○ダイワズーム、ヒモ穴も△アロマカフェと△マーブルデイビーを裏ワザ的に拾いたい

手稲山は一息入ったのでパドックでみて最終決断を出したいですが◎サウンドマンデュロ
ドイツ血統で固めた父にNorthern Dancer3×3の母を持ってくるという教科書配合で、3代母がRidgewood Pearlというのも泣けますが、こういう配合だとデインヒルは強固に自己主張しますから、洋芝急坂道悪向きのパワースプリンターで条件ピッタリ

ポプラは前走◎にしたサクラボールドとトラストワンが出てきますが、叩き2走目は⑨→⑬、⑥→②、⑧→②、③→②、硬肉のオペラハウス産駒らしく夏場の洋芝は凡走なしの◎サクラボールドが更にタフな馬場になって鞍上岩田で◎が打ちやすい
3代母が「Grey SovereignとPrince Bio」の名繁殖サクラセダン、そこに米血強力相似配合のマルゼンスキーが配されたセダンフォーエバーはサクラトウコウ・チヨノオーの全妹、そこにNasrullah3×4のサクラユタカオーが配されたサクラユスラウメはPrincely GiftとGrey Sovereign経由のNasrullah4・5×5で、オペラハウスの硬肉を優しくほぐしてくれます
特別なことはやってないですが、二日酔いの朝に出てくる根菜タップリ味噌汁のようなホッとする好配合
アーデントは2歳時から外1800mベストだと書いてきたので前走は納得もここは下げ、ウインプリメーラはフォーティナイナーのマイラー体型が強い“小さなダノンヨーヨー”、○スーパームーントラストワンそして洋芝リンカーンの△オマワリサン

他のレースはボチボチ考えますが、「No.1予想」では阿賀野川特別を、「馬券総合倶楽部」では阿賀野川特別と青島特別を提供していますので、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m

コメント (13)
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