栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

今週の新馬戦

2013-08-15 23:12:08 | POG

ハタノヴァンクールはいつも書くように、母父ブライアンズタイムですからその気になれば捲れる子なんですよ
今日は少頭数でしかも目標がハッキリしてたので、仕掛けのタイミングもバッチリでしたね~

今週の新馬は土曜函館5Rリストワールと日曜小倉6Rマイネバラシア(ともに一口馬主好配合ピック馬)に期待したいですが、リストワールはさっきGCで追い切りの映像が流れてて、パッと見た感じはロードアルティマをHyperion的体質にした感じで、ふむふむ配合のイメージどおりというか、1400mあたりでしつこそうなタイプに見えましたよ

他では日曜新潟5Rシゲルカズサが父スウィフトカレント、母がトニービン×ノーザンテースト、こういう配合でどんな馬が出るのか興味深いです

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ひとくくりに「○○系」と言うけれど

2013-08-15 10:23:23 | 血統予想

サンデー系とかミスプロ系とかNorthern Dancer系とかGrey Sovereign系とか、私も含めて血統屋さんはひとくくりに「○○系」という言い方をよくします

血統論・配合論においては枝葉の幹となるところでくくって考えることは有意義ですが、馬券的なアプローチの場合はそんなにザックリ幹でくくってしまっていいのか?という疑問は常々あって、たとえばサンデー系でくくってみてもディープインパクトとステイゴールドとフジキセキとゴールドアリュールとダンスインザダークでは産駒の傾向はかなり異なりますからね~

欧州は未だにNorthern Dancer系が栄えているといっても、Northern Dancerなら何でもいいわけじゃなくて、現状はサドラーとデインヒル、ようは「Northern Dancer+ハイインロー+La Troienne」の組み合わせが幅をきかせていて、そこにKingmamboやDarshaanなんかが絡んでいるわけです

「今日はGrey Sovereign馬場」なんて表現も目にしますが、それはたいていの場合トニービンを引く馬が浮上するタフな馬場のことをさしていることが多いように思うし、そういう馬場ではHighest HonorやCozzeneのようなしなやかで鋭敏なGrey Sovereignはあんまりきませんよ

Highest HonorやKendorやCozzeneはGrey SovereignにSir GaylordやRivermanなどナスキロ血脈が入って更に柔らかさを増しているので、レーヴドスカーの仔やレディインの仔はどれもこれも高速馬場で鋭く斬れるし、Cozzeneの血が京都の超速馬場で強いのは皆さんご存知のとおり

Unbridled's Songも母がCaro+ナスキロなのでCozzene的なイメージがあると書いてきましたが、ダコール(母がUnbridled's Songの全妹)なんて平坦のパンパンでこその馬で、ちょっと渋っただけで鞍上から泣きが入るほどです

ルルーシュについてもHighest Honorのナスキロ柔さを受け継いでいるからベストは東京中距離だとずっと書いてきたし、実際東京の良では②①②①①、内回り小回りでは⑦①②③④①、重馬場では④①③、小回りやタフな馬場でパワーが要求されると、ちょっと頼りないところは未だにあります
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102912/

Grey Sovereignにナスキロが入るとHighest HonorやCozzeneやレーヴドスカーやレディインのようにしなやかで鋭敏なカミソリの斬れになり、Grey SovereignにPrince Bioが入るとKalamounやクリスタルパレスやタニノギムレットのようにもうちょっとドロドロしたフレンチな斬れになり、そこにHyperionをガツンと投入したトニービンやジャングルポケットやタマモクロスは持続力あるナタ斬れになったと

だからHighest HonorやKendorにHyperionを重ねればトニービンみたいな持続斬れを表現できるかもしれないし、トニービンにナスキロを重ねればHighest Honorみたいな鋭敏斬れを表現できるかもしれないし、いずれにしても父や母のコピーはつくれないのですから、体質も骨格も気質も代々変化していくなかで、変化しながら新たな強さを表現していくことで父系や牝系は枝葉を伸ばしていくのです

トニービンにNorthern DancerとBold RulerとTom Foolを入れて機動力抜群のベガが生まれ、そこにサンデーサイレンスが配されて瞬発力抜群のアドマイヤベガが生まれ、そこにナスキロのクロスを持つマイワイルドフラワーが配されて生まれたのがブルーメンブラット
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2003102993/

この場合、トニービンのHyperionらしさは代を経ることに薄れていき、京都の高速馬場を抜群の鋭敏さで抜け出す姿は、今思えばHaloとCozzeneが走っているかのようなイメージだったかと

私も「脚抜きいいダートやからミスプロ系は押さえとくか~」とか「函館芝1200mやからNever Bendのボックスでも買うか~」とか「きさらぎ賞は今年も灰色に染まるのか~」とか、そういうザックリ予想はよくやるんですが、そういうときでもパドックや返し馬をみて、ミスプロ的な体型体質がONになっているか、Never BendのラトロパワーがONになっているかまで確認できればベターなんですよね~

ってなことを、「血統クリニック」の原稿を書きながら考えてました

コメント (9)
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