栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

シュプリームギフト

2010-06-16 22:41:49 | 血統予想

ディープ産駒で開幕週デビューで話題の、シュプリームギフトの追い切りをみました~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103205/

母はランダルーシS(米G3)勝ちでデルマーデビュータントS(米G1)2着
この馬はHalo≒Sir Ivor≒Stop the Music≒Boldnesian3・5×5・6ですが、いかにもそれらしい無駄のない脚捌きでしたね~
あとLyphardにNureyevを合わせているのでFair Trial的な粘っこさも感じられました
体型に伸びがないのであまり距離は長くないほうがよさそうですが、まあ牝駒はこういうタイプも多いのかなあ~という印象
この馬をみた限りでは…ですが、Halo的な要素は伝わりやすい感じはしましたよ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

牝馬も走る「マンカフェ×Caerleon」

2010-06-16 19:50:49 | POG

現4歳世代の募集時に、ラフィアン会員の友人から「芝中距離向きで手頃な値段のを選んでくれ」と言われたので、血統表とパンフレットを見てススメたのがマイネルシュトルムとマイネチェルシーでした

シュトルムの場合はチーフベアハートにナスキロとスタミナで、総帥のチーフベアハート産駒の相馬の凄さも込みで良さげではないかと思ったわけですが、チェルシーはマンカフェ×Blushing Groomの黄金配合ですから、こちらはほとんど血統配合のみで選んだといえます

「いや~後から気づいたんやけど、マンカフェ×Blushing Groomって牡しか走らんのや(^ ^;)」と奴には言い訳するのですが、そもそもマンカフェ自体が牡血統というか、活躍産駒が牡馬に偏っているのです

マンカフェ牝駒のオープン馬というと、賞金順にレッドディザイア、セラフィックロンプ、キルシュブリューテ、レッドアゲート、テイエムオーロラと計5頭しかおらず、うちセラフィックとテイエムの2頭がマーメイドSに登録しています

そして興味深いことに、この5頭のうちレッドディザイア、レッドアゲート、テイエムオーロラの3頭は、母系にCaerleonを引く黄金配合なのです(アゲートは母父スキャンですが)

ようするにマンカフェ×Blushing Groomは牡しか走らないけれど、マンカフェ×Caerleonは牝もよく走るという、同じ黄金配合でもセックスバイアスのかかり方が違うのが面白いですね~

まあCaerleon自体が(父としても母父としても)女血統というか牝がよく走るところがあるので、こういう現象が起きているのではないかと思いますが、予想とは関係ないですが面白いなと思ったので書いてみました~

PO馬やクラブ馬を選ぶときには使えるデータじゃないかと…

マンカフェ×Caerleon(2)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/cd5aa9d36ad928d52d8cacef3dbb5322
マンカフェ×Caerleon
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/64e261c30b10e1deb7d5560c95559f8c
Halo≒Boldnesian
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/01f84a38c18c1c9910aac1912300610d

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名繁殖フェアリードールに流れる濃密なHyperionの血

2010-06-16 17:53:28 | 配合論

日曜の京都芝は雨で完全に外差し馬場になっていましたが、幸はそれを逆手に取るように10Rも11Rもラチ沿いピッタリを逃げて1,3着
パトロールビデオを見ても、ラチ沿い1頭分あるかないかだけ芝が残っていて、そこは走ってもほとんど掘れてないのが肉眼でも確認できました
まあしかし、ヘッドライナーもノボリデュークも道悪をこなせるからこそ、あそこを突けたというのも事実でしょう

ヘッドライナーの血統については、キャロットクラブ会報「エクリプス」5月号(4月上旬入稿)にフェアリードール牝系について書いたので、それを転載させてもらいます~
フェアリードール
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a006496/

----------

単勝オッズ1.3倍、誰もがここは楽勝だろうと信じて疑わなかったトゥザグローリーの2戦目。
たしかに全く危なげはなかったとはいえ、終わってみれば2着との差はたった半馬身。
まだ馬体に余裕があったとはいえ、期待が大きかっただけに、少々肩透かしの感もあった内容だった。
母トゥザヴィクトリーはエリザベス女王杯に勝ち、ドバイワールドC2着、オークス2着、桜花賞3着、フェブラリーS3着など、まさにマルチな活躍をみせた一流馬。
キングカメハメハとの配合はNureyev4×3のクロスになるが、このNureyevがHyperion4×4を持つため、息子にはトゥザヴィクトリーのパワーや粘り強さのほうが強く伝わっているようにみえる。
少し重心の高いフォームも母の現役時代を思い起こさせるものがあって、だからデビュー戦を豪快に追い込んで勝ったときも、「この馬は母のように、前々で粘り強さを活かす競馬のほうが合っているのではないか」とレビューでも書いた。
2戦目も鋭く斬れたというよりは長く脚を使ったという勝ち方で、やっぱりあれをみると、ゆくゆくは母のような先行粘り込み脚質のほうにシフトしていくべきではないかと、老婆心ながらそう思うのだ。
同じ日に中山の伏竜Sで上位人気に推されたバトードールは、終始追走に苦しみ、直線でジワジワ差を詰めただけの内容に終わった。
母ビスクドールはトゥザヴィクトリーの全妹で、娘のアイスドール(父キャプテンスティーヴ)は芝ダート両方の重賞で入着するなどやはりマルチな活躍をみせているが、そのキャプテンスティーヴが勝ったドバイワールドCの2着がトゥザヴィクトリーだった。
そこへクロフネだからいかにもダート中距離に向いた血統というべきだが、この馬も500キロを優に超える大型馬だけに、まだまだ不器用なところがあって、現状は広い東京コースのほうが力を発揮できるように思う。
3代母Dream DealはG1モンマスオークスに勝った活躍馬で、繁殖としても米G1を3勝したClear Mandateを産んでいる。
その父Sharpen UpがHyperion5×3で、母Likely ExchangeがHyperion5・5×4・4だから、自身はHyperion4・6×5・5・6・6と、まさにHyperionだらけの配合。
そこへさらにHyperion4×4のNureyevが配されたフェアリードールは、5・5×5・6・6・7・7・7というおびただしい数のHyperionを父母から受けている。
イギリスで1戦0勝後、繁殖として本邦に輸入されると、トゥザヴィクトリーをはじめ、サイレントディール(武蔵野S、シンザン記念、佐賀記念)、ビーポジティブ(クイーン賞)、クリスタルウイング(青葉賞2着)などを産んで大成功したのは周知の通り。
またLikely ExchangeにNureyevが配されたヘバ(フェアリードールと4分の3同血でHyperion5・5×5・5・6・6)からは、先の高松宮記念でも見せ場を作った快速ヘッドライナー(父サクラバクシンオー)が出ている。
トゥザヴィクトリーがエリザベス女王杯に勝ちドバイで2着したのは5歳時のことで、サイレントディールは佐賀記念を勝ったのは7歳時、アイスドールがクイーン賞で3着したのは5歳時だし、ヘッドライナーがオープン入りしたのも6歳になってからだ。
凄い斬れ味や鋭い瞬発力には少し欠けるが、早めに先頭に立って粘るような競馬をすると俄然頑張りをみせ、古馬になってもうワンランク強くなる成長力を秘めている…というのがHyperionの特徴だが、まさにそれを地でいく牝系なのである。
だからトゥザグローリーもバトードールも、3歳のこの時期に新馬-500万下を連勝したというだけで価値がある。
古馬になって、前々で横綱相撲が取れるようになったときに、フェアリードールに凝縮されたHyperionは完全に開花する。
その日が来るまで、長い目で見守っていきたい馬たちだ。

Hyperion的なフェアリードール牝系
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/5b331a3fb76b7d618a6fdc6e2575b41c

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする