栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

サンデー×Lyphardにみる“ハイインロー”の偉大さ(9)~マイルドなヨシトミマクリに悪酔い

2010-06-28 09:51:26 | 血統予想

阪神10R 宝塚記念
◎16.アクシオン
○17.ナカヤマフェスタ
▲9.ロジユニヴァース
△5.ナムラクレセント
△8.ブエナビスタ
×2.アーネストリー
×10.ジャガーメイル
注18.ドリームジャーニー
これまでブエナに◎を打たなかったのは内回りの有馬と秋華だけ。ここも内回りでしかも道悪となると◎は打たない。ドリームは大阪杯のように430キロを超えると動けない傾向があり、今回は坂路中心の調整で、好調時に比べると少し余裕がある体つきに見える。ロジは道悪のダービーを勝ったが母方にはマイルの名血が強く、ネオユニにスピードを入れた配合だから本質的には小回り向きの先行馬だろう。距離も2000mぐらいがいい。追い切りはまさに叩き一変の動き。激走があるならここか。ナカヤマフェスタは「サンデー×リファール×ハイインロー的スタミナ」の配合形だから、前受けで粘りを発揮するタイプだとデビュー当時から書いてきた。前走のような競馬ならG1でも面白い。ナムラは新潟で逃げたときが折り合い完璧でやけに強かったし、ジャガーはジャンポケだから距離短縮を重で相殺できそうだが、ここは“サンデー最後の大物”アクシオンに期待した。母系をハイペリオン的スタミナで固めたサンデー産駒だからパワーと粘りで走る晩成の中距離血統。仕上がり途上だった前走を度外視すれば本格化してからは底を見せてないし、中山金杯など重め残りでも勝ちきってしまった。パワー型で急坂コースは向くし、内回りを器用に捌く脚もあるし、ここ2週のハードな追い切りで本調子に戻れば狙いは十分立つ。

函館8R 遊楽部特別
◎1.ナリタシリカ
○10.メイショウマリア
▲4.ニシノマドカ
△3.レインボーダリア
△7.ヒラボクビジン
×6.イイデエース
注5.ナムラボルテージ
◎は血統通りのパワー小脚型で、小回り(内回り)芝1800mは(2.1.0.2)、着外2回はG3フラワーC4着と急仕上げだったルスツ特別だけ。降級のここは逆らえない。逆転があるとしたら▲で、血統や走りからはジャンポケの中距離馬に見える。

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また京都から同級生がきてるので、日曜は一緒に競馬やってそのまま朝まで飲んだくれてました~

このところ買い目的にはズレたりヌケたりすることはあっても、ずっと◎は納得のところに打てているなあ~と、これはまあまあ悪くないリズムやなあ~と思っていたのですが、肝心の宝塚で痛恨のヘボ予想をやらかしてしまいました…

ダービーで◎にしたように、私は中距離ならナカヤマフェスタが世代ナンバーワンだとずっと主張してきましたし、実際直前までアクシオンかナカヤマフェスタかで迷っていたのも事実です(kuwaさんちのブログを見たら印がほぼ同じだったので笑ってしまいましたが…)

でも言い訳がましいのを承知で言わせてもらえば、この「サンデー×Lyphard×ハイインロー」の黄金配合は、「肉を斬らせて骨を断つ的」な先行捲りでこそ持ち味が活きる…というのが常日頃の私の主張ですから、柴田善臣という大一番でも未勝利戦でも同じように無難な騎乗をする人が鞍上に決まった時点で、「エビショウに捨てられたナカヤマがかわいそうや~、ヨシトミじゃダメなんよ~、ヨシトミの捲りじゃあ宝塚は勝てないと思うんよ~」と、メタボ博士に毎日ボヤいていました

蛯名だったら気合いで捲りきると信じて◎を打てたのに、それで筋を通せたのに、ヨシトミを信じきれなかったばかりに、ナカヤマフェスタと歩んできたあの一年間をも無駄にしてしまった…という悔恨が後から後から湧いてきて、安いワインですっかり悪酔いしてしまいました…

でも実際、私が想像した通りの中団外からのぬる~い捲りで、ああいうマイルドな捲りでは2着か3着だろうと読んだわけですから、そこも予想としては失敗で、ナカヤマフェスタにも柴田善臣にもこの場を借りて詫びを入れるしかないですね…

あと栗山さんも言ってましたが、フォゲッタブルやリーチザクラウンやセイウンワンダーやトライアンフマーチやイコピコやシェーンヴァルトなんかのイマイチ感をみていると、そもそもこの現4歳牡世代はあまり強くないんじゃないか?と思えてきたのもあります

ブエナビスタは東京と外回りではずっと◎で、内回りではずっと◎を避けてきましたが、実際内回りでは(未勝利勝ち以外は)勝ってないわけですからその見立ては間違ってはいないと思います

しかしながら、小回りコースで好位を取って脚を小出しに使うという、この馬の持ち味を100%引き出した乗り方ではない(でも有馬や宝塚を勝ちにいくにはこれしかないとは思います)にもかかわらず、それでも必ず2着を死守するのがもう凄いとしか言いようがなくて、ウオッカやドリームジャーニーなんて不得手なコースじゃ平気で凡走するのに、そういうところが本当にエライ馬やなあ~と改めて思います

アクシオンはまだ本調子にはないと藤田はコメントしていますが、外枠でカベを作れずちょっと行きたがっていましたね~

捲りにかかって見せ場は作りましたが、あれも押さえきれないから仕方なく行かせた感の強い捲りでした

アーネストリーは前にも書いたように、安易にHaloの力を借りなかったという点で、グラスワンダー代表産駒のなかでは最も父似の体型走法が伝わっていると思いますが、それでもやっぱり、父と比べるとちょっと柔肉でちょっとソフトなんだよなあ…

だからサクラメガワンダーぐらい走るだろうとはイメージできましたが、父のようにねじ伏せるように勝てるかというとそこまでのイメージは湧いてこなくて、そこらが佐々晶師のいう「もう一つガツンとくる部分がない」というところではないかと…

サンデー×Lyphardにみる“ハイインロー”の偉大さ(8)~ステイゴールド産駒編
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/1c73af539bae9d99b183b2effe9d3abb
Halo的なグラスワンダー産駒たち
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/380409dc853aa07d2e0f92f2b85b9a0a

コメント (10)
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