花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

横浜美術館「ホイッスラー展」と、映画「エクソダス」

2015年02月25日 | 美術館&史跡巡り
この2~3日は春到来を思わせる暖かさでしたが
明日は又お天気は崩れ、寒くなるようですね。

春は三寒四温でやって来るのでしょうが、温度差が激しすぎて心身ともについていかない感じ・・・
結局一度やめた精神安定剤のお世話になっています。

でも・・・
2月23日は朝から心ウキウキしましたので、飲まずに出かけましたよ。

横浜美術館「ホイッスラー展」へ
この日の横浜の気温予報は18度、薄いブルーのウールの半コートを着ていきました。
結局20度を越えたようで、日中はコートが要らない暖かさでしたね。


待ち合わせは「横浜美術館」前に10時半

私は40代から50代の半ばまで、さる都銀の支店でアルバイトをしていました。
その時の仲間とは今でも一緒に山登りを楽しんでいますが・・・

当時私たちを教育してくれた銀行OGの大先輩が、主人の亡くなったニュースを聞きつけ
突然我が家にお線香をあげに来てくれて、繋がりが復活したのです。

先輩は「友人から是非見に行きなさい」と勧められたとかで、山仲間のYさんと一緒に3人で
「ホイッスラー展」鑑賞の後に、お食事を楽しもうということになりました。


とは言うものの、私はホイッスラーの絵をほとんど知らない

ポスターにもチケットにも書かれているのが、「ジャポニスムの巨匠、待望の大回顧展」
白いドレスの女性が手にしているのは団扇ですね。


ジェームズ・マクニール・ホイッスラー(1834-1903)は、パリとロンドンを主な拠点して活躍し
19世紀欧米の画壇において最も影響力のあったアメリカ人画家です。

印象派の画家たちとも親しく交流したホイッスラーは、独自のスタイルを確立するために構図や画面空間
色彩の調和など日本美術からインスピレーションを得たことからジャポニスムの画家として
世界的に知られているようです。


今回のホイッスラー展は、初期から晩年までの代表作が集められた国内で過去最大級の回顧展
これだけの作品が集まるのは、日本では27年ぶりだそうで
ホイッスラーに影響を与えた日本美術もあわせて展示されます詳しい情報はこちらです。

歌川広重の「名所江戸百景」の《京橋竹がし》と「ノクターン:青と金色-オールド・バターシー・ブリッジ」
構図がそっくり

中でもビックリしたのは「ピーコックルーム」詳しくはこちらでどうぞ
セットのように三面画像で見ることができました。


ホイッスラーのパトロンの部屋のデザインは他の建築家へ依頼されていましたが
パトロンが不在中にホイッスラーは壁紙から何から勝手に変えて完成させて
内覧会で人に披露していたとか。

それ以来パトロンとは絶交状態
ただパトロンは最後までこの部屋を直すことなく住んでいたそうです。

又今回の作品の中には小さくて精巧なエッジングや、版画も多く
ちょっと暗めの照明の中、シニアには見えずらい作品がありました。

最終週なので平日といえどもそこそこ混んでいましたから、老眼鏡をかけて見るのも難しい
(我々のようなシニアの女性が圧倒的に多かったけど・・・)
Yさんが「お琴の楽譜用のメガネを持ってくれば良かったわ」と呟いていました。


こうして1時間半余りかけて鑑賞した私たち、そろそろお腹もすきました。
この催しとコラボしているMM21地区のレストランが結構たくさんあるのですね。
私たちは一番近くの「KIHATI」に行きました。

ホイッスラー展の入場チケットを見せれば、特別のスペシャル料理が食べられます。
(一品料理は10%引き)

「ホワイト・ガール スペシャルランチ」
キハチ流ジャポニズムでホイッスラーの世界観を楽しんでくださいとの事でした。


ふっくら揚げた鶏ささみのカリカリフりット、トマト味噌ソース


タラバ蟹とマッシュルームのペペロンチーノ、ふわっとしたカリフラワー掛け
ホイッスラーの作品「白のシンフォニーNO2:小さなホワイトガール」をイメージしてだそうです。
(このカリフラワーは生をそのままスライスしてありました)


デザートは黒豆のティラミス、ミルクジェラート添え 抹茶の香り
これで2160円です

コーヒーはお代わり自由なので、たくさんたくさんお喋りが楽しめました。
先輩は今年77歳だそうですが、若々しくてとてもお元気・・・

迫力では完全に負けている私でしたわ。


          

映画「エクソダス:神と王」観賞
2月12日(木)はご近所仲間のプリンさんとノンちゃんと3人で映画を見に行きました。
1956年作「十戎」のリメイク版です。

日本語吹き替えではなく、3D画面でと条件付けたら、川崎まで出向く事になりました。
眠くなったら困ると思い、この日も安定剤は飲まずに行きました。


旧約聖書の出エジプト記に登場する、モーゼのエピソードをベースにした巨大スペクタクル
紀元前のエジプトを舞台に、王家の養子として育てられた男モーゼがたどる
数奇な運命­と壮絶な戦いの物語です。

3D初体験の私、立体的な画面と迫力ある画像を堪能できました。


メガホンを取るのは、『グラディエーター』、『プロメテウス­』などのリドリー・スコット。
モーゼ役は『ザ・ファイター』などのオスカー俳優クリスチャン・ベ­イル、

エジプト王ラムセスはジョエル・エドガートン
前作のユルブリンナーに比べると、眼力で少々負けた感じ。

そして十戎は紅海が割れるのが印象的でしたが、このエクソダスでは割れずに引き潮になるのです。

終わってから甘いものを食べ、映画の印象を語り合いましたが
ノンちゃんは「CGを駆使した映像は素晴らしかったけど、物語としては浅かった」と・・・

このエクソダスのモーゼは大いに迷う、人間的なモーゼとして描かれているのでしょう。

プリンさんは「エジプト旅行で見てきたアブシンベル宮殿も出てきて、物語も楽しめたわ」と・・・

エジプトと言えば偉大な王「ラムセス二世」がすぐに浮かびますが、この映画では敵役ですね。
ですから、エジプトでは公開中止になったそうです。

ご近所仲間と4人で行ったあのエジプト旅行からもう5年が経ちました。

あれから両親の入退院でバタバタし、次々に見送ってそして夫まで
旅行記も途中で途絶えたままです。

これを機会に思い出記を書いてみようかとも思いました。



コメント (14)
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