春一番が吹き、庭の椿が咲きそろい、ハクモクレンがほころび始めた日に
父は母のもとに旅立ちました。
彼岸の入りの18日早朝に、天国の母が迎えに来たようです。
せめて桜の花を見届けさせたかったとも思いますが
苦しむことなく眠ったまま逝きましたので、ヨシとしましょう。
この2~3日、突然春がやってきて暖かい日和が続き
病室の窓に差し込む陽光も春本番の明るさで・・・
「お父さん、春が来ましたよ」と声をかけ
私は春の歌に加えて、桜の歌も枕元で歌いました
特に亡くなった日の前日は父も調子が良さそうで、パッチリと目を開け
私の姿を追い歌を聴いてくれていましたので、心残りはありません。
看護婦さんたちにも最後まで「心優しい穏やかなお爺ちゃん」と愛された父・・・
「意識もハッキリしているのだから、何とか助けてあげたい」という
熱意あふれる主治医も、最後は「力及ばず申し訳ない」と
頭を下げられました。
最初はキツイ事をはっきり言うこの医師との葛藤もありましたが
父には苦しむことのない適切な治療を最後までしてくださり
今では感謝しています。
おかげで父の頬はふっくらし、表情も顔色も良くなりました。
暖かくなるまで頑張って、息子や孫・ひ孫達の仕事や学校にも間に合うような
病院の業務にも響かない早朝に父は逝きましたので
改めて「愛情豊かで気配りができる父」を尊敬し直しました。
ソメイヨシノは未だ開花していませんが、近くの街道並木は
ヒカン桜でしょうか?河津桜でしょうか?
今月上旬から咲いています。
人生の中盤に、技術系のサラリーマンとして活躍し花開いた父にふさわしい
鮮やかなピンクの桜です
私は父親っ子でしたから、心にぽっかりと穴が開いたような心境で
花粉症も加わり、鼻水ズルズル涙ポロポロと心身ともにぐちゃぐちゃ状態ですが・・・
「nao、もういいよ。お疲れさん」と、父が解放してくれたようにも思います
このブログにも父の事は記しましたので、ブログ仲間の皆様には
たくさんのご心配をおかけしました。
父は94歳の天寿を全うし、安らかに天に召されたことをご報告するとともに
皆さまの励ましに深く感謝いたします
有難うございました。
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