花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

春を見届け、父は旅立ちました

2014年03月19日 | 日常の日記

春一番が吹き、庭の椿が咲きそろい、ハクモクレンがほころび始めた日に
父は母のもとに旅立ちました。

彼岸の入りの18日早朝に、天国の母が迎えに来たようです。

せめて桜の花を見届けさせたかったとも思いますが
苦しむことなく眠ったまま逝きましたので、ヨシとしましょう。

この2~3日、突然春がやってきて暖かい日和が続き
病室の窓に差し込む陽光も春本番の明るさで・・・

「お父さん、春が来ましたよ」と声をかけ
私は春の歌に加えて、桜の歌も枕元で歌いました

特に亡くなった日の前日は父も調子が良さそうで、パッチリと目を開け
私の姿を追い歌を聴いてくれていましたので、心残りはありません。


看護婦さんたちにも最後まで「心優しい穏やかなお爺ちゃん」と愛された父・・・

「意識もハッキリしているのだから、何とか助けてあげたい」という
熱意あふれる主治医も、最後は「力及ばず申し訳ない」と
頭を下げられました。

最初はキツイ事をはっきり言うこの医師との葛藤もありましたが
父には苦しむことのない適切な治療を最後までしてくださり
今では感謝しています。

おかげで父の頬はふっくらし、表情も顔色も良くなりました。

暖かくなるまで頑張って、息子や孫・ひ孫達の仕事や学校にも間に合うような
病院の業務にも響かない早朝に父は逝きましたので
改めて「愛情豊かで気配りができる父」を尊敬し直しました。


ソメイヨシノは未だ開花していませんが、近くの街道並木は
ヒカン桜でしょうか?河津桜でしょうか?
今月上旬から咲いています。

人生の中盤に、技術系のサラリーマンとして活躍し花開いた父にふさわしい
鮮やかなピンクの桜です


私は父親っ子でしたから、心にぽっかりと穴が開いたような心境で
花粉症も加わり、鼻水ズルズル涙ポロポロと心身ともにぐちゃぐちゃ状態ですが・・・

「nao、もういいよ。お疲れさん」と、父が解放してくれたようにも思います

このブログにも父の事は記しましたので、ブログ仲間の皆様には
たくさんのご心配をおかけしました。

父は94歳の天寿を全うし、安らかに天に召されたことをご報告するとともに
皆さまの励ましに深く感謝いたします

有難うございました。


尚、コメント欄は閉じています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする