波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

言葉を意識する

2024年05月17日 | 日記・エッセイ・コラム

お経を聞いていて、森の中を散歩している気分。落ち葉が重なった柔らかい地面、低い灌木や高く枝を張り交差しあっている薄暗い松並木、青空が見え隠れし気持ちの良い風が吹いている。読経が、精神を柔らかくほぐす。意味は分からなくても、言葉のリズムが静かで安心の世界につれていってくれる。言葉の効能は意味やコミニケーションだけで無い。

言葉を探す途中経過報告がこのブログ。自分の書いた記事を読み、言葉を増やしたり削ったりは毎回。言いたいことには届いていないが、自分の力ではここまでだな。前回記事の『理屈と気持ち』も、ブログ掲載までの散歩や家事の時にふっと思い出し考えたこと。掲載後も、「人間味ある理屈」と「理屈に沿った感情」ってどういうことかななんて自問自答。

は言葉を食べている、肉体を維持するために食物を食べるように。言葉を心の糧にする、言葉を味わう、言葉を噛みしめる、というふうにと若松英輔さんが『生きていくうえでかけがえのないこと』で書いている。当然に、書く、読む、聞くことも生きる上で欠かせられないとあった。
今まで随分と安易に言葉を使い、注意払わず触れてきた。考えるまでなくなく、健康診断結果は言葉で書かれ、身体の変調も言葉で表現し、言葉でママヨさんに伝え、叱られ(涙)たり安心させたり(笑)。言葉を前よりずっと意識する老後。


画像は、ママヨさんの子どもが母の日に送ってくれた手作りのポストカード。彩色した厚い紙を切り貼りしたイラストの原版。昨年は詩を送ってくれた 書棚で15年以上温めてきた梅原猛著『法然の哀しみ』をそろそろ読み始めようかなと思う命日の今日。『宗教』という洗練された言葉に触れたくなってきた。

コメント    この記事についてブログを書く
« AIに書いてもらう。 | トップ | 自由を手にするとは »

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事