波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

幸せの黄色いハンカチ

2011年10月14日 | 日記・エッセイ・コラム

 1977年(昭和52年)10月、封切り直後の映画「幸福の黄色いハンカチ」を見た。小さな島からこの街に来て半年、少し息がつけるようになった頃だった。新しい生活への希望と重ねて見た。立男もママヨさんも20代半ばだった。
                                  
 今週10日、TV版「幸せの黄色いハンカチ」。山田洋次監督の脚本協力、震災から立ち上がる精神、羽幌、焼尻が舞台…見ないわけにいかない。夏川結衣だし(笑)結末わかっているのに目頭熱くなる。快晴の日本海、鯉幟の支柱に張られたロープ、思いの丈が込められたなびく黄色いハンカチ。希望の光景。骨格のしっかりしているドラマは風雪に耐える。

  映画から34年。この街は人口減でしぼみ、あの映画館も今は無い。因縁めくが、TVの舞台こそ立男たちが仕事と人生をスタートさせた地。それもあり、TVがあと半年に迫る退職後の新しい生活への応援歌のような気持ちに。近いところに、いやここにこそ黄色いハンカチが、希望があった。そして今後もはためき続けると思いたい。被災地の人たちのことも想像した。「年金支給68~70歳から」のニュースに唖然としつつ。

昔のTVドラマ、「結婚できない男」。「めぞん一刻」みたいな不思議なドラマに阿部寛と夏川結衣。この女優、芯のあるかわいらしい女を演じて光る。今回も再会し抱きつくシーンが印象。映画版の倍賞智恵子のしっとり感とひと味違って。

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