「えらいこと」の意味
登園開始数日前のこと。まめたろうが「しごとをするのはえらいこと」と言った。驚いた腹ペコは、罪悪感もあり、家族と過ごしたり遊んだりすることも同じくらい大事だなどと慌てて話した。
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この間のまめたろうは、我慢することが本当に多かった。家にお母さんがいるのに相手にしてもらえないという、子どもにとっては過酷な状況。その状況を小さいなりに汲み取って、仕事部屋には入らないようにと気を使ったり、仕事終わりには「おしごとがんばったね」と声をかけたりしてくれた。
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そんな中での冒頭の言葉だったのだが、しばらくしてから、彼のいう「えらいこと」はどういう意味だったのかと気になった。改めてたずねてみると、少し考えてから、「しごとしてもいいよってこと。がんばってねってことだよ」と教えてくれた。子どもは大人が思うよりずっとよくわかってくれるし、よくわかってくれてしまう。前よりもずっとおしゃべりになった彼の言葉を、丁寧に聞き取りたいなと思う出来事だった。
読書感想に続き、腹ペコさんにブログ記事を送って貰った。まめたろう君の「えらいこと」感覚に驚いた。誰とは言わないが、自分にだけがんばってる「エライ人」に聞かせたい 懐かしい人からのお便りは嬉しい。一寸凡師さん、コメさんもお待ちしてます。