一月四日です。
午前中はけっこう晴れていました。
山の上には雲がありましたが、盆地の上は晴れていまして、気分の良い一日になりました。
うちの前の風景です。
気温も上がり、といっても5℃まではいきませんが、陽の当たっている場所は雪もありません。
こんな日がもう二日続けば、スタッドレスを履いていないうちの車でも出かけられるのですが‥‥。
ちなみに、”新春のパリ”です。
街でなくてごめんなさい、飼い猫のパリ。
怖い顔をしていますが、眩しいからです。
午前中から写真を撮れるのは、まだ仕事にいっていないからです。
農業は現在農閑期というやつで、大方の従事者はバイトに出かけています。
5年ほど前まででしたら、この時期はスキー場へ働きにいっていたそうです。
現在はスキー場も賑わいませんので、色々な仕事にいくそうですが。
うちの仕事場は、冬でもハウスで花を育てていますので、仕事があることはあるのです。
そのため、他の仕事に就いていません。
待機中というわけです。
その休み期間、本を読もうと、昔購入した漱石の作品を読みました。
『道草』です。
まるで現在の夫婦の間を描いたような作品です。
漱石が生きていた時代だったらインテリの話だったのでしょうが、現在だとごく普通の庶民の話になります。
それだけ普遍性のある物語です。
けっこう笑えて、確かになー、と納得する場面ばかりでした。
夫婦の間というのは気持のすれ違い、というよりも、そもそも理解しあえないものなんですよ‥‥と、大きな声では言えませんが‥‥。
だからこそ、意味があるのです。
漱石は『道草』の前に『こころ』を書いたそうですが。
『こころ』は、けっこうキツい物語でした。
嫉妬心というやつに苛まれる経験を持った者なら、心に強く響く物語です。
そうまでして一緒になったのに、『道草』のようになるのですから、ほんと、人生というのは冒険です。