旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

舌鋒

2012年05月22日 23時00分15秒 | Weblog

本日の採用面接は惨憺たるものだった。求められたから、本人は遠まわしにささやかな意見を述べたつもりだった。ところが、4名の面接官のうちのひとりが、私が応募先のやり方・実績を真っ向から否定してかかっていると判断したらしい。応募先のやり方のどこがいけないのかと舌鋒鋭く問い正してきた。

結局、その面接官とやり合ってしまった。採用が決まってからでもやり合えるのだから面接官とやり合ってはならないというのが鉄則だ。改めて真意を伝えようとしたところで面接が終了した。胃のあたりを苦いものがはしった。思い足をひきずりながら会場を出た。

宇品港まで足をのばして船を眺め、潮風に吹かれてから家路についた。賽はふられた。週明けには採否が明らかになる。



名著

2012年05月22日 21時08分31秒 | Weblog
昨日の日没後に「日本の名著」全50巻の巻ごとのくたびれ具合の点検を行ったところ部屋中に埃をまき散らす結果になって大いに後悔した。それでもかろうじて1時間ほどで「第1巻 日本書紀」から「第50巻 柳田国男」までの点検を終えた。

数巻のビニールカバーに若干の汚れ(カビなのかもしれない)を認めた程度だった。丁寧にふきとったらまあまあの状態になった。翌日(本日)が採用面接日なので埃をかぶったままで眠りたくはなかった。眠りたくはなかったが農作業の疲れも手伝って不覚にもそのまま眠ってしまった。

 本日、採用面接を終えて帰宅したのち日が高いところで観察すると「世界の名著」正66巻・続15巻も埃をかぶって、しかも、いたみ始めていた。埃を払ってから、見えにくくなってきた黄色の背景に白文字の背表紙(キルケゴールほか10冊ほど)の著者名をワードで打って張り直した。「世界の名著」の白用紙の背景に黒い文字がやけに目立つ。

正の「第1巻原始仏典 バラモン経典」から「第66巻 現代の科学」まで順に並べてくたびれ具合の点検を済ませた。ついでに続の「第1巻 中国の科学」から「第15巻 近代の芸術論」までの点検をした。

やはり、正の方には数冊のビニールカバーにしつこい汚れ(くどいようだがカビなのかもしれない)を認めたので汚れを落とした。続15巻は保存状態がよいので点検に時間はとらない。日が明るいうちに掃除機で埃を吸い取ってから部屋の水拭をした。

「世界の名著」と「日本の名著」は寝間に置いている。くすんでいた部屋が明るくなって、あたりの空気は清々しかった。今夜は良い夢を見ることができそうだ。