本日の採用面接は惨憺たるものだった。求められたから、本人は遠まわしにささやかな意見を述べたつもりだった。ところが、4名の面接官のうちのひとりが、私が応募先のやり方・実績を真っ向から否定してかかっていると判断したらしい。応募先のやり方のどこがいけないのかと舌鋒鋭く問い正してきた。
結局、その面接官とやり合ってしまった。採用が決まってからでもやり合えるのだから面接官とやり合ってはならないというのが鉄則だ。改めて真意を伝えようとしたところで面接が終了した。胃のあたりを苦いものがはしった。思い足をひきずりながら会場を出た。
宇品港まで足をのばして船を眺め、潮風に吹かれてから家路についた。賽はふられた。週明けには採否が明らかになる。