旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

Justice

2012年09月29日 19時20分02秒 | Weblog
待ちわびた土曜の休日になった。気にかかっていたアルミの門扉を、資源ゴミならなんでも1円で買ってくれる業者の店まで運んで処分した。扇風機とスチール棚、鉄パイプ製のアーチも難なく引き取ってくれた。

心の陰りがひとつひとつ取り除かれていって、処分が済んだら爽快な気分になった。菜園の草むしりを終えて味わった時のあの感じに近い。不要なものはできるだけ早めに片づけるにこしたことはない。

2週間ぶりだと思っていたら3週間ぶりだった、高血圧ほかで長くお世話になっているかかりつけ医の先生の治療を受けた。2か月前の熱中症以来、健康にかなり自信を失っている。もはや健康に関しては先生が頼りだ。

診療を終えてから近くの歯科医院に走った。部分入れ歯がようやく出来上がった。私も部分とはいえ、とうとう入れ歯の世話になるのかと思うと秋の夕暮れのような悲しみがこみあげてきた。

奥歯の部分入れ歯で、久しぶりにかたい肉を食いちぎり噛み砕いてみたら想像していたより調子がいい。10月の2日の夕刻に食事の約束があるので期待が膨らむ。

ベストセラー本を売れている最中に読むことはない。たまたま寄った古本屋にベストセラーとなって2年と半年が経過したマイケル・サンデル著「Justice これから『正義の話をしよう』」(早川書房)があったので買った。目を通してみたら落胆した。



中秋

2012年09月27日 20時40分36秒 | Weblog

天空の月は高かった。休日の2日前にしてひとり休日の憩いに思いを馳せる。昼間の暑さは峠を越えた。朝夕の冷やかさが心地よい。仕事を放り投げてこころは秋の森を歩いている。西中国山地が色づくのはいつのことになるのだろうか。

マリーナ・ホップ

2012年09月26日 20時25分55秒 | Weblog

窓の向こうは観音マリーナだ。ハーバーは青い海の色に白いヨットやボートが映える。輝く日差しの彼方には厳島が霞む。

トマトスパゲティにささやかなサラダ、フランスパンが一枚ついている。ランチを景色ごといただいたら、だされたコーヒーが香ばしい。

そういえば昼食にそれらしい食事をとるのは久しぶりだ。マリーナホップのイタリアレストランだった。少し秋らしくなったので、次はここのテラスで食事をしてみたい。


秋の菜園

2012年09月25日 21時45分19秒 | Weblog

ドライブをする時はサングラスかドライブ用のメガネをつけるし、ネットや読書のさいには読書用のメガネをかける。メガネのおかげで岩波の文庫ですら難なく読めるようになった。活字の大きさに左右されずに本が読める楽しみを満喫している。

新書のありがたさが薄れつつある。行き当たりばったりの読書が復活した。久しぶりに読んだ文芸春秋(10月号)では『人生を変えた伝説の名授業30』が興味深かった。秋の夜長は岩波文庫で蕪村を読む。余り読みたくはなかったのだが「めまいの正体」(文春新書)をつい買って読んでしまった。口直しが必要だ。活字しか信用しないと言われて久しい。改めなければならない時期がきたようだ。

血圧はやや高めだが以前よりかなり下がったので先週の土曜日は菜園の草取りに励んだ。2時間ほどで雑草の山ができた。2カ月間放置せざるをえなかった。手のかからないサツマイモとプチトマトが豊作だ。地主さんが「病みあがりなんじゃけえ、根をつめずに、のんびりやりんさいや。」という。私にとっては嬉しくやさしい励ましだった。


北原ミレイ

2012年09月24日 22時28分16秒 | Weblog

広大なイオンの祇園店に「ざんげの値打もない」と「石狩挽歌」が流れた。不覚にも涙が出そうになった。北原ミレイが目前で歌っている。

「ねえ皆さん、北原ミレイは暗いと思ってるでしょ。でもね、このとおり明るいの。」というや、深い切れ目が入った黄色のパンタロンに黄色のスーツという姿で狭い舞台(といっても一階の広い通路の一角)で舞い、踊り、シャンソンや美空ひばりの曲を力強くも哀愁をこめて歌いきった。話の内容も魅力だった。

凄まじい情感に拍手は鳴りやまなかった。北原ミレイは前から好きな歌手のひとりだった。コンサートが終了するころには熱烈な北原ミレイのファンになっていた。



眼鏡

2012年09月16日 21時57分20秒 | Weblog

眼の疲労を実感するまで悪化していたというのに眼鏡を買いかえなかったので、ドライブや読書のたびに眼の不調に苦しんだ。一定の年齢を超えてしまうと、2年に一度は眼鏡の度を変えていかないと眼に疲れが溜まりはじめる。

健康診断でも、ここ数年は坂道を転げ落ちるように視力が落ちていたのだからなおさらだ。にもかかわらず症状がでるまで眼鏡の点検を怠ってしまった。生来の無精が災いしたのだ。先週の日曜日に、視力の点検をしてから眼鏡を注文した。

本日「近視と乱視用の眼鏡」と「読書やワープロ用の眼鏡」が届いたのでとりにいった。双方の眼鏡をかけてみたら著しく眼の具合がいい。心が小躍りして喜んだようだ。

雌雄

2012年09月10日 19時46分33秒 | Weblog


「男女の性差についていうと、男と女といった上位の区別よりももっと下位の区別にさかのぼって、「しゆう」のレベルから掘りおこしたほうがよいのじゃないか。」と言ったら怪訝そうな顔をされた。

言った本人も「雌雄を決する」という言い回しなら読み聞きしたことがある。ところが「メスとオス」「雌と雄」のことを単純に「しゆう」と表現されたことも、したこともないように思う。少々あわてて「オスとメスのことだよ。」と言いかえた。

使ったことも読み聞きしたこともない「雌雄」という名詞の漢字と読みが突然閃いたとしか思えない。「雌」を「し」と読むことは事後に辞書を引いて確認した。キツネにつままれたような気分というのは、たぶんこういうのをいうのだろう。