旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

モンテーニュの『エセー』

2016年12月26日 23時23分13秒 | Weblog

「『汝のことをなし、汝自身を知れ』という偉大な教訓は、われわれの義務のすべてを含む。つまり、自分のことをしようとする者は、自分が何であり、自分の特質が何であるかを知ることが第1の務めだと知るであろう。また、自分を知る者は、何よりも自分を愛し、自分を磨き、よけいな仕事や無益な思考や計画を拒む。」(一部省略・一部改竄)モンテーニュ「エセー」第一巻 第三章


安息の日

2016年12月23日 07時49分03秒 | Weblog

ようやく3連休まで漕ぎつけることができた。このひと月は殆ど休日に休めていない。仕事の方も一区切りついたことだし、この3日間は思いっきり手足を伸ばして寛ごうと思う。本と畑の耕作が好きだから、読書と耕作が格好の息抜きになる。整理を済ませた書棚と本棚、それに農園の土づくりに思いを馳せる。


エッセー

2016年12月21日 22時58分14秒 | Weblog

「エセー」第57章「年齢について」の中で、私も30歳という年齢を過ぎると、肉体も精神も、増すよりは減ったし、前進するよりは後退したと信じている。「肉体が歳月の強い力に揺さぶられ、体力が弱り、四肢の力が抜けると、知力は跛を引き、舌はもつれ、精神は錯乱する。」(ルクシディウス)と著述したモンテーニュは、「エセー」の執筆を始めたのが39歳の時で、セネカを離れてプルタルコスに傾倒し、好んで詩を読んたのが49歳から55歳の時で、55歳から59歳までは詩を読むのが少なくなって哲学や歴史に関する読書が多くなり、「エセー」の第5版を出すために1588年版の余白に自筆で丹念な細字で次々と書き加えをして、59歳で死ぬ間際までその仕事を止めなかった。モンテーニュの「エセー」が「精神が減って、知力が跛をひき、精神を混乱させながら」書かれた著作であるとは謙遜も甚だしい。


新年

2016年12月21日 07時39分31秒 | Weblog

明日が待ち焦がれた冬至で26日が終業式、28日の仕事納めが済んで本の整理をしたら、新年に向けて転がってゆくだけだ。この日曜に大根を抜きに菜園にでかけてみたら、先月肥料を施した辺りにびっしりと雑草が茂っていた。23日からの3連休で雑草を抜いて、畑の一面に腐葉土をまいてから新年を迎える。


冬至

2016年12月19日 21時25分40秒 | Weblog

師走は、上旬の後半から中旬の終盤に当たる今日まで、何にも怯むことなく地面をふみしめて歩いてきた。あと数日踏ん張れば冬至を迎え、この日を境に昼が夜に蔽いかぶさり始めて、来年の夏至まで光が夜を削り続ける。その折り返し地点に当たる冬至が1年365日の内で最も好きな日だというのも、いかにも私らしくてよいと思う。


忘年会

2016年12月15日 21時26分10秒 | Weblog

明日は今年最後の忘年会がある。会場までバスで移動することになるので5時終業の7時開宴だと半端な時間が生じる。貴重な師走の時間なので広島中央図書館に寄って本を借りてから出陣しようと思う。参加する人と連れだって会場に出向くのがなぜか好きではないので最高の暇つぶしになる。土曜の講習に備えて飲まないことにしている。


労働者

2016年12月14日 21時27分13秒 | Weblog

有給休暇が10日残っている。
1案は、12月の26・27・28日と休暇をとって、年末年始の休みを12連休にする。有意義な時間が過ごせそうな予感がする。残り7日は来年に持ち越すことになる。
2案は、10日を来年に持ち越して、3連休でない土日をすべて3連休にしたら、年度末でちょうど10日の有給休暇をとることになる。
3案は、有給休暇は不測の事態に備える。何もなければ年度末にまとめて消化する。
一線を退いた同級生たちが「自適な生活がいい。会社勤めはもう卒業だ。」と口をそろえるなかで、私は有給休暇の取り方に知恵を絞る。私は根っからの労働者なのだろう。


考え方と認知

2016年12月13日 21時31分45秒 | Weblog

モンテーニュ「エセー」 第14章 幸、不幸の味は大部分、われわれの考え方によること。
人間は(古代ギリシャの格言によると)、事物自体によってではなく、事物についていだく考えによって苦しめられている。もしも、われわれがこの命題をあらゆる場合に真実であると証明できるならば、人間の悲惨な状態を軽減するのに大いに役立つだろう。(1572年)

カウンセリングの理論と実践 (JCDA)
認知療法では、人間の認知が、行動や感情に与えていると考えられています。つまり、人間が自分の外界をどうとらえ、同意味づけするのかという認知が、感情、行動に影響を与えているという考えです。人間はそれぞれの個々人の認知フィルターを持っていて、それによって外界(外で起こっていること)を解釈しています。(2013年)


本屋

2016年12月11日 19時48分53秒 | Weblog

理由あってこのひと月は、かなり禁欲的な生活を送ってきた。本日15時30分をもって一大事から解放された。
暇になると読書欲が首を擡げる。早速フタバ図書「メガ」の古本部で本を漁った。本日のお買い上げは、「文章は接続詞で決まる」「わかったつもり 読解力がつかない本当の理由」(以上 光文社新書)、「肩書捨てたら地獄だった 挫折した官僚が教える『頼れない』時代の働き方」「誰が法曹業界をだめにしたのか もう一度、司法改革を考える」(以上 中公新書ラクレ)、漢文法基礎(講談社学術文庫)、「悠々釣記」(枻文庫)の〆て6冊777円也(定価は4350円)。
縁起がいいトリプルセブンのレシートを机に飾って、陽が落ちてもいまだ解放感に酔いしれている。


ハゼ釣り

2016年12月08日 20時59分09秒 | Weblog

大田川の土手のフェンスにかけた竿先をじっと見つめる釣り人に「釣れる?」と尋ねたら「釣れんねえ。」という。「わたしも先月、太田川放水路で3時間ばかりやったが1匹も釣れんかった。」と応じたら、釣り人は「なんぼ釣れんゆうても20や30は釣れるわいね。」とそっけない。自信のほどが窺える。まるで、ハゼがいそうなところを狙って仕掛けを沈めているようだ。