旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

眉間の皺

2016年02月22日 20時13分02秒 | Weblog

『趣味は読書』という情けないことになって数10年が経った。これじゃいけないと脱皮を試みるのだが儘に(ほー、この字が「ままにならない」の「まま」なのか。ワードは便利だ。)ならない。暇になると机に噛り付いて(私には机を齧る性癖はない。)本を読んでいる。困ったことに古典志向が強い。つい気難しい顔になって眉間に皺が寄る。一般に読書家は人相が悪い。ああはなりたくはないにも拘らずそうなってしまっている。困った・・・。


煩悶

2016年02月20日 17時37分34秒 | Weblog

今日はひさかたの休養日だ。私的には読書モードを英語に切り替えたり、日本語に切り替えたり、俳句バージョンに切り替えたりで忙しい一週だった。仕事面では、理想と現実、私の世界観と他者であるクライエントの世界観とのギャップを埋めがたく、煩悶した挙句に風邪をひいて『ええ年なんじゃけえ、聖人君主とまではいわんが、もっと大局から事態を眺めんと、また血圧が上がるでえ。』とかかりつけ医の先生にたしなめられた。全神経を傾けて打開を図ろうという私の姿勢そのものに問題があったようだ。意気込みと指示だけでは何も解決しない。だからといって自由放任では相談に意義がない。助言の難しさを思う。


プラトン『対話篇』 

2016年02月17日 06時50分50秒 | Weblog

英訳の『プラトン対話篇』全4巻の落札に失敗してしょげかえっていた。気を持ち直してamazonのKindleにあたってみたら0円から200円の英訳や英語の原書があるわあるわで、数10分のうちに『プラトンの対話篇』『動物農場』『1984年』『老人と海』『キリマンジャロの雪』『華麗なるギャッピー』『白鯨』他10数点を買っていた。Kindleの場合、古典の名作または古典の仲間入りを果たしそうな硬い内容の書籍が破格に安い。この安さが私の好みと一致するので嬉しくてしょうがない。この価格帯なら書籍代の調達に煩わされることはない。確かに紙の本と比べると読みにくい面がある。それでもKindle漁りに夢中だ。


仁 中庸

2016年02月11日 09時21分32秒 | Weblog

尽心章句 下 三十一
人間には誰しも「他人の不幸を見るに忍びないという心」=惻隠(あわれみ)の心があるものだ。この心を、今までは可哀想とも思わないで見すごしていたことにまで押し広めていけば、仁となる。惻隠(あわれみ)の心を拡大していけば、必ず仁のはたらきは無限で、尽きはてることがない。

尽心章句 下 四十一
道の勉強のレベルを下げて、毎日の張り合いがあるように手加減してもらえないかという弟子、公孫丑の弱音に対して、孟子は「君子が道を教える態度というものは。ちょうど弓の名人が弓を力一杯引きしぼって満を持してまだ矢を放たぬとき、この瞬間には必ず金的に当てようとする気迫が全身に躍動して溢れているように、気合をこめて最高の目標である中庸の道に立って人を導くので、ただよく忍耐して学ぶ者だけがついてくることができるのである。したがって、その努力をしない者のために道をかえるわけにはいかない。」と応えた。

岩波文庫ワイド版「孟子」小林勝人訳注から引用のうえ一部改竄

 


農閑期を読書で過ごす

2016年02月08日 21時38分30秒 | Weblog

件の15冊に加えて一昨日には6冊の新書を買い加えて、気の向くままに続けてきた新書の『週刊誌読み』に少々飽き飽きしてきたので、口直しに『孟子』を読み直している。
『孟子』には『論語』の深さはない。岩波文庫の『孟子』の口語訳文は分りやすいので原文・読み下し文をとばして読み進めば数時間で読み終えることができる。『大学・中庸』『論語』を読み込んでいるので、『孟子』の思い当たる節に出くわすと過去の記憶を撫でられているような心地がすることがある。やはり読み慣れた古典はいい。
古典といえば英訳『The dialogues of plato』(全4巻)の落札を目論んでいる。和訳すると『プラトン対話篇集』だ。岩波文庫でかなり揃えているものの、英文の分りやすさは捨てがたい。さて落とせるかどうか・・・、今夜が勝負だ。


小躍り

2016年02月06日 17時01分00秒 | Weblog

そういえば昨年の2月4日のことだった。救急病院に運び込まれてもう1年になる。2週間ばかりの入院期間を含めて2か月余りの療養を強いられた。なお2か月に1度は経過観察のために病院に通っている。入院からちょうど1年が経過した昨日、3人目になる主治医の先生から思いもよらない診断を聞かされた。嬉しくて思わず小躍りしたくなるような所見だった。
その所見とは、わたしの脳内出血は視床部の出血ではなかった可能性があるというものだ。誤解を招くといけないのでこれ以上の解説は控えるが、入院直後から視床部の出血にしては後遺症がなく、2か月後のMRIに視床部に出血の痕跡が認められないので、先の嘱託医の先生から単なる幸運というよりも、症状について別の解釈もありうることを遠回しに伝えられていたように思う。遠回しに伝えられていた診断が今日の嘱託医の先生の所見になった。
それにしても、1年前に脳内で出血したことだけは間違いがない。この1年間でいうと入院中に体重を約1割落とし、退院後は日の塩分摂取量を7~8グラムに留めて日のカロリー摂取を2000~2500キロカロリーに抑えた。この結果、血圧は上・下ともに以前の平均値の三分の二あたりを前後して正常値を維持している。この調子、この調子で加齢と共存していくことを心に誓った。