旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

グライダー

2013年05月31日 21時38分09秒 | Weblog

 

今週は、朝井リョウの「何者」という小説で久しぶりに若い世代を意識したし、「三島由紀夫 十代作品集」という初々しい三島作品にふれた。

太陽を背に太田川放水路の河口から草津港までのんびりと散策していたら、上流の方からカモが一直線に飛んできて、羽音が聞こえるほどの頭上をかすめ、やはり一直線に飛び去った。何かいいことがあるのじゃないかと期待している。

周りの無駄に少々怒りがこみあげてくることがあった。無駄と感じたことに未熟さを感じたとはいえ、それでもなお無駄の多い一週間だった。ようやく、待ちわびた金曜日までたどり着いて、わたしのこころは今宵から心の風まかせのグライダーと化す。

神経が疲れてくると自分の物差しが尖ってくるという性癖がある。修行が足りない、改めねばなるまい。


朝井リョウ著「何者」

2013年05月30日 21時52分04秒 | Weblog

 

 

                 ねて

仕事のヒントになるのじゃないかと思って、朝井リョウ著「何者」を買って過半を読み終えた。今年大学をでた著者朝井が、登場する同世代3人の男子学生と2人の女子大生の就活や日常生活、交流模様について小説仕立てで語る。近頃の大学生気質や文化について多くの情報を得た。

職業年輪を重ねた世代(わたし)からみれば、登場人物の職業観があまりに安直で、物足りない。それでも朝井の表現は的確で無駄がない。同世代の大学3年生や、就職支援にかかわっている人には一読を進めたい。この作品はこの1月に直木賞を受賞している。

読み比べるために、たまたま目に入った「三島由紀夫 十代書簡集」も買った。書簡の中で三島由紀夫は自らを語る。朝井リョウは小説の中で他者と時代の空気を語る。自分を語る三島の方に客観的な何かを感じ、他者や時代を語る朝井に一種の思い込みを感じる。


形而上学入門

2013年05月28日 21時05分58秒 | Weblog

            ハイデッガー        

 仕事に追われた日の夜は難しい本を読む、十数年来の習慣だ。理由は深く詮索しない。若かりし頃に活字に飢えているのに本を買えない時期が数年続いた、その時の飢餓感のなせる業なのじゃないのかと、それ以上は深く考えないようにしている。

仕事を終えて本屋に立ち寄って、難しい本を物色していたらハイデッガーの「形而上学入門」が目に留まった。「存在と時間」は何度読んでも解らない。もっと易しく書けないのか、もっとうまく翻訳できないのかと少々苛立っていた。

 「形而上学入門」は、形而上学入門と題する講義の口述記録を、内容上の変更を加えないで、長文を分解し、段落を増やし、繰り返しを削り、不注意な誤りを除き、曖昧なところを明確にしたうえで印刷された。ハイデッガーの著作にしては読みやすい。

『Ⅳ 存在の限定の3 存在と思考』から読みはじめ、『Ⅲ 存在の本質についての問い』に戻って読む予定だ。この手の本ばかり読んでいると、わたしは何をしているのだろうか、なぜ取り憑かれているのだろうかと考え込むことがある。

 


マンデー・ブルー

2013年05月27日 19時57分21秒 | Weblog

月曜日は体が憂鬱だ。マンデー・ブルーという言葉があるかどうか調べたくもない。休み明けは、ひと仕事済ませて気が抜けるたびに体がだるくなる。月曜日だけのことではない。決まって休日明けに襲われる。わたしのマンデー・ブルーは、いつものように明日の朝には霧散していることだろう。


眠気

2013年05月24日 21時12分10秒 | Weblog

今週もせわしく時間が過ぎていった。いつものように金曜日の午後になると心が弾む。夕暮れ時にかけて疲労感すら心地よい。書を置いて間もなく眠気を覚える。日々の思い出に耽ると、やがてあたりは安穏色の時間に塗り替わる。


李白

2013年05月20日 23時04分10秒 | Weblog

   静夜思

牀前看月光  牀前 月光を看る 

疑是地上霜  疑うらくは是れ地上の霜かと

挙頭望山月  頭を挙げて 山月を望み

低頭思故郷  頭を垂れて 故郷を思う

                                            李白

   秋浦歌 其の十五

白髪三千丈  白髪 三千丈

縁愁似個長  憂いに縁りて 箇の似く長し

不知明鏡里  知らず 明鏡の裏

何處得秋霜  何れの処にか秋霜を得たる

 

                        


新緑

2013年05月18日 23時11分10秒 | Weblog

      

 

そろそろバラの季節かと湧永庭園を訪ねた。バラ園は小さなつぼみが芽吹いたばかりで期待にそってくれなかった。庭のバラが咲き誇っているので、湧永庭園のバラもと考えたのが間違っていた。庭園に近づく道で数本のさくらんぼがたくさんの実をつけていた。あたりは2週間ほど季節の訪れが遅れているようだ。

園内では、白や桃色の睡蓮の花に少々心を動かされた。しかし、なによりも道程や園内の新緑が見事だった。吉田町のイズミで食事をとりながら、連れと不完全燃焼の解消法を相談しているうちに、いっそ、もっと新緑を楽しもうかということになって、「せら夢公園 世羅ワイナリー」を目指すことになった。しかも、そこには「アスパラの天ぷら」と「卵ごはん」という好物まである。

畑を抜け、新緑の林、新緑の山を眺めながら車は進む。新緑のトンネルを抜けてしばらく行くと世羅に着いた。緑の氾濫をこころに焼き付けながら世羅から東広島までくだった。日は傾いた。フジグラン東広島で食事を済ませてから家路についた。昨日まで正体不明の風邪に悩まされていたことを忘れるほど快適な一日が暮れた。走行距離は250キロを超えた。

 


休暇

2013年05月17日 18時44分50秒 | Weblog

一日の気温差につけこむタイプの風邪が蔓延している。先週末に罹患した。少し気を緩めると発熱してふらふらする。むせこむとのどの具合が悪くなる。気温や空気が変わると鼻水がたれる。しつこくてなかなかぬけない。デスクワーク・オンリーなので、明日は思いきって学校を休むことにした。初めての有給休暇の取得になる。

月曜は行事の代休になっているので明日から3連休だ。体調を整えることから始める。5月の連休で体内時計が狂っているうえに、若い女性からうつされたので風邪にパワーがある。うつした女性本人は月初から苦しみ続け、いまだにぬけないという。相部屋の同僚も先週は風邪で2回の有給休暇をとったので気兼ねはいらなかった。


画狂人

2013年05月15日 20時54分43秒 | Weblog

一昨日は恩人の送別会だったので久しぶりに街に出た。思うところが多い送別会のあとでブックオフに寄った。岩波文庫「葛飾北斎伝」が目について躊躇なく買った。「画狂人」北斎は好きな人物のひとりだ。加えて岩波ジュニア新書「単位の小辞典」のほかに、教育関連の新書を3冊、健康関連の新書を2冊買った。


風邪

2013年05月15日 20時23分47秒 | Weblog

 

不覚にも風邪をひいたらしい。風邪の症状がほぼでそろったので、かかりつけ医の先生を訪ねた。やはり風邪だった。たかが夜昼の気温差くらいで風邪をひくほど軟弱ではない・・・と信じてきた。信仰はみごとに裏切られた。はやりの風邪をひいてしまった。

少し休養しろという思し召しなのだろう。出勤を予定していた土曜は有給休暇をいただくことにした。無理をして寝込まれたら、まわりが困る程度の仕事はこなしているというお墨付きまでいただいた。

 


Windows8 カメラ

2013年05月11日 23時08分50秒 | Weblog

モバイル内臓カメラの性能に驚いている。もっとも10数年前に買ったデジカメと比較しての話だから、もっと性能が良いモバイルがすでに開発されているに違いない。目下、内臓カメラで遊んでいる。

この半年でWindows VistaからWindows 7へ、さらにWindows 8搭載機種へと矢継ぎ早に乗り換えた。遅ればせながらpcハード・ソフトの性能向上に著しいものがあることを身をもって感じつつある。