旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

六法と妬み

2013年01月25日 19時46分23秒 | Weblog
「第7版 学習六法 憲法 民法 刑法」(日本評論社)を買った。法律文書の場合、特に読み方が解りにくい専門用語が多い。この六法は本文の法律漢字にフリガナがふってあるので重宝している。また、概してわたしは辞書や辞典を引くのが好きだ。基本的な用語の意味を確かに掴んでいないと理解や表現がぐらついてしまうからだ。辞書・辞典を引くためには、まず読み方が解らなくてはならない。

久恒啓一著「図解仕事人」(光文社新書)では、正しく読むことや意味の把握、表現はさほど重要ではないという。会社のなかで偉くなる、出世するためには図解が良い。最後には図解でわかりやすく説明できる者が勝つのだそうだ。九大を出て日本航空に入って50才を前に縁故で公立大学の教授に転職したという経歴がずいぶん胡散臭いし、あの程度の学識でじゃーしゃーと大学教授面をしているのが気に障る。

おっと、久恒を妬んでしまったようだ。でも、ま、いっか。妬みに僻みに嫉妬、この3点セットこそが人間を勤勉にするのだから。


遠出

2013年01月25日 19時21分18秒 | Weblog
今週は月曜と一日置いて水曜日の二度、所用で山口市まで出かけた。わが家から目的地まで往復で300キロばかりある。メーターを見ると3日間で750キロ走っていた。その昔、3日間で二度、神戸市の北区までを往復したことがある。あの時は確か3日で1500キロくらい走行していた。あの時と今回の疲れは性質が違う。神戸行きの時は妙な達成感があったし、一晩寝たらすっかり疲れが落ちた。今回はどんよりとした疲労がいまだに落ちない。

2013年01月20日 15時48分31秒 | Weblog
やり残した事務的な仕事がないわけではない。それでも本年度の仕事は終えた。あとは突然2階から落ちてくるような仕事に備えてネットを張っている。達成感を伴うさわやかな気分を胸に、夕暮れ前の桜並木を老犬ごん太と歩いた。灰色の桜並木とはいえ注意深くみてみると枝の先に生命の息吹を感じる。

人間暇になるとろくなことを考えないというひとがいる。暇になると本屋を散策して気を引かれる新書を買い求める。物色に血眼になるから考える暇などない。この2日間で新書を14冊と文庫本を2冊買った。岩波新書や中公新書についていえば、殆どの表題と「出版社による推薦文」「著者の略歴」を立ち読みしているので目新しさはない。

たとえば、斎藤孝著「教育力」(岩波新書)は「教える立場」にあるすべてのひとに役立つことを目論む真面目な本だ。和田秀樹著「学歴社会と日本」(中公新書ラクレ)は灘高・東大医学部を出た著者による学歴論だ。和田は受験秀才が頭が良いと決めつけている。東大出は頭が良いのではなくて受験勉強が得意なのだ。いい年をした著者が、いまだに高偏差値学校歴の効用を必死で擁護しているのには呆れる。




ヒロシゲブルー

2013年01月14日 09時28分46秒 | Weblog


『歌川 広重(うたがわ ひろしげ、寛政9年(1797年) - 安政5年9月6日(1858年10月12日)は、浮世絵師。本名安藤鉄蔵。江戸の定火消しの安藤家に生まれ家督を継ぎ、その後に浮世絵師となった。かつては安藤広重(あんどう ひろしげ)とも呼ばれたが、安藤は本姓、広重は号であり、両者を組み合わせて呼ぶのは不適切で、広重自身もそう名乗ったことはない[1]。また、ゴッホやモネなどの画家に影響を与え、世界的に著名な画家である。』ウィキペディア

歌麿

2013年01月14日 09時11分46秒 | Weblog



『姓は北川、後に喜多川。幼名は市太郎、のちに勇助(または勇記)と改める。名は信美。初めの号は豊章といい、歌麻呂、哥麿とも号す。通常は「うたまろ」と読むが、秘画本には「うたまる」としているものもある。俳諧では石要、木燕、燕岱斎、狂歌名は筆の綾丸、紫屋と号して、蔦屋重三郎とともに吉原連に属した。国際的にもよく知られる浮世絵師として、葛飾北斎と並び称される。繊細で優麗な描線を特徴とし、さまざまな姿態、表情の女性美を追求した美人画の大家である。』ウィキペディア

八幡高原 八幡湿原

2013年01月12日 19時42分47秒 | Weblog
幹線道路を右折して霧ケ谷湿原に続く細い道を少し行くと路上は厚い雪におおわれている。雪道を走行する準備をしてこなかったので先には進めない。積雪の向こうで八幡湿原は白く眠っているに違いない。進入路沿いの田畑は銀世界だ。傾きかけた陽光を受けて獣たちの足跡が数行、原野に黒く走っている。路上の雪を思いっきり固めて畑に向けて放ってみたら雪上に浮いた。深い雪で畑の雪も凍っている。八幡地区は広島県でも有数の豪雪地帯だ。年が明けてから初めて八幡にきた。銀色におおわれた高原の静けさもよい。

柄谷行人

2013年01月09日 22時01分51秒 | Weblog
『①短い行数のなかに古典から現代思想家たちの名前が頻出するので、読者がその著者をすべて読みこなしていないと柄谷行人がなぜこの著者たちを挙げたのか解らなくなる。このようにサービス精神が欠落した、常識を逸した知的連想または妄想が柄谷の文章の特徴だ。(殆ど改竄)②柄谷行人は、異なる思想家が異なる論理的枠組みのなかで表現した概念を短絡的につないでできあがったアクロバチックな言葉遣いで読者を幻惑しているだけで、言っていることはインチキだらけだ。(一部改竄)③柄谷行人は、だれも本気で検討しないことをいいことに、わけのわからない混乱した文章を平然と書き散らしている。』

小浜逸郎著「頭はよくならない」(洋泉社) p177「頭がすごくいいと思われているのに、たいしてよくない人 インチキ性まで難解・柄谷行人氏」から引用のうえ改竄


認識と言語の理論

2013年01月08日 20時44分52秒 | Weblog
三浦つとむ著「認識と言語の理論 第二部」(勁草書房)を購入した。第一部を買ったのが東京にいる頃のことだから云十年ぶりで第二部を手にしたことになる。表題は随分厳めしい。しかし、内容は平明で解りやすかったと記憶している。解りやすかったといってもどこまで理解が及んでいたのだろうか。それを見極めるために第一部を読み返して第2部まで読み終えたら第3部を購入する予定にしている。

最近読んだ「頭はよくならない」という新書の中で著者小浜逸郎は、柄谷行人が「純粋他者」という抽象概念をカントの「物自体」の概念と勝手に結びつけて論証抜きの断定をしていると酷評していた。哲学辞典を手に論証を追ってみたら小浜に分がある。誤った理解は読む者が読めば解るものだと感心した。愛読する林達夫、加藤周一、丸山真男の場合、巧みな文章・表現につられてかれらの論理や主張を鵜呑みにしてきた。多くを読んだわけではない柄谷行人、然りだ。ご用心、と自らに言い聞かせる。

浮世絵

2013年01月06日 15時47分55秒 | Weblog


『写楽、北斎、広重 参上。 平木コレクション特別公開! 浮世絵の美 The Beauty of Ukiyo-e 2012年12月4日(火) 〜2013年1月14日(月) 県立美術館にて開催中
全国有数の浮世絵コレクションで知られる平木浮世絵美術館所蔵の重要文化財・重要美術品145点に加え、関西・中国地方にゆかりの浮世絵作品30点をご紹介します。杉村治兵衛、奥村利信などの浮世絵の初期から、鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、歌川豊国、歌川広重、歌川国芳、葛飾北斎など、江戸時代の浮世絵版画の名品をご覧いただける、またとない機会です!』

とにかく浮世絵、特に北斎となると居ても立っても居られない。連れとふたりで広島県立美術館に出かけて研究者による講演約1時間を合わせて約3時間にわたって浮世絵を鑑賞した。去年の暮れから正月休みの〆はこの浮世絵展と心に決めていた。

休養

2013年01月04日 22時56分32秒 | Weblog
食べたいものを食べて眠りたいだけ眠って気ままに過ごしているうちに時間だけが通りすぎていく。

今日の正午ごろにセロテープを買ってきて世界の大思想「カント 上」のビニールカバーを補修した。読んだ本は磨きあげる。私のくせなのだ。夜の8時ころから愛犬ごん太と1時間ほどの散歩をして旧交をあたためた。夜風は風邪で痛めたのどに悪い。1ヵ月ぶりのお伴だった。休日はあと二日もある、さてさて。

12月のしょっぱなに風邪をひいた。何十年かぶりに体温が38度近くにまであがって長引くかと心配した。杞憂に終わり10日ほどで治った。ところが苦しい咳で気管支をやられた。激しい咳にみまわれた。つい最近までしょっちゅうむせこんでいた。咳がとれはじめたのは新年に入ってからだ。症状がとまると予感しただけで咳がおさまった。学ばないことは学ぶことに近い。体調を感じることができるようになった。これも休養のたまものなのだろう。