雑草をとってから菜園を耕し、種を蒔いていたらにわか雨に打たれた。ほとばしる汗に雨は心地よい。そのまま農作業を続けた。ひとしきり降り終えてから日が射した。腕がヒリヒリした。午前11時ころ、雨上がりの広い菜園にいたのは老中国人とその息子、それに私の3人だけだ。「熱いねえ。」と老中国人が声をかけてくる。「熱いですねえ。」と返した。
中国人の菜園は農業用水に近い。無理な姿勢で農業用水の水を汲もうとしていたら、老中国人が「危ないよ。」と声をかけてくれた。「もしも落ちたら、暑いからそのまま用水で泳ぐよ。」と答えてはみたものの、やはり理解できないようだ。息子と中国語で何やら語り合っている。「この日本人が何を言ってるか解るか、息子よ。」「早口だから、何言ってるのか解らないよ、父さん。注意してくれてありがとうとでも言ってるんじゃない。」きっとこんな会話をい交わしたのだろう。
それにしても、この老中国人はいい野菜を作る。私と互角の技術を持っている。週に2、3度菜園に行く。行けば必ずといってもよいくらいこの老中国人または、一家の誰かと会う。まめに野菜の健康状態と向き合うことが農業の基本だ。老中国人の一家はこの基本を守っている。この菜園を長く利用しているらしく農具もなかなかのものだ。観察力には自信がある。老中国人は農業の経験があるに違いない。
中国人の菜園は農業用水に近い。無理な姿勢で農業用水の水を汲もうとしていたら、老中国人が「危ないよ。」と声をかけてくれた。「もしも落ちたら、暑いからそのまま用水で泳ぐよ。」と答えてはみたものの、やはり理解できないようだ。息子と中国語で何やら語り合っている。「この日本人が何を言ってるか解るか、息子よ。」「早口だから、何言ってるのか解らないよ、父さん。注意してくれてありがとうとでも言ってるんじゃない。」きっとこんな会話をい交わしたのだろう。
それにしても、この老中国人はいい野菜を作る。私と互角の技術を持っている。週に2、3度菜園に行く。行けば必ずといってもよいくらいこの老中国人または、一家の誰かと会う。まめに野菜の健康状態と向き合うことが農業の基本だ。老中国人の一家はこの基本を守っている。この菜園を長く利用しているらしく農具もなかなかのものだ。観察力には自信がある。老中国人は農業の経験があるに違いない。