旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

秋の味覚

2012年10月13日 22時35分41秒 | Weblog
風邪にもめげないで本日は好きな西中国山地の戸河内インター界隈を散策した。つるし柿用の祇園坊には少し早すぎたようだ。いつもの販売所に人影はない。来週か再来週辺りにさっそうと登場するのだろう。のんびりと待つことにした。帰宅後、色づき始めた富有柿を4つもいで、うち2つを食べた。みずみずしかった。富有柿でさえ色づくのが例年より遅れている。蜜のようなつるし(柿)を口にできるのは12月の中旬になりそうだ。

道の駅でザクロとアケビを売っていた。販売員の女性が10粒ほどのザクロをよこしたので「うちの庭にもあるよ。」といったら「そうですか、それは悪かったですね。でも、たぶん品種がちがうから、こっちの方が甘いよ。ええから食べてごらんなさい。」と返してきた。口に含んでみたら確かにうちのザクロより甘くておいしかった。クリとイチジクは近くの直売所で買い求めて味覚を楽しんだ。あとはアケビとザクロなのだが今回は買うのを見合わせた。祇園坊や西条柿が店頭にならぶころ、改めてゆく秋の味覚を楽しみたいからだ。

試練

2012年10月12日 22時47分14秒 | Weblog
ひとさまが汗水たらして働いている金曜日にのんびりと休養しようとしたのが災いした。昨日の夕方から頭と足元がふらふらしている。またしても熱中症か?、否、熱中症にやられるような気候ではない。アレがいよいよ来たかと怯える羽目に陥ってしまった。

精いっぱい養生して3ヶ月間何もなければ熱中症、でなければアレが原因と覚悟して3カ月余り、ちょうど3カ月と10日ほどでこの症状だ。今日の午後、足元がおぼつかなくなって、ついにデパートでしゃがみこんでしまった。

ところがよく思い起こしてみると、昨日の朝から鼻水がとまらないので大衆薬を飲んで症状を押さえていた。今日の朝一で風邪の治療にいった。風邪を治すために注射と風邪薬の処方をうけている。処方を受けているから風邪は治ったと思い過ごすとは何とも迂闊だった。しかも昼前にすきっ腹で風邪薬を飲んだ。

帰宅して体温を測ってみたら37度近い。ようやく足元がふらふらする原因をつきとめたような気がした。不安というのはこういうのをいうのだろう。気を許すとつい、発熱とアレとの関係に気持ちが傾いてしまう。まだアノ悪夢が尾を引いているようだ。

怯えてしまうと免疫力が落ちてその方向に転がってしまうという。何もかも忘れて、久しぶりに2時間の昼寝を楽しんだ。

超人

2012年10月12日 20時59分51秒 | Weblog



『 いつまでもただの弟子でいるのは、師に報いる道ではない。なぜあなた方は、わたしの花冠をむしりとろうとしないのか?あなたがたはわたしを敬う。
だが、いつか、あなたがたの崇拝がぐずれる日が来たら、どうするのか?倒れてくる彫像につぶされないように、用心するがいい!
・・・
いまわたしがあなたがたに求めることは、わたしを捨て、あなた方自身を見いだせ、ということだ。そして、あなたがたがみな、わたしを知らないと言ったとき、わたしはあなたがたのところに戻ってこよう。
まことに、わが兄弟たちよ、そのときわたしはいまとは違った眼でもって、わたしの失われたものたちを尋ね出すだろう。いまとは違った愛をもって、あなたがたを愛するだろう。
多いなる正午とは、人間が動物から超人に至る道程の中間点に立って、夕べに向かう自分の道を、自分の最高の希望として祝い讃えるときである。それは新しい朝に向かう道であるからだ。
そのときは、没落する者も、かなたへ超えてゆく者として、自分自身を祝福するだろう。そのとき、かれの認識の太陽は、かれの真上に、天空の中心にかかっているだろう。
すべての神々は死んだ。いまや、わたしたちは超人の生まれることを願う。」ツァラトストラはこう言った。 』

ニーチェ著「ツァラトストラはこう言った」贈り与える徳(ワイド版岩波文庫) から引用

休養

2012年10月09日 22時21分33秒 | Weblog
土曜は尾道から三原、竹原、呉を走破した。快い疲労を覚えた。翌日曜のご膳にフジグラン広島で和太鼓の演奏を鑑賞した。午後は公民館のハングル語入門講座を受講した。坂にある好きな店で甘いケーキとコーヒーを味わおうとしたら前職の知り合いと会った。月曜、体育の日は色づき始めた広島森林公園でくつろいだ。広島の本通りまででかけて人波を眺めながら苦めのコーヒーを飲んだ。

こころはすっかり秋色だ。少々浮かれて今週の金曜日も休養することにした。今日を含めて3日間学校に出れば3連休になる。この金曜は平日だから皆さんが働いている間にのんびりできる。私で静寂な時間が待ち遠しいばかりだ。

中秋

2012年10月04日 21時19分45秒 | Weblog



4日間が燃えた。余力で明日を乗り切ったら休みに入る。3連休だから心は弾む。臥竜山か三瓶山の麓でススキを眺める、どこかの河口でハゼを釣る、その程度の行楽しか思い浮かばない。だから、菜園の土づくりは休日中に済ませる。

たまった教育関係の本に目を通す。根っから生真面目なのだ。高校生の教育環境がこの10年ほどで激変したことを身体で感じつつある。無関心ではいられない。体験だけでは満足できない性分だから啓蒙書を買い漁った。未読のものが優に50冊を超えている。

1昨日は中学で1級上の女性経営者と先輩の3人で食事をした。食事の時間を含めて4時間余りの雑談になった。女性経営者は先輩の知人ではあるが私とは面識がなかった。話がはずむにしたがって共通する知人友人が多く、ふたりとも3学年合同の同窓会に出席していたことが判明した。同窓会の進行役は私だったのに記憶にないそうだ。

女性経営者は在日2世なので小学校、中学校時代には差別に苦しんだことまで話した。先輩は、私が在日の社会と深くかかわっていることに驚いていた。他愛もない話も交えて座は大いに盛り上がった。

ノーベル文学賞

2012年10月01日 19時58分34秒 | Weblog



ノーベル賞の選考基準には疎い。そんな私でも村上春樹とボブ・ディランの名前くらいは知っている。日本を代表するベストセラー作家である村上と自称吟遊詩人のフォークロックで一世を風靡したディランが今年のノーベル文学賞の有力候補なのだそうだ。村上が本命でディランが続いているといわれる。

アクが強くて個性的な文学が好みだから心ひそかに詩人ディランの方を応援している。もうひとつディランを押す理由がある。ディランはノーベル賞を受賞しても変わらないように思う。村上の場合、国民作家だの大家だのとおだてられて自分が単なる物書きであることを忘れてしまいそうな気がするからだ。