大橋純子
好きな歌がある。大橋純子の「たそがれ マイラブ」と石川セリの「八月の濡れた砂」が双璧だ。ともに昔から好きで、何回聴いても飽きないし何回歌っても新鮮だ。
ところが悲しいことに、作詞は阿久悠に吉岡治というれっきとした男性なのだ。純子ちゃんにセリちゃんが情感をこめて歌ってくれるのは、悠くんに治くんという男性の作詞家によって作詞された曲なのだ。
「サントワマミー」のアダモの例を出すまでもなく、男性が作った女性の歌はありふれている。だから、男性が作った歌だからどうってことはない・・・と考えたいのだが、この歳になると心境は複雑だ。
どうりで純子ちゃんやセリちゃんが、捨てられた身の悲しさを切々と歌うほどに、こちらまで悲しくなってくるはずだ。「たそがれ マイラブ」も「八月の濡れた砂」も、ありゃ、女性が歌う、捨てられた「男心の歌」なのだ。だから、歌詞が妙に未練がましい。
好きな歌がある。大橋純子の「たそがれ マイラブ」と石川セリの「八月の濡れた砂」が双璧だ。ともに昔から好きで、何回聴いても飽きないし何回歌っても新鮮だ。
ところが悲しいことに、作詞は阿久悠に吉岡治というれっきとした男性なのだ。純子ちゃんにセリちゃんが情感をこめて歌ってくれるのは、悠くんに治くんという男性の作詞家によって作詞された曲なのだ。
「サントワマミー」のアダモの例を出すまでもなく、男性が作った女性の歌はありふれている。だから、男性が作った歌だからどうってことはない・・・と考えたいのだが、この歳になると心境は複雑だ。
どうりで純子ちゃんやセリちゃんが、捨てられた身の悲しさを切々と歌うほどに、こちらまで悲しくなってくるはずだ。「たそがれ マイラブ」も「八月の濡れた砂」も、ありゃ、女性が歌う、捨てられた「男心の歌」なのだ。だから、歌詞が妙に未練がましい。