旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

晩秋を惜しむ

2012年11月30日 22時50分59秒 | Weblog
   

眠りから覚める。冷たい空気が全身にしみわたる。震えながら居間に降りる。ファンヒーターを点火する。暖かい空気に心が和む。冷たい野菜ジュースで気分を引き締める。新聞に目を通したあとでテレビのニュースをみる。年末年始に向けて大きな車輪が回り始めた。身を任せて時間とともに転がってみる。

全国高等学校サッカー選手権

2012年11月16日 21時33分43秒 | Weblog

今でこそ強豪として知られる母校のサッカー部だが当時は弱小チームのひとつだった。県大会の決勝に出場することなどとてもおぼつかない。しかも当時のサッカー競技は野球と比べるとマイナーなスポーツだった。月日が流れてサッカーがメジャーなスポーツになり、母校が強豪になってからも熱狂は頭の上を通り過ぎただけだ。あの熱狂にとんと親近感が湧かなかったのだ。

勤務先である高校のサッカーチームが、全国高等学校サッカー選手権大会・広島県大会の決勝まで勝ち進んだ。明日はビッグアーチで観音高校との決勝戦に臨む。明後日はビッグアーチの弟二の母校の応援席で、くすぶり続けていた青春の血潮を燃やす。中学時代のわたしはサッカーに夢中だった。中学の県大会3年連続制覇の実績もある。心に火がついている。マイナーであるがゆえに満たされなかったメジャーな勝利と熱狂の予感に、早くも心が躍り始めている。

雑感

2012年11月13日 22時52分18秒 | Weblog

大上段に構える性格だ。ほんの少し制度教育に関わっているだけなのに、教育全般に興味が尽きることがない、つい教育の本質について思いを巡らせてしまう。もっと総合的に、もっと冷静に、もっと現実に即して考えてみた方がいいという声がどこからか聞こえてくる。

読書の秋

2012年11月06日 21時22分49秒 | Weblog
先週購入した本:東山高志著『校長の死と「日の丸・君が代」』、中谷巌著「資本主義はなぜ自壊したのか」、高橋俊介著「キャリアショック」以上ハードカバー。加持伸行著「儒教とは何か」、中井浩一「徹底検証 大学法人化」、高橋哲雄著「ミステリーの社会学」、後藤将之著「コミュニケーション論」以上中公新書。バッペンハイム著「近代人の疎外」、松井やより著「おんなたちのアジア」以上岩波新書。信田さよこ著「選ばれる男たち」現代新書。

「校長の死と『日の丸・君が代』」「資本主義はなぜ自壊したのか」「キャリアショック」「近代人の疎外」「選ばれる男たち」はいづれも、表題とは無関係に文章が明快だ。「資本主義はなぜ自壊したのか」を除く4冊については一気に読み終えた。「資本主義はなぜ自壊したのか」は、著者と同様に、新自由主義の舞台で浮かれてしまったことに対する自戒の意味もある。過去の言動を思い起こしながら時間をかけて読み進むことになる。



仁和寺にある法師

2012年11月03日 19時17分09秒 | Weblog
愛読している「徒然草」によく知られた「仁和寺にある法師」という段がある(第五二段)。仁和寺の僧が念願の石清水八幡宮に参詣した。参詣をすませて帰ろうとしたら、だれもかれもが山に登っている。神に参拝するのが目的だから僧は山に登らず仁和寺に帰った。

僧が参詣したのは石清水八幡宮の宮寺や末寺で、石清水八幡宮は山にあった。著者の兼好は「すこしのことにも、先達はあらまほしきことなり。」(ちょっとした事にも、先導者はあってほしいものだ。)と締めくくる。

チャート式数学Ⅰ・A、チャート式数学Ⅱ・Bを眺めながら、わたしは先導者にふさわしいのかどうか考えた。