旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

2015年01月29日 20時55分48秒 | Weblog

今夜半から明日未明にかけて雪になるそうだ。「積もる」と報じられているので、朝は厚めのコートをまとって、JRの駅まで降りていくことになりそうだ。わが家から駅まではずーっと下り坂だから、よく滑る。雪の日に足をとられて転倒したことが数度あるし、滑ってよろけたことは数えきれない。できるだけ小幅で歩くと足をとられにくいことを最近になって知った。

                                        フォイエルバッハ

キルケゴールの「反復」は、しつこくてくどくて読むほどに去勢されてゆくような錯覚を覚える。わたしの肌に合わない。「賢くなったような気分になる」ことと「賢い」こととが同義でないことは承知だ。それでも、フォイエルバッハの「キリスト教の本質 上・下」や「唯物論と唯心論」(いずれも岩波文庫)の方が「反復」よりは「賢くなったような気分」を味あうことができる。わたしの精進が不足しているのか・・・?。


いとこ

2015年01月23日 21時28分50秒 | Weblog

                                                

アメリカのロスから従兄が来日している。母親の姉の息子だ。だから、私より年少のかれを従弟としないで従兄と記す。父親が日系2世だからフツーは日系3世ということになるのだろうが、母親が日本からアメリカに渡った1世なので、間をとって日系2世ということにしておく。会話の際には私が米語で、かれが日本語で話す。
実をいうとわたしの母親はアメリカ生まれだ。だからアメリカの市民権をもっていた。先の大戦がなければ、わたしとてアメリカ人として全く異なった人生を送っていたのかもしれない。妻は好きなマドンナあたりになっていたのじゃないかと、かれを眺めながら妄想する。
いとこの身長は6フィート3インチ、わたしが5フィート8インチだから7インチの身長差がある。日本人としては中肉中背のわたしからみたら正しくGiant、見上げるよう大男だ。食糧事情のせいなのだろう。座ると身長差をほとんど感じないで済むのだが、立って並ぶと足の長さの差が歴然とする。だからわたしは、できるだけかれと並んで写真を撮らないようにしている。
写真は一昨日、松江城にのぼった帰路に宍道湖湖畔のレストランで撮影した。明日は広島市内のホテルで「いとこ会」がある。遠来のかれをみんなでもてなす。4姉妹の子供が集結するのだから結構な数になると思う。懐かしいいとこたちが揃うのも、Giant、かれのお蔭だ。


明朗快活

2015年01月17日 07時54分09秒 | Weblog

2、3日前に数件の求人票を渡している。うち1社を選択して 『 わたしが応募しようとしている会社ってどんな会社なんですか、なにをする会社なんですか?事務職ってどういう仕事をするのですか?面接で応募の理由を聞かれたらなんと答えればいいのですか? 』  と問いにきた。質問に答える前にわたしは  『 なぜあなたはこの会社に応募する気になったのですか?事務の仕事ってどういう仕事だと考えていますか?面接で応募の理由を聞かれたらなんと答えるつもりですか? 』  と問い返した。自分が応募したい会社の概要や仕事の内容くらい自分で調べなさい。
翌日には手元に履歴書が届いた。このスピードは捨てがたい。わたしの経験則では、スピード感を欠くクライエントは内定が遅れる。応募の理由欄には  『 収入を得るために御社のように安定した会社で事務職として働きたいから。 』  的なことだけが2行ほど記されていた。わたしはこういうシンプルな履歴書が好きだ。躊躇なく応募書類一式をそのまま企業に届けた。明朗で快活、打たれ強くて正直、こういうクライエントは大手や中堅どころの企業から受けがよい。内定を確信している。
素材は良いが少々荒削りなので早速ヤスリをかける。来週から急所を押えた面接のトレーニングに入る。持ち味を生かすのが目的だからクライエント流のやり方には干渉しない。


第23章 風下の岸

2015年01月16日 20時59分34秒 | Weblog

         

『すべて深遠で真摯な思考とは、大海原のように広大無辺な独立心を保とうとする魂の不屈な努力に他ならないことがおわかりだろうか?にもかかわらず、天と地の邪悪な風は人間の魂を欺瞞と屈辱にけがれた岸辺へと追いやろうとはかっていることが、おわかりだろうか?したたかに耐えるのだ半神よ!汝が水没する海の飛沫からまっすぐに汝の神格が立ち上るのだ。』 メルヴィル著「白鯨」第23章より抜粋


残雪

2015年01月03日 10時35分08秒 | Weblog

「HV プリウス」が自分の足になりつつある。車体が頑強で車内が高貴な前の足「クラウン」とは違って、このプリウスは車内・外観・仕様ともに機能的だ。燃費の良さには率直に驚いている。


暖房がよく効いた部屋から白雪が残った庭を眺めていたら悲報が届いた。言葉が見当たらない。弔意を抱いて東京に出かける。