たとえばハローワークでは求職に訪れる皆さんひとりひとりを公平に扱わなくてはなりません。公平に扱うとは特定のひとを特別扱いしないということです。これって結構骨が折れることなのです。究極的には国会で定められた法律が判断基準ですから、行政と市民の解釈が一致することが行政処分の前提になります。ところが、その前提に理解がない市民がいかに多いことか。自分できっちり法律を理解したうえで自分の主張をされるのならよいのですが、感情論が先行して説明に当たる責任がある職員の法律の解釈論が全く耳に入らない。法律で定められていること自体が問題であるような発言をされるとつい「じゃ、立法府に責任を問いなさいよ。」と言いたくなってしまいます。
最近の雇用対策で面白い現象を目撃しました。8月からの実施に向けて本庁から次々に手続き・解釈に関わるマニュアルが届くのです。結局、高さにして50センチほどの書類の山を一方的に送られた末端では恐る恐る手続きにかかろうとしました。ところがその内容が豹変するのです。終いには政権が代わってこの政策は風前の灯と相成りました。事態はともかく、ここで私が確信したのは、その書類を本省から送り続けた官僚さんたちの頭の悪さです。受付窓口の誰が読んでも理解できない。職員が理解できない。非常勤職員はなおさら理解できない。つまりこんなマニュアルで窓口業務ができるわけがない。行政を指導してゆくべき立場にある(高級)官僚に事務的な整理能力があるとは到底思えません。窓口の末端公務員とちょぼちょぼ、却って彼らが事務を混乱させているのじゃないかとすら思えます。20代のある時期によく勉強ができたことを既得権と考える(高級)官僚たちの無能さを垣間見ました。もっとも最近では東大生にとって公務員は魅力のない職業になってしまったようです。
私は○○さんとは違って、「日本の政治の屋台骨を支えてきたのはやはり末端の官僚(公務員)」であると考えるようになりました。私の部署に約25名の職員がいます。が、そのうち本当の職員は7名(殆どは役職者)に過ぎません。残りは非常勤の職員(準職員)で、多くの職員の月俸は15万円、専門職の月俸ですら28万円で、もちろん職員さんとは違って準職員にボーナスはありません。しかも準職員の場合は1年の契約です。私が勤めるハローワークの職員総数の約60パーセントは準職員であり、他のハローワークもほぼ同様です。ハローワークで職業相談や訓練相談にのっている職員の殆どは準職員であるということになります。管理業務を除くと正規の職員とほぼ同一内容の労働に従事して行政を担当しています。この報酬にこの待遇、市民のために歯を食いしばって行政を支えているのは末端の公務員じゃないかと思い至っている所以です。準職員を含めた平均値でいうと公務員は豊かでも身分が保障されているわけでもありません。
最近の雇用対策で面白い現象を目撃しました。8月からの実施に向けて本庁から次々に手続き・解釈に関わるマニュアルが届くのです。結局、高さにして50センチほどの書類の山を一方的に送られた末端では恐る恐る手続きにかかろうとしました。ところがその内容が豹変するのです。終いには政権が代わってこの政策は風前の灯と相成りました。事態はともかく、ここで私が確信したのは、その書類を本省から送り続けた官僚さんたちの頭の悪さです。受付窓口の誰が読んでも理解できない。職員が理解できない。非常勤職員はなおさら理解できない。つまりこんなマニュアルで窓口業務ができるわけがない。行政を指導してゆくべき立場にある(高級)官僚に事務的な整理能力があるとは到底思えません。窓口の末端公務員とちょぼちょぼ、却って彼らが事務を混乱させているのじゃないかとすら思えます。20代のある時期によく勉強ができたことを既得権と考える(高級)官僚たちの無能さを垣間見ました。もっとも最近では東大生にとって公務員は魅力のない職業になってしまったようです。
私は○○さんとは違って、「日本の政治の屋台骨を支えてきたのはやはり末端の官僚(公務員)」であると考えるようになりました。私の部署に約25名の職員がいます。が、そのうち本当の職員は7名(殆どは役職者)に過ぎません。残りは非常勤の職員(準職員)で、多くの職員の月俸は15万円、専門職の月俸ですら28万円で、もちろん職員さんとは違って準職員にボーナスはありません。しかも準職員の場合は1年の契約です。私が勤めるハローワークの職員総数の約60パーセントは準職員であり、他のハローワークもほぼ同様です。ハローワークで職業相談や訓練相談にのっている職員の殆どは準職員であるということになります。管理業務を除くと正規の職員とほぼ同一内容の労働に従事して行政を担当しています。この報酬にこの待遇、市民のために歯を食いしばって行政を支えているのは末端の公務員じゃないかと思い至っている所以です。準職員を含めた平均値でいうと公務員は豊かでも身分が保障されているわけでもありません。