旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

インサイダー取引

2009年11月26日 22時37分15秒 | Weblog
前職の営業マンがインサイダー取引の容疑で捕まったという報道が流れていた。営業マンとセールスマンとの間には一線を引くことができる。自分の利益のために働くのがセールスマンで会社の利益のために働くのが営業マンである。正しくは前職のセールスマンがインサイダー取引で捕まったと報じた方が解りやすい。

なんでまたインサイダー取引なのかを推察してみる。おそらくは情報をもたらした共犯が顧客なのであろう。「いくら1億円以上稼ぐセールスマンでも5000万円が落ちていたら拾う。」(2チャンネルの投稿からパクッた。)、セールスマンは証券会社から転職したらしい。

1億円稼ぐからといって1億円を自由に使えるわけではない。前職で成功したと言われるセールスマンたちを多く見てきた。保険会社で「成功した」という場合、決まって、単に会社から多くの成功報酬を得たということを意味する。インサイダー取引の背後には、顧客に対する利益供与やセールスマン本人の税対策が絡んでいることだろう。

キャリアコンサルティング技能検定

2009年11月24日 22時42分02秒 | Weblog
3か月ぶりになる。2回目のキャリアコンサルティング技能検定を受けた。前回よりも格段とまではいわない、それでも前回よりはコンサルタント技能がついているように思っていた。

午前の試験は50問中8割はできた。7割が合格ラインだから合格線は上回っている。前回行われなかった学科試験には合格したようだ。ところが、午後の論述がどうにもいけない。まずい結果になった。相談者が相談したい「問題」と私が考える相談者の「問題」はどうにか明らかにすることができたようだ。にもかかわらず逐語記録を何度読んでも具体的な方策が浮かび上がってこなかった。ついに最後まで良い方策がでてこなかった。これには私もうろたえた。

問題点が明らかにできているはずなのに解決策がでてこない場合、その仮説が誤っている可能性が高い。もっともらしく筋道を通したうえで、なぞるような処方箋でお茶を濁した。合格はおぼつかないように思う。今回も不合格の可能性が高い。

今回が3回目の技能検定であるにも拘らず、いまだ基本書すら定かでない。2回目の技能検定が終わったころになってようやく問題集ができた。その問題集を試験の前日に4回読んだ。対策はこれだけである。毎日毎日職業相談に明け暮れているといっても所詮はお役所仕事である。民間に足場を置くキャリアコンサルタントの本旨から少し外れている。検定をする側に、こちらの不勉強を見抜けないはずがない。

合否の発表は2カ月以上先だ。鬱である。

国富論

2009年11月16日 21時20分30秒 | Weblog
アダムスミスの「国富論」を眺めていたら、目次の編や章のほとんどが「・・・について」と表現されていることに気がついた。たとえば第1篇の第1章は「分業について」、第2章は分業をひきおこす原理について」、第3章は「分業は市場の広さによって制限されるということ(について)」という具合である。原著ではどのように表現されているのか気にかかった。

ある予想を前提にWeb検索をかけてみたら的中していた。1.1 Of division of labour 1.2 Of the priciple which gives Occasion to the Division of labour 予想通り「of」であった。

この検索の過程で重大な発見をした。目次どころか「Wealth of Nations」の英語原文の全文がWebsiteで読めるしプリントアウトも可能なのだ。「ドン・キホーテ」のごく一部分がスペイン語の原文や英文で読めることは知っていた。Web上で文字の大きさを調整しながら読むことができる「国富論」の意義は大きい。小さな活字が煩わしくなりかけていたからだ。


ドン・キホーテ・的

2009年11月15日 09時23分04秒 | Weblog
「おもろうて やがて哀しき 鵜飼かな」的な「おもろさ」である。「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」を読んでいる。この物語は、何かの調査で世界で最も親しまれている小説のベスト・ワンに選ばれている。小説の好みはひとによってまちまちであろうから「何かの調査」というふれこみに別段の意味合いはないと思われる。

それにしても「ドン・キホーテ」はおもろい。騎士道というキホーテの信仰が世俗にまみれて俗の世界で打ちのめされてゆくにもかかわらず、騎士道を標榜し続ける老骨の意地は滑稽である。その見事な反骨と言い訳は崇高にさえ感じられることすらある。感じさせられることもたまにあると記されるべきか・・・。

ニーチェの高邁さに共通する何かがあると思っていたところ、ドストエフスキーがセルバンテスのキホーテを高く評価していたと解説にあった。意外である。ひとの精神や内面を深く掘り下げた思想家や作家ならば、現実や世俗と自分の理想とのギャップに気づいて暗澹とした気持ちになった経験があるのじゃないだろうか。「ドン・キホーテ」を読むことはこの暗澹とした気持に効くようだ。

われらが主人公ドン・キホーテの妄想と要領の悪さに同情している。そして我が身を振り返って戦慄してしまう。現実と世俗の中にあって何ものかを求めて名著・古典を漁りながら精神世界の旅を続ける自分の姿に・・・。

儒学

2009年11月12日 19時46分29秒 | Weblog
毎朝乗車する駅の向かいには色づく山々が横たわっています。しばし見とれているとプラットホームに列車が滑り込みます。単線なのでしょっちゅう数分から十数分遅れます。田舎的でいいなあと思う自分が可笑しくなります。去年、その前の年、そして・・・。こんなにのんびりとした時間が流れることはなかった。

始業の30分前には職場に着きます。通勤のディーゼル列車に揺られながら読む「大学・中庸」は格別です。あるきっかけから儒学に興味を持つようになりました。口語訳ならほぼ全文、漢文なら数節、読み下し文で・・・というマイ・ルールで「大学・中庸」を読みます。次は何にするか、「論語」か「孟子」か。古典はほんとうに体と心のために良い。

ゴールデン・カップス

2009年11月10日 21時32分32秒 | Weblog
カップスのボーカルのいいところはマモル・マヌーの張りのあるバリトンとディブの声質と発声の妙なバランスにあるように思う。音楽に関していうとああだこうだと評価しても面白くもなんともない。カップスを随分聴いてきたし今でもよく聴く。ゴールデン・カップスのリーダーでボーカルのディブ平尾が昨年の11月10日に死去していたことを今日知った。

農園

2009年11月08日 20時51分31秒 | Weblog
心配していた雑草の繁茂はその勢いを失った。2週間前とさほど姿が変わらない畑の姿に胸をなで下ろした。サトイモやサツマイモは収穫期を迎えている。いいサトイモが獲れた。次いで落花生の収穫を試みた。予想通り少し早や過ぎたようだ。あと8株はある。月末あたりが収穫期になる。これからハクサイ、ダイコン、レタスにタマネギの種まきに入る。今日は歯の治療も耕作、草むしりもなかった。久しぶりにゆったりと時が流れた。秋の夜長は読書を楽しめそうだ。

ビョーキ

2009年11月03日 15時48分55秒 | Weblog
40年ほど前に出版された基本的人権という5冊構成の専門書がある。いまだ各論(その4部と5部)の2冊を揃えていない。「日本の古本屋」というサイトの検索でその2冊を見つけた。いてもたってもいられない。即注文した。

その古本屋からのメールはすでに店頭で売れたというそっけないものだった。相手は東京の古本屋である。改めて検索をかけてみて値が倍を上回る古本屋に注文した。相手先の店舗が北海道の函館であることが判明した。取引の通知はまだ届いていない。

全集・シリーズもの・分冊になっているもの・月刊・週刊を問わず、蔵書する際には全巻が揃っていないと満足できない性格のようだ。なぜそうなるのかいまだに理由がわからない。1巻でも欠けるととにかく気が落ち着かない。ビョーキのようなものだ。新。哲学講義7巻と8巻が揃っていない。ようやく月内に補充できる見込みがたった。やれやれである。