旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

くつろぐ

2006年06月30日 20時27分22秒 | Weblog
時は初夏か秋の2時過ぎ。
庭木をさわやかな風が、
やさしくとおりぬける。

好きな加減で抹茶をたてて、
好きな作法で抹茶をいただく。
いい茶和菓子があれば、なおよい。

じっくりと時間をかけて読みたい古典に、
整理された書棚。
いい椅子。

これだけの環境が整っただけで、
十分にくつろぐことができます。





山陰 松江

2006年06月30日 12時24分56秒 | Weblog
               松江城



松江には何度も行った。しかし、松江城にのぼったのは今回が初めてだ。小泉八雲記念館まで歩いた。武家屋敷にも寄った。それにしても、昨日の松江は蒸し暑かった。お堀の一帯が蒸し風呂になったような、凄まじいばかりの蒸し暑さだった。

山陰 萩

2006年06月30日 12時02分34秒 | Weblog
            大照院


先週の日曜日、老いた母を伴って萩まで出かけた。

雨の大照院
石燈籠の奥に佇む毛利気の墓は栄枯を忍ばせて余りがある。雨音だけの静けさのなかで深呼吸をすると厳かな気分になってくる。

山口県立萩美術館 浦上記念館
「雅俗」と題する浮世絵の展示会が開催されていた。居たたまれず入館する。数ある浮世絵の中でも、やはり広重、歌麿、北斎が目を引く。写楽も展示されていた。北斎の富獄三十六景にはつい見とれてしまう。当世でいうと手の込んだ漫画みたいなものだから理解しやすいのであろう。入館者も多いようだ。

天賦の才

2006年06月30日 09時47分25秒 | Weblog
当時の修道はとにかく強かった。広大付属も小城を輩出した直後で修道と並んで県内の2強でした。のち全国制覇を果たした山陽が頭角を現し始めるのもこの頃です。この3強が全国的なレベルでみても強豪の一角を占めていたので「サッカー王国広島」と称されました。母校、船中の監督は修道高校のOBで国体にも出場した社会科の教師でした。で、親善試合となったのです。

体格差を跳ね返すほどの体力をつけるという考え方もありますが、やはり先方も体格に併せて体力をつける努力をしているのですから、究極のところ小柄であればセンスとかで勝負するしかない。世の中にはセンスという天賦の才能に恵まれたひとがいます。ペレやジーコ、マラドーナはそういうタイプの極く稀な例であるがゆえにより磨かれ、より輝くのでしょうね?

体格に恵まれなかったのでサッカーをやめて、高校では器械体操を始めました。ところが豆タンクのような器械体操むきの体がすくすくと育って、気がつけば体操に不向きなそっぷ型になってしまうのですから、ひとの運命というものはわかりません。時はめぐりにめぐって、今では減量に苦しんでいます。

修道高校のサッカー部は強かったという話からここまで脱線するわたしのことを、自分で理解できなくなりそうです・・・。

ワールドカップ

2006年06月27日 11時04分31秒 | Weblog
好きな格闘技「K-1」では20キロ以上の体重差があると、体重が少ない方が対戦の条件に変更を加えることができます。体重差によるハンディーを解消しようとする試みです。プロ同士ですから、残念ながらいまだこの権利が行使された試合はないように記憶しています。

しかし、サッカーの場合、体重差が20キロ・身長差が10センチもあると試合になりにくいのも事実です。全体重をのせられてアタックを受けるた際のダメージが軽重で数倍は違います。体重差の壁を突破する際の消耗の度合いの差も、実感として数倍はあったように記憶しています。

特に、わたしは小柄だったので体格差がもたらす圧力について実感できます。2年生まではウィングをやっていました。3年生になってセンターフォワードをやりました。日本代表でいうと玉田から中田のポジションです。県の体育大会では3連覇しました。(といっても、当時、中学校でサッカー部があるのは県下でも20校程度でした。)

このチームで、サッカーの名門、修道高校(確か、全国制覇直後)の二軍と試合をやったことがあります。まさに体重差と身長差で圧倒されました。

ポイントゲッターのo君はひげの濃いバックスの大男ふたりにマークされて、ファール寸前の防御で徹底的につぶされる。フォワードがヘディングにかかろうとすると、後ろから肩を押さえられる。レフリーが注意すると、下から顎に頭突きを喰らわされそうになったので緊急避難したとほざく。ゴール前を突破しようとすると、ボールというよりもこっちの体をめがけて大男が奇声を発しながらスライディングを仕掛けてくる。

当時のルールでは「注意」と「退場」のペナルティしかありませんから「注意」なんて有形無実。よほどひどいことをやらないかぎり「退場」になることはありませんでした。技術もさることながら、われらイレブンは容易に体格差で粉砕されたのです。

「後出しじゃんけん」ではありません。対オーストラリア戦を含めて、わたしの予想はことごとく当たりました。対オーストラリア3対1で負け、対クロアチアは良くてドロー、多分1対0で負け、対ブラジルが5対1で負け。ほぼ当たりました。

予想通り、体格の差が致命傷になりました。ヘビー級とミドル級では、勝負になりません。ジーコ監督もワールドカップの敗因が体格差にあったと、つい最近述懐しました。

全国大会に出場した、わが母校のサッカー部員の父兄が言いました。初戦で「国見」と当たる。身長差が10センチ以上ある。実力もさることながら、この身長差じゃとても勝てない。

余談ですが、ン十年前。野球をするにはユニフォーム、グローブ・バット・スパイクが必要です。その費用に不自由した家庭の血気盛んな青少年たち、がサッカーに走りました。広島市郊外の田舎町では、サッカーは貧しい不良たちのスポーツでした。

2006年06月23日 22時20分44秒 | Weblog
ブック・マーケットに寄った。今日は給料日なので懐は暖かい。以下の10冊の本を買った。

①サライ大特集「日本茶」 小学館、②「格闘技vsプロレス」 小学館、③「昭和史の軍人たち」 秦郁彦著 文芸春秋社、④「マンガ 老荘の思想」野末陳平著 講談社、⑤「男というもの」渡辺淳一著 中央公論社、⑥「永遠の不服従のために」 逸見庸著 毎日新聞社、⑦「The birth of time」、⑧「THE NARROW ROAD TO THE DEEP NORTH(奥の細道)」MATUO BASYO(松尾芭蕉)、⑨「JAPAN'S LONGEST DAY(日本の一番長い日)」 、⑩「Bonnie &Clyde]

〆て975円也。定価で12000円。改めて思う。本の価値が解らない古本屋さんが増えて助かる。さて、いつの日に読むことになるのであろうか?楽しみだ。


2006年06月22日 21時30分45秒 | Weblog
純愛路線を突っ走るためには、愛をささやく場所をキープするための財布。女性が当面の生活に窮することがないようにダイヤの指輪、将来的の愛の巣、マイ・ホーム。教会がそうであるように、愛を維持してゆくためにはお金がかかり蓄財も必要なのです。

舟歌

2006年06月21日 21時04分55秒 | Weblog
広島の太田川でも明治から大正にかけて川運が盛んでした。木材の運搬なら筏を組んで上流から流してしまえばそれでいいのですが、農産物や林産品となるとそうもいきません。行きは一気に川下りとなりますが、帰りののぼりが大変です。

流れが緩やかであれば帆をあげて風の力を借り、急流をさかのぼる際には縄を使って船を岸から人が引く。この川をのぼってゆく作業の困難さが県史にも記されています。

このように書いてきてふと思ったのですが、太田川水域の場合、旧の国鉄の地方線は川運の要所沿いを走っています。幹線の鉄道はともかく地方線は敷設の容易さという利点を差し引いても、川運の大量輸送手段の代替輸送手段として登場したものとみることもできそうです。

川運に従事するひとびとの実態は、大伴家持の時代も明治大正の時代も殆ど変わらない旧態然としたものであったであろうと推測します。

ここでいう船人とは川運に従事するひとびとでしょうから、唄っていたのは「ボルガの舟歌」等と同様に、労働歌であったということになるのでしょうね?

年齢

2006年06月21日 21時01分19秒 | Weblog
その昔、職業訓練校で教えていました。そこの訓練生から、「センセ、あたし何歳くらいに見える?」って聞かれたもので、感じた年齢から4、5歳を引いたうえで率直?に、「うーん、37、8かな・・・。」と答えると、「おいおいMTB、今なんて言った?」とふくれっ面をされました。

彼女はなんと24歳だったのです。幸いどうにか絶交されず、今でもいいお付き合いをさせていただいていまが、昔から女性の年齢を推定するのがからっきしだめで、再三にわたり女性から顰蹙を買っています。

続 グランパシィフィックメリディアン

2006年06月21日 20時54分56秒 | Weblog
「6月は業界が閑散期だから、とーってもお安いのです。」と旅行代理店のお姐さんが強調していました。メリディアンの宿泊費にのぞみの新幹線代を含めて3万2000円を切るのです。ただし姐さん、2名以上が条件と言いますから、「姐さんがいっしょに行ってくれるなら確かに安いね。」と言うと、姐さん顔がぽっと赤くなりました。

帰ってその一部始終を同僚に話していると。誰かが、「それってセクハラじゃない?」と言いました。旅行代理店の窓口でここまで言えるようになった自分が少し怖くなりました。

そうそう、呑みすぎには注意しますからご心配なく・・・といいたいところだけれど、東京でも屋台で飲みすぎて気がつくとなぜかホテルに着いていた、あの5時間の記憶がまったくないという悲劇に見舞われたことがあります。気をつけます。もう、いい年なんだから。

続 百万本のバラ

2006年06月21日 20時45分45秒 | Weblog


バラの季節なら1本20円から30円で売っていますから、100万本で〆て2000万円から3000万円でお膳立てはできそうです。

福山バラ祭りで有名なバラ公園では、1本のバラの木に30から40のバラの花が咲きます。わたしの庭のでっかいパラでも20は咲きます。そこで、100円ショップのダイソーに倣って買い叩けば、多分、日本なら1000万円程度でいけそうです。

たった1000万円のバラで彼女の歓心を買えるのなら、わたしならやりかねません。絵描きさんほど純真じゃありませんけどね。

ところが困ったことに、目下手持ちも、自分名義の土地も屋敷もありません。たは・・・!

かもめのジョナサン

2006年06月20日 11時37分55秒 | Weblog

今日は大発見!その昔、「かもめのジョナサン」という本がベストセラーになったじゃないですか。そのジョナサンの苗字を知っていますか?

今日、原文(といっても英語)の「かもめのジョナサン」を買いました。原タイトルは、「Jonathan Livingstone Seagull」つまり「ジョナサン・リビングストーンという名のかもめ」ということにでもなりましょうか?

「かもめのジョナサン」という題名が光っています。確か五木寛之の翻訳でしたよね?

積読

2006年06月17日 19時16分35秒 | Weblog


ただ今計算してみました。本棚一段に35冊収納していると仮定して蔵書は約100段相当分になります。文庫・新書は35冊以上が収納可能ですから、わたしの蔵書は4000冊内外になるのではないのかと試算しました。先年、800冊余りを処分してこの蔵書です。

お断りしておきますが、文学的な評価が高い、井原西鶴や野坂昭如のエロモノ、三島由紀夫のキワモノ等を除くとエログロ系の本は殆どありません。雑誌は除外しました。「江戸の春画」「江戸春画の性愛学」という明らかに危ない新書が2冊あります。好きな北斎研究の延長線上で買い求めたシロモノです。

自慢は、日本国語大辞典全20巻の縮刷版全10巻。斉藤茂吉全集20巻やアルベール・カミユ全集全10巻。林達夫選集全6巻。「世界の名著」を76巻「日本の名著」を56巻揃えました。岩波文庫の黄表紙(古典文学)は殆ど揃えました。青表紙も半数以上を蔵書しています。

で、ここからが問題なのですが、「じゃ、みんな読んだの?」とよく聞かれます。「とんでもありません。わたしは蔵書しておくために買うのであって、断じて、読むために買うのではありません。」とお答えすることにしています。

このビジネスマン渡世に、これだけの本を読むだけの時間的余裕があろうはずがありません。だって、一冊読むのに3時間は裕にかかるものとして、4000冊をすべて読もうとすると、単純計算で12000時間=500日を要します。一睡もしないで読み続けることはできませんから、1日に8時間読むと仮定して、延べ1500日。わたしの読書時間はせいぜいが日に3時間ですから、延べ4000日つまり10年以上かかってしまいます。

最近のペースだと、月に50冊、年間で5~600冊は増える計算になりますから、蔵書を読破するのは到底無理な話。一冊に3時間しかかけない読書という前提にもかなり問題があります。

ということで、当面はひたすら蔵書に積読(ツンドク)の毎日です。

値交渉

2006年06月16日 11時05分21秒 | Weblog


小学館の日本古典文学全集を目当てに近くの古本屋さんに寄ってみたら、またしてもレジに例のおばちゃんがいた。売れ残りを眺めたら「松尾芭蕉集」と「狂言集」が目に止まったので買うことにした。おばちゃん、ちゃんとこちらのことを覚えていた。

「あのねえお客さん、先日、女性の学生さんが来て、この全集の一冊を500円で買って行ったんよ。」
「はあ、それが何か?この前は300円で売ってくれたじゃない。」
「だからさあ・・・。」
「ええからええから、まだ値札がついとらんじゃない。まっさらが500円だから、こんなに薄汚れたのは300円にきまっとるじゃない。」
「でもさあ・・・。」
「じゃ、次からきっちり値段をつけときんさいや。付けとららんからわしに値切られるんよ。割引券はいらんけん、2冊で600円にまけときんさいや。別に誰かが損するわけでもないんじゃろ?」
「ま、そりゃそうだけどさあ。」
「おりゃ頑固だから、一回300円で買った本は500円じゃ買わんよ。はい2冊分、600円。はよう袋に入れてえや。」
「しょーがないひとじゃねえ。」

この小学館日本古典文学全集のうち、更に平家物語全2巻・井原西鶴集全3巻・歌論集ほか2冊も買う予定がある。次には〆て7冊を2500円あたりで折衝してみることにする。本の価値が解らない古本屋さんが増えているのでこちらとすれば大助かりだ。相場でいうとこの日本古典文学全集の古本は、一冊1500円が相場。因みに新編日本古典文学全集の新本は1冊5000円くらいする。

呑む時には一晩ン万円も厭わないというのに書籍を求める際のこの執着。ラーメン代を節約して神田の古本屋街をさすらった、すきっ腹時代の怨念なのか?自分でも原因がよく解らない。思い通りの値段で手に入れた2冊の汚れをせっせと落としで磨き上げるのが楽しくて仕方がない。こんなわたしをK女史は今日もなじるのであろうか?


光る海

2006年06月16日 09時14分35秒 | Weblog
          山陰は浜田沖、日本海の光る海。



光る海

激しい日もある和む夜も
我等は若い波頭
ぶつかり合って声あげて
唄う命の美しさ
青春 青春
青春こそは光る海
あゝ 金色に光る海

心が痛めば空を見る
やさしい星はいつも言う
希望を胸にがっちりと
待とう未来の朝焼けを
青春 青春
青春こそは光る海
あゝ 金色に光る海

岸壁めがけて打ち寄せる
火花を散らす濤頭
喜びあれば悲しみも
知って嬉しい人生だ
青春 青春
青春こそは光る海
あゝ 金色に光る海

   吉永小百合さん主演の「光る海」
       ご本人様が主題歌を歌いました。