旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

2011年08月31日 21時59分55秒 | Weblog
初夏はジャガイモが豊作だった。いよいよ実りの季節が訪れる。サツマイモとサトイモの生育を見守っていると心が豊かになってくる。台風一過、秋が訪れる。

恐羅漢や比婆山、臥竜山の黄葉がみのがせない。山陰の海も私をいざなう。石見海浜公園、多伎町のきらら、日御碕。津和野や足立美術館にも足を延ばしてみたい。

行政

2011年08月30日 21時42分15秒 | Weblog
「特定求職者の就職を促進し、もって特定求職者の職業及び生活の安定に資することを目的とする法律」が10月1日から施行される。特定就職者とは雇用保険に加入している者や雇用保険を受給することができる者以外の求職者をいう。

この特定求職者が職業訓練を受ける際に一定の要件を備えれば、職業訓練受講手当ての給付を受けることができる。月10万円と通所のための交通費がそれだ。ところが、偽りや不正の行為によって給付金の支給を受けた場合には不支給、場合によっては返還命令を受ける。

その要件の中に、正当な理由のない遅刻や早退や欠席で1か月分が不支給、2回目で返還命令という規定や職業指導・職業紹介の支援指示に従わなかったら1回目で以降の不支給、2回目で返還命令という規定がある。

特定求職者は誠実に計画に従うと誓約したにもかかわらず、正当な理由がないのに訓練を欠席し、または支援指示を履行することを怠ったのだから、偽りや不正の行為を行ったことになるというのがその論拠だ。不思議な権力現象だと諦めかかっていたら、特定求職者にかなり譲歩した規定に変わるらしい。ほっとした。

確かに不正は許してはならない。だからといって受給者を畏怖せしめてはならない。不肖はやと、今日の通知に胸をなでおろしている。行政は粛々と公平に執行されるべきだ。しかし、求職者の実態に盲目な施策には意味がない。優先されるべきは社会の利益だと考えている。

Hume

2011年08月28日 21時40分15秒 | Weblog
昨日注文した「A Treatise of Human Nature」David Humeが届いた。円が強いとはいえ646円だからかなり程度の悪いペーパーバックくらいに考えていた。手にしたのは岩波文庫ワイド版よりもひとまわり大きくて、良質な装丁で紙質もよい、450ページを上回る新本だった。

ところで、たかが翻訳本にすぎない「人間本性論」が16000円もしたのか、このあたりに不信感が募ったので調べてみた。翻訳者によるヒューム研究の論文が併わせて掲載されているとのことだ。こちらの方は、時間があればどこかの図書館で借りて読んでみたいと思う。

「人間本性論」の翻訳者
「木曾 好能(きそ よしのぶ 1937年1月10日 - 1994年10月3日)は、日本の哲学研究者、元京都大学教授。英国哲学専門。1973年京都大学文学部哲学科助教授、1988年教授となり、デイヴィッド・ヒュームの『人間本性論』第1巻(法政大学出版局、1995年)を訳したところで胃がんのため死去。」ウィキぺディアから剽窃

「本訳書の特長は、後半に、訳者自身の比較的大部のヒューム研究が掲載されていることにあります(pp. 359-616)。これでも、噂では、出版上の都合で大幅に縮小されたものだと聞きました。同研究は、ヒューム哲学の主要なテーマ、「知的諸能力」「抽象観念」「空間と時間の観念」「存在の観念」「因果論」「外的世界の存在」「人格の同一性」を、ヒューム自身の言葉をもとに内在的に理解することを目指したものです。」amazon レビューから剽窃

品詞

2011年08月28日 21時08分59秒 | Weblog
やけくそ(自棄糞)という言葉がある。なんで糞なのか解らない。今日は暇なのでしばらくこの言葉の語源を調べていた。たとえば「くそ度胸」「くそ真面目」という接頭語、たとえば「けったいくそ」「ぼろくそ」という接尾語として他の語について、卑しめ、罵る意味を添える語、または程度の甚だしいことを罵る語というのが「糞」の意味だ。

自棄、糞ともに品詞は名詞。「焼糞」の「焼」は「自棄」と同義。ただ、この表現の場合、語源について誤解を招きやすいように思う。焼の品詞は形容動詞で糞はもちろん名詞。

釣り談義

2011年08月28日 08時57分37秒 | Weblog
先日、古い友人と釣りの話になった。「竿一本を担いで近くの海まで歩く。釣り場が決まれば、糸を垂れて魚がかかるのをひたすら待つ。たまには潮風を浴びながら酒を飲む。陽が傾いたら釣れていてもいなくても、竿を担いで家路につく。」これが幼少のころからの釣りの楽しみ方だという。

私が生まれて初めて船頭・魚群探知機付きの漁船に乗って釣りを楽しんだのは5年前だ。関サバ、関アジ、タイにヒラメの大漁だった。以降も7、8度、資金力にものをいわせた贅沢な釣りをした。船頭の助けを借りて70センチに近いヒラメをあげたこともある。

資金力が尽きた最近になって普通の釣りを志すが、なかなかその気になれない。この体たらくを「おれは堕落した。」と形容すると古い友人は「ほんとうにおまえは最低の釣り師じゃなあ、堕落したなあ。」と追い打ちをかけてきた。頭を垂れて反省するしかない。友人の次の言葉は「ほいじゃが、関アジや関サバをよおけ釣ったんなら、なんでわしんところへもってこんかったんや。」だった。

酒と読書

2011年08月28日 07時50分12秒 | Weblog
「かのたけしの曰く。酒が飲める、飲めないの自慢話や卑下論はつまらない。アルコールがはいった頭では読書も思索もままならない。要は、残された貴重な時間を輝かせるために、アルコール量を自らの意思で節制できるかどうか、それが問題なのだ。」と畏友、彼は最近、某新聞社から再執筆の依頼を受けている。

辞粟臥首太陽 屡空飢顔回 当代不楽飲 虚名安用哉
(李白 「月下独酌 その四」から抜粋。)

節義に殉じた伯夷、叔斉は「周の粟を辞退して」首陽山に隠棲した。
学問に励んだ顔回は「しばしば空しい」貧困の中で飢えていた。
生きている今の世で飲酒を楽しまないとすれば、
節義や学問など、そんな虚名は何の役にも立つまい。

と高尚に返したかっのだが、アルコールが充満した頭ではそうはいかない。「ま、ストレス解消の妙薬だからさ。」と茶を濁した。





食事会

2011年08月27日 09時34分40秒 | Weblog
昨日、会場のフランス料理店へ向かっていると、顔馴染みの同僚とばったり出会って「近いうちにいっぱいやろうや。」という話になった。この1週間で3度目の予約なので、酒宴という「縁の糸」がそこいら中に張り巡らされているような思いがした。

会合は「恩師を偲ぶ会」だった。生ける4人でよく飲みよく語った。ここしばらく死せる恩師の墓参りをしていない。午前零時ころの帰路、芸備線玖村駅から、暗くて長い上り坂道を歩いたら9月の連休を利用して恩師の墓前に花を手向ける気になっていた。

ヒューム

2011年08月27日 08時08分02秒 | Weblog
世界の名著「ロック ヒューム」(中央公論社)に収録された「人性論」を読んでいて、タイトルが内容にそぐわないことが気にかかった。「人性論」を語るような哲学者は2流だという先入観もある。懐疑論で著名なヒュームが「人性」を語るとはなんたる不見識・体たらくかなどと不満をいだきながら読み進んだ。

昨日、久しぶりに駅前エール・エールの「ジュンク堂」に立ち寄った。目的はヒューム本の点検だ。意外に研究書の類が少ない。経済学や政治学の売り場をみていないとはいえ、哲学分野での研究書や原著の翻訳ものは10冊にもみたなかった。なかにかなり分厚い本で「人間本性論」定価1600円があったので買い求めようとした。

ヒュームの代表作と明記されている。安すぎるのでよく目を凝らして価格を見直してみたら驚くなかれ定価16000円の間違いだった。改めてタイトルを眺めると「人間本性論」、思い起こせばヒュームの「人性論」の性にリッシンベンがついていたような気がしてきた。世界の名著収録の「人性論」は「人生論」ではないことにようやく気がついた。

自らの読み違いに呆れるとともに、タイトルと内容の不整合感は瞬時に霧散した。既にタイトルと内容との間に違和感はない。16000円もだして「人性論」を買い求める必要がないことを確信した。「人生論」は「人間本性論」に他ならないからだ。

古典を紐解く際には注意深く謙虚でなくてはならない。思い込みの激しさは読書の大敵だという貴重な教訓をえた。思うところがあって本日は、珍しく、ヒュームの著作ではなくて、昨日ジュンク堂で買った泉谷周三郎著「ヒューム 人と思想」(清水書院)という入門書を読む。

「A Treatise of Human Nature」David Humeは注文済だ。この英語タイトルの翻訳は、「人性論」とするよりも「人間本性論」の方がふさわしいように思う。もっとも、私なら「人間性の理論」と訳すことだろう。わたしは生まれてこの方、人性や人間本性という類の言葉を使ったことがない。


ブログ

2011年08月24日 21時26分33秒 | Weblog
日に150名から200名の皆さんがこのブログを訪問して、500件から1000件の記事を読んでくれている。もちろん、どこのどなたが読んでいるのか見当もつかないし知る術もない。ただ日ごとと週ごとの訪問者数と読まれた記事の数だけはgooの方でカウントしてくれている。

これからも週に1、2の記事を書き続けるし、ネタはいくらでもある。私にとっては興味深い話ばかりなのだが、なにしろ内容が硬いしサービス精神を欠いている。色気はないし、概して理詰めの記事が多いことは自覚している。もとがメモ代わり、または日記代わりなのだから仕方ない。

それほど数にこだわるつもりはない。それでも年内に、日に1000名の来客、5000の記事を読んでいただだけるようになればよいと思う。

最近買った本

2011年08月23日 20時41分49秒 | Weblog
山本直治著「お役所パッシングはやめられない」PHP新書、郷原信郎著「思考停止社会 遵守に蝕まれる日本」講談社現代新書、以上の2著は行き詰った行政に鋭い分析を加えたうえで、わが国流の行政権の行使が不調にならざるをえない原因を明らかにする。前者は元キャリア官僚、後者は元検事。大山典宏著「生活保護VSワーキングプア」PHP新書では、わが国の今日的問題である格差是正について生活保護の現場から処方箋を示す。杉山尚子著「行動分析学入門」集英社新書は、著者が行動分析学とは、「行動を実験的に分析」する科学である。そして実験とは、「現状に対してある新しい条件を加え、対象となる行動の変化をみること」であると明言している。明快だ。

2011年08月23日 19時34分02秒 | Weblog
昨日の夕食はシチューを2人前と山もりのご飯を2ハイいただいたあとで、コークハイでブラックニッカのボトルを約3分の1空けたら喉がかわいてきたので、水代わりに大玉のスイカを約5分の1たいらげた。何年ぶりかに腹がパンパンになった。夕刻の6時から7時半の間の狂宴だった。午後の8時前には布団にもぐりこんだ。

昨夜から早朝にかけて4、5編の夢をみた。夢をみたことは覚えている、ところが、各編の夢の内容は目覚めた瞬間にすっかりとんでしまっている。今となっては、全編ともに重苦しくていい夢ではなかったという感慨が頭のどこかをかすめるばかりだ。用を足した後は実に爽快だった。一篇の夢が終わるごとにトイレにたったことだけは鮮明に覚えている。

ひと夜に4、5編の夢をみたのは今回が初めてだ、と思う。この経験で明らかになったのは、夢は胃袋の状態と脳との関係に深く関わっているらしいということだけだった。夢と心、性欲との関係を、本気で科学的に解明しようとしたフロイトの執着と集中力に、改めて感心した。

メガ

2011年08月23日 19時28分36秒 | Weblog
休日はニンニクを食べることにしている。昼ご飯は餃子を二人前いただいた。帰りに、ほんとうに久しぶりになる、大規模店舗として知られるフタバ図書「メガ」に寄った。規模ではエール・エールの「ジュンク堂」やら、最近開店した天満屋の「ジュンク堂・紀伊国屋」連合店舗と規模を争う形だが、少なくとも、「メガ」が開店した当時はその本の数に圧倒されたものだ。どちらかといえば最近の読書傾向が、古典のハードカバーか仕事関係の新書に偏ってしまった頭によい刺激を受けた。

行政

2011年08月23日 19時26分07秒 | Weblog
最近、行政法令の解釈に頭を悩ますことが多い。行政学や行政法のテキストを読み返すにつけ、民商法や刑法と比べてかなり不可解な解釈、たとえば、「行政は国家権力のうち、司法、立法以外のすべてを含む権力である。」という最有力学説を目の当たりにすると呆然とするしかない。法と省令と要領等の整合性に矛盾がないかどうか検討してみても、太陽と北風の喩えでいうと法律は太陽、要領は北風といった様で理念と現実が空中分解寸前だ。

ギガで買った「行政法用語」で気にかかっていた行政不服審査法にいう「異議申立て」と「審査請求」の違い、証明責任(立証責任・挙証責任)、行政行為と行政処分等についてその用語の意味を確認した。この本のタイトルは「確認 行政法用語 230WARDS」だ。これまでは言われるままに日常的な用語で行政を説明してきたがもはや限界だ。末端の公務員であっても法令や要領を、直接にしかも解り易く求職者の皆さんに伝えなくてはならない。


休み明け

2011年08月19日 20時46分03秒 | Weblog
昼下がりにヤクルトおばちゃんから「タフマン」と「リンゴ酢」を買って飲んでも、休み明けはきつい。なにがきついかって、身体がきついし気持ちがきつい。帰路、本屋に寄るのも億劫だ。キオスクの馴染みのおばさんに声をかける元気もない。広島駅に入ってくる列車の窓に映ったわが姿を見てぞっとした。影すらくたびれ果てている。


講習

2011年08月18日 20時24分44秒 | Weblog
この世で最も面白くない講習のひとつだと決めつけていた。ところが、今回の担当者はまるで違っていた。まず、話に無駄がない、しかも声がよく通る。メリハリが十分に効いた講習にちりばめられた体験談の説得力、交通事故を起こさないための心構えや、(心の)死角についての説明の明快さ、最近の道路交通法改正点の解説の解りやすさ。ここまで完璧に講習をやりおおせる警察官がいるとは想像だにしなかった、などと感心しながら拝聴しているうちに運転免許の更新が終了した。