旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

採用

2012年05月25日 21時40分45秒 | Weblog
2件の採否結果を待っていた。朝の10時過ぎに電話で一方が不採用になったことが伝えられた。1時間も経たないうちに他方からの電話で内定したことを知らされた。ほっとして全身から力が抜け落ちた。

今回の2件の応募先には運営母体が官か民か程度の違いしかない。3年ばかり行政を経験してあの杓子定規な行政判断にはいささかうんざりしていた。ほんの僅かでも、より自由度が高いと思われる民の方に気持ちが傾きかかっていた。

5件を厳選して5件目に採用された。幸運だった。1件目は応募書類を求人先が受け取ったあとになって、一方的に「応募に必要な経験」の内容を変更した。結果、書類選考で落とされた。碌でもないシンクタンクがあったものだ。2件目は面接までいった。最終的にだれも採用しなかったと踏んでいる。突出した人材が現れるまで待つという姿勢が窺われた。ハンディだらけの私にチャンスはなかった。

就職活動中、通算して4件の書類選考に残ることができた。内3件は、いずれも同じ地方自治体関連の求人なのだ。だから[後出しじゃんけん]のような書類選考で刎ねられたシンクタンクをのぞくと1官庁+ワンへの応募だったということになる。

私と同年輩の求職者が年齢のせいで仕事が決まらないとぼやいていた。20社ばかりに応募しても、その殆どが書類選考の段階で落とされたのだそうだ。同年輩の凝り固まった頭に説教は無効だ。「ボヤいている暇があったら、心底、自分がやりたい仕事を必死になって探してみたら、道は開けるんじゃないですか。」とひとり呟く。

望む仕事に就くのに3ヵ月を要した。私は断じて品行方正な人間ではない。コネクションを利用したらコネクションを供与したひと、受けたひとに迷惑がかかる可能性が高い。だから私は私的なコネクションを利用しない、利用したくない、ただそれだけのことだ。今回もコネクションなしのガチンコ勝負だった。