旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

SPI

2015年07月31日 23時15分23秒 | Weblog

山本義隆著「磁力と重力の発見」(全3巻みすず書房)が届いた。その昔、物理学が苦手になって理系への進学を断念した。当人までもなにを今さら磁力に重力なのかと呆れる。それでも、山本義隆訳「 ニールス・ボーア論文集Ⅰ Ⅱ 」で痛い目にあった時の傷は癒えたことだし、懲りもせず高峰、物理学の登山を試みる気になった。机の上には「磁力と重力の発見」全3巻と、「講座 現象学」全4巻、メルロ・ポンティ著「眼と精神」、木田元著「メルロ・ポンティの思想」、暗黙知・創発のポラニー関連本を2冊積んでいる。いずれも自然科学系の著作だ。
支援の一環でSPI数学の解き方を教えている。小学校高学年から中学レベルの問題なのだがクライエントの皆さん、こちらが驚くほど解けない。解けないでは済まされないので、希望があれば解けるようになるまで支援する。このレクチャーに先だって、自然科学系の書物を読んでおくと、なぜか指導の質が高まるような気がする。これが単なるイラショナルビリーフ(非合理的な信念)とは思えないので、この実感に合理性があるかどうか明らかにしてゆきたい。そして、人間忙しくなると碌なことを考えないと思い始めた矢先に、週末を迎えた。


客観性と主体性

2015年07月31日 05時11分09秒 | Weblog

マイケル・ポラニー著 「 暗黙知の次元 言語から非言語へ 」 の序文で伊東俊太郎は  『 人はしばしば 「 事実に基づく客観性 」 を語る。 「 しかし、その事実をどのように観て、どのような洞察によりそのような客観性を獲得したのであろうか 」 とマックス・ウェーバーは語った。この逆説的な表現は、自己の主体性を放擲して真理を事実という非人称的な彼岸にあるように語る無責任を指摘したものであろう。真に新たな客観的真理は、そのひとの主体的研究においてのみ確立される。その意味で、客観性と主体性とは相反するどころか根底において緊張的に結びついているのではあるまいか。 』 と述べている。

ウィキペディア
マイケル・ポランニー: Michael Polanyi ハンガリー語: Polányi,Mihályポラーニ・ミハーイ), 1891年3月11日 - 1976年2月22日)は、ハンガリー出身の物理化学者・社会科学者・科学哲学者。日本語での表記にはマイケル・ポラニーなどがある。暗黙知層の理論創発境界条件境界制御・諸細目の統合と包括的全体、等の概念を1950年代に提示した。


山本義隆著 『 磁力と重力の発見 』

2015年07月29日 05時30分46秒 | Weblog

『磁力と重力の発見』全3巻を落札した。著者山本義隆は元東大全共闘の議長だ。かって大学には動乱の嵐が吹き荒れた。アジ演説がかっこよかった山本は、アジで時代と戦った。当時私は、マスプロ大学の応援団員だった。のち団を批判して制裁を受け、しばらく大学に通えなくなった。


秋ジャガ

2015年07月28日 19時42分00秒 | Weblog

秋じゃがと白菜作りを予定していた。ところが・・・、マムシに咬まれた先達の話に怖気づいて、気がいまだに農園の方へ向かない。白菜はともかくジャガイモの葉が繁ると余計危ない。大きな葉陰ができてしまう。マムシの話は警告だったのか励ましだったのか、「野性的な農業」の実践に赤信号が灯った。
行きつけの「ジュンテンドー」にジャガイモの種芋が入荷した。目前に秋ジャガの季節が迫っている。マムシの生態についてネット情報に当たっている。


2015年07月26日 14時53分38秒 | Weblog

 

午前の8時過ぎに三田農園に向かった。よく乾く作業用の長そでTシャツで腕の日焼け対策を済ませ、熱中症でやられないように背面に日よけがついた帽子を着用して畑に入ろうとしたら、近くの畑の人が近づいてきた。いきなり 「インゲンには気をつけなさいよ。」という。意味が掴めないので「ええっ?」と応答したら、「ここはマムシがよおでるんよ。インゲンを繁らせとると葉の蔭にマムシがおって、噛まれることがあるけえねえ。わしゃあ、去年のこの頃、マムシにやられての、救急車で市内まで運ばれたんよ。血清を置いとる安佐南区の病院に着くまで、痛おて痛おて、それこそ死ぬ思いじゃった。この手がこがいに腫れたわいね。ここにゃー、ちいちゃいカエルがよおけおるじゃろ、マムシはあれが好物なんよ。普通のアオダイショウなら人が畑でゴソゴソしよったら逃げ出すんじゃが、マムシは違うんじゃ、じっと葉の陰で獲物を待っとるけん、うっかりそこに手を突っ込んじゃったら、餌と間違われてガブっとやられるわいね。ほいじゃけん、気をつけちゃった方がええよ。」 と先達の曰く。話を聞き終えた瞬間、畑も農園も凍りついた。炎天下で、わが身の無防備に震えあがった。


八幡湿原の狸

2015年07月25日 20時41分29秒 | Weblog

「あじさいロード」の紫陽花は今が盛りだというのに精彩を欠いていた。不満が燻るのでそのまま西中国山地の八幡高原をドライブした。臥龍山(苅尾)の麓から眺めた高原は濃い緑に覆われて青く澄みとおった空との境界が際立っていた。苅尾のブナ林は、木陰が優勢で静まりかえっていた。八幡高原はその昔、湖だったのだそうだ。太陽が燃える八幡湿原で金色の狸を目撃した。
じりじりと照らす太陽の光が心地よかったので深入山まで回って麓の日蔭からしばし山頂を眺めた。標高が1100mを超えるというのに、牧場のような山肌に常緑樹が殆ど見当たらない。深入山に寄りそう遠い山々を眺めただけで目の疲れがとれたような気がした。7月・8月は海の季節なのだろう、人影が驚くほど薄かった。盆休みや夏の特別休暇には、のんびりと八幡高原や深入山の山麓を散策してみたい。


2015年07月23日 07時08分58秒 | Weblog

夏休みの学園で、日に2、3名の就職支援に精を出し、余った時間で来客の応対や書類の整理、情報の収集に当たる。この整理と収集作業が重要だ。来客の応対も疎かにはできない。時代の空気を吸う絶好の機会なのだ。明日の彼方に緑と陽光に彩られた休日の門が見える。


祝日

2015年07月20日 21時29分50秒 | Weblog

午前の10時前から午後の1時過ぎまでの炎天下で、畑の草むしりに精を出した。もっと時間をかけてのんびりと作業を進めればいいものを、つい夢中になってしまう。週の土日のいずれかに農作業に励む。残りの1日は読書と趣味のためにとっている。だから実質、週に1日分の作業時間しかない。それでも農園で汗をかくのは爽快だ。陽でやられないように後頭部にタオルをあてながらの作業で、顔面から汗が滴る。隣の畑の老夫婦が青シソ数本とナス3個をを分けてくれた。お礼にインゲンを渡した。センター棟に頭から水をかぶりにいく途中でカラスの仕業について夫婦連れと言葉を交わしていると、近くの畑の男性もカラスの悪行を語り始めた。頭を冷やして、水分を補給してから、サツマイモ20株余りと、サトイモ20株足らず、カボチャ2株に水を撒いて実ったカボチャの数を確かめてみたら8つがいずれも直径20センチ以上の濃い緑に成長していた。ホウレンソウとインゲンの収穫を終えた畑に、石灰を撒いて十分に水をやった。ゴボウは順調に根付いているし、ダイコンの成長には勢いがある。カラス対策を講じなければならないミニトマトはいくつもの房で、まるでたわわに実ったブドウのような外観だ。背丈も優に私の背丈を超えた。ナスとトウガラシ、サトイモには肥料と水をやった。作業の大半は草むしりに費やした。
所用を済ませた帰宅後の暇つぶしに、昨日買った「『反日』中国の文明史」(ちくま新書)・「巨龍の苦悶 中国GDP世界1位の幻想」(角川新書)、「タブーの正体!」(ちくま新書)、「一般意思2.0 ルソー、フロイト、グーグル」(講談社)を読み始めたら日が暮れようとしている。今日は良い時間が流れた。


2015年07月18日 23時05分53秒 | Weblog

実り始めたトウモロコシがほぼ壊滅した。台風前後に腹を空かしたカラスの群れにやられたようだ。銀色の実がきれいに食い尽くされて、実は悉く、それこそひとが丁寧に食べたあとのように、裸の状態で風の中で佇んでいた。その数およそ5、60本、無残だ。先週のじゃがいもコンサートの時に、掲示板にカラスの被害に注意するように警告文が貼られていたので承知していた。今日、防御のためのネットを張る予定にしていた矢先だというのに・・・、実に無念だ。


修行

2015年07月17日 22時26分30秒 | Weblog

野菜たちの茎や根は今回の台風を凌いでくれたのだろうか。それを確かめるために明日の早朝、農園に向かう。きょうはデスクワークから始業しデスクワークで業務を終えた。ふり返るとかなりの強行軍だった。それでもなんとか連休明けの火曜から皆さんが資料を自由に閲覧できるところまでの作業を終えた。肩は痛むが爽快感もある。これで雑念なく心行くまで農作業に専念できる。
自家消費のための菜園なので、野菜作りにじっくりと時間をかける。これまでは15年来の勘を頼りに野菜作りをしてきた。成育ぶりをみるだけで次に必要な農作業がみえてくるから不思議だ。野性的な農業を心がけたら、野菜たちは野性的に育ち実を結んだ。ここいらで、管理人さんの経験を拝聴・拝借しながら野菜造りの完成度を高めたいと思う・・・・、なんてえことを言ってるようじゃ、まだまだ修行が足りない。いつになったら農作業を楽しめるようになるのだろうか。


さて、土日も楽しんだことだし・・・

2015年07月12日 21時35分50秒 | Weblog

きのうは農園に出かける前に、かかりつけ医の先生の診療所に寄った。血圧は、白衣の前(恐怖症の気が多分にある)で上が120台前半、下が70台と至適血圧に近づいている。降圧剤を服用しているとはいえ、ここのところ自宅での測定でも似たような数値なので、日頃の摂生の賜物じゃないかと素直に喜んでいる。
小林弘之著『「ゆっくり動く」と人生が変わる 副交感神経アップで、こころと体の「不調」が消える。』(PHP文庫)を読むと気が鎮まる。医療関係の本を読むことを自粛しているのだが、この本だけは例外だ。血圧を下げるための指針にしようと思う

土日が終わってひとつだけ心配の種がある。今日は農園で「じゃがいもコンサート」があった。ジャズ主体のレコードコンサートは素朴で楽しかった。帰宅前に畑に寄ってみたら昨日収穫したというのにまたしても、収穫する意欲を失うほどの量の、成長を遂げたインゲンの鞘が垂れ下がっている。2日と待てないインゲンをいつ収穫するか、これが悩みの種だ。


玉蜀黍

2015年07月11日 15時03分30秒 | Weblog

 
7月11日 トウモロコシ越しのサツマイモ畝

私が区画を借りて2か月余り、ダイコン・シュンギク・インゲンにカボチャと豊作が続いている。サトイモとサツマイモ(鳴門金時)、トウモロコシの成育も順調だ。2、3週先にはトウモロコシが収穫できそうだ。ほかの区画ではトウモロコシの結実が思わしくないらしい。連作と日照不足のせいじゃないかと思う。サツマイモは蔓ボケといって、葉の成長は良いが芋がからっきしということがある。窒素肥料のやりすぎが原因だ。今回は腐葉土を与えたくらいで肥料らしい肥料を与えていない。他の畑と比べると葉の茂り具合がかなり見劣りがするものの、収穫には期待している。サトイモのみが黙々と芋作りに励んでいるようだ。
今日は洗面盥に一杯ほどの量のインゲンを収穫した。鞘を摘むほどに続々と新しい花が開き、鞘が成長を始める。6日前に殆ど収穫したのだが、今日はその倍ほどの収穫だった。夏空の下で柔らかいホウレンソウがとれた。ナス4個とダイコン1本で食材の準備ができたので、畑の傍に生えた大葉を摘んで、昼食はインゲンとナス、お隣からいただいた安芸津のジャガイモの天丼で済ませることにした。野菜と根菜を自前の農園で自給できるようになる日もそれほど遠くない。前回撒いたゴボウとダイコンの双葉が成長を始めめている。


休日前夜

2015年07月10日 22時35分34秒 | Weblog

来訪客に追いたてられどおしの午前は瞬く間に過ぎ、午後はクライエントの訪問が絶えることがなかった。食事に10分をかけることができない日々が続く。今日も来談者が15名を超えた。帰宅前に心が燃え尽きる直前まで行っていることを自覚すらした。私の意欲全般を点検してみても、食事以外に意欲の証が見当たらない。
明日の早朝は畑に行って、まずインゲンを摘む。日照不足が続いているのでナスやトマトの生育には期待できない。もう一度カンカン照りになったらカボチャやトウモロコシを収穫することになる。緑のなかで農作業に励んだ後で、昼過ぎから街にでて都会を眺める。その後で、書店と馴染みのコーヒーショップを覗いてみる。