旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

精神的なもの

2012年01月30日 22時09分02秒 | Weblog
知らないことを知ったかぶりができないから知らないことに気がついたら調べる。すると、情報量がどんどん増える。自分が解らないことが許せない。だから、情報量がどんどん増える。

今流行りの哲学のダイジェスト版、荒木清著「一冊で哲学の名著を読む」では、ヘーゲルの「精神現象学」を「精神的なものだけが現実的だ。」という言葉を前置きしてわかりやすく説明している。この種の本に引っかかってヘーゲルを理解した気になることが最も危険だ。

2012年01月29日 18時37分44秒 | Weblog

27日金曜日の新年会で酒宴も峠を越えた。抑制がきいた酒飲みになっているので、むかしのように飲んでも飲まれることはない。聖人の域にわずかながらも近づいたのではないかと己惚れてみる。しかし、酒が抜けた頭で冷静に考えてみると、飲もうが飲むまいが、いまだ雑念だらけの自分を思い知って長嘆息する。やりたいことは山ほどある。命と健康が愛おしい。


一過

2012年01月24日 21時04分41秒 | Weblog
拘束されるのは仕事のみという自由さを満喫している。「技能検定」と「ひろしま男子駅伝」が暮れた広島は厳しい寒気に晒されている。

職場の同僚と哲学の話をした。「悩みというほどのこともない悩みなのだが、なんでまた私は、小難しい哲学書を読み続けて倦むことを知らないのか。」「ま、いい酒といい料理でも味わいながらじっくり語り合おうや。」あいにく週末は互いに予約がある。

リタイアメント

2012年01月21日 22時09分48秒 | Weblog
午前中で「ひろしま男子駅伝」の手伝いが終わった。前職の偉いさんが定年退職を迎えている。招待されたパーティーに30分ばかり遅れて出席した。遅れて着いたにも拘らず、着くや否や閉会の〆をするように主催者・進行役から依頼された。早くから言っといてくれればいいのに・・・。こちらにも予定というものがある。早めに会場を出ざるをえないので固辞した。

会場から出る段になると、ならば、中〆をやってくれと追いすがる。せっかく東京本社や関連会社から役員も出席しているのだから、彼らに任せなさいよといいながらその場を辞した。ちなみに、本社から来た役員たちは同じ支社の後輩たちに当たる。思わず苦笑いをする。70名ほどのパーティーだ。70名の出席者のうちOBが5名、ポストと無縁な半生で良かったと思う。

駅伝

2012年01月21日 00時14分27秒 | Weblog
有給休暇を取って、この22日に開催される「ひろしま男子駅伝」のコース試走の手伝いをした。各県から選抜された45チーム(中高生、大学・社会人)が7コースで健脚を競う。平和公園から宮島口のつい先で折り返す全コースを、4人の選手とコーチを乗せて3度にわたって車を走らせた。大会が目前なので選手たちには緊張感が漲る。コーチからは貴重な話を聞くことができたので、良い気分転換になった。

哲学

2012年01月17日 21時47分20秒 | Weblog
カントの批判3部作ともなるとさすがに重い。目次を注意深く読み始めた。好奇心の琴線にふれない。まるで砂を噛むような文体だ。興味を魅かれる部分を拾い読みするうちに何かがみえて来ることに期待をかける。ヘーゲル「精神現象学」は序論の読破に挑む。amazonで中島義道著「哲学者というならず者がいる」を買った。タイトルがいい。前から欲しかった。

買いが先行して読書の方が追いつかない。キャリコンの技能検定はこの22日に迫っている。以降、哲学や古典など硬い本を買うのは小休止することになる。

活字文化

2012年01月14日 21時55分07秒 | Weblog
日本の名著「安藤昌益」がここしばらく見当たらなかった。本の山の中からでてくる可能性があるので同じ日本の名著を買うまでのことはない。たまたま一昨夜、日本思想体系「安藤昌益・伊東仁斎」に応札してみたら落札することができた。週明けには手元に届く。これで足りると思った。

食後の散歩を兼ねて近くのブックオフにでかけた。世界の大思想「ヘーゲル 精神現象学」(河出書房新社)のほかにこのシリーズの15冊余りが並んでいた。「ヘーゲル 精神現象学」と「カント 上 純粋理性批判隣」「カント 下 実践理性批判 判断力批判・・・」の計3冊を買った。隣には筑摩書房の世界文学大系が並べてあった。躊躇なく「論語 孟子 大学 中庸」「文選」の2冊をかった。私が学生の頃には図書館で借りて読まざるをえないくらい高価な本だった。いづれのシリーズも1960年代からの刊行だというのに買った5冊ともに読まれた形跡がない。

カントは、古くなった同じ世界の大思想「カント 上 下」の2巻を買い替えるために、ヘーゲルは長谷川宏訳の副読本として利用するために購入した。長谷川宏著「精神現象学」は、既に10日ほど前に買ってある。帰宅後、本の整理をしていたら思いもしない場所から日本の名著「安藤昌益」がでてきた。既に日本思想体系「安藤昌益・伊藤仁斎」は発送が終了したというメールがはいっている。

10日ほどの間に同じ著者、同じタイトルで翻訳者違い(ヘーゲル 精神現象学)、または同じ著者、同じタイトルで異なった口語訳・文語訳(安藤昌益 自然直営道)が二組揃うという面白い体験をした。「文選」については、ブログでたまたま知り合った方のお父さんが訳者である、ただそれだけの理由で購入した。「論語 孟子 大学 中庸」については、儒学でいうところの愛読する四書を一覧できることの利便性から購入を決めた。〆て5冊で525円。新本ならば優に2万円を超える。この国の活字文化の将来を憂慮せざるを得なかった。

ラ・マンチャの男

2012年01月12日 23時05分45秒 | Weblog


日が経つのが早い。過ぎ去った日々が愛おしくなる。

主演が名優ピーター・オトールにドゥルシネア姫?役のソフィア・ローレンという配役につられてDVDを借りた。昨夜は遅くまで映画「ラ・マンチャの男」をみていた。ソフィア・ローレンの可憐さもさることながら、オトールが演じるドン・キホーテの風貌には少々驚いた。正しくセルバンテス著「ドン・キホーテ」の挿画に描かれているイメージどおりなのだ。

明日から宴会が続く。明日が中学同窓会の幹事新年会、来週が前職の偉いさんの送別会に特別招待、再来週が現職の新年会でその先2回の飲み会も確定している。その分、読書を楽しみ映画を楽しむ時間が削られてゆくような気がする。限られた(残された)時間をどのように有効に使うか気にかかり始めた。随分と堕落したものだ。

カロリー

2012年01月11日 20時47分50秒 | Weblog
わたしは甘いものが好きだ。チョコレート、大福、キャンディ、甘納豆、菓子パン、羊羹,コーヒーにさえ砂糖をたっぷりといれる。ロッテのラミーチョコや明治のミルクチョコなら、1日に3から4板を食べることがあるし、不二家のポップキャンディを日にふた袋食べたこともある。おまけに果物が好きなので、蜜柑を日に10や20食べることもある。

先週の日曜日のことだ。たまたま買い物に行ったスーパーで、好きなラミーチョコのカロリー表示を見て驚いた。235キロカロリーと表示されている。結構カロりーがあるのだなと、ついでに隣のバッカスチョコのカロリーを見た。13キロカロリーとある。中のバッカス酒のシロップが空洞みたいなものなのでカロリーが低いのだと思ってよく表示を見直してみたら1粒13キロカロリーと表示されていた。慌ててラミーチョコの表示を見直してみたら、2枚入りで1枚が235キロカロリーだ。試しにメロンパンの表示を見たら465キロカロリーだった。おおいにうろたえている。

メロンパンを日に2個、ラミーチョコを2枚(計4枚)食べてから甘めのコーヒーを3杯飲めば、2000キロカロリー近い摂取になる。リンゴであれ蜜柑であれかなりの果物を食べて、さらに3度の多めの食事をする。カロリーオーバーで運動不足なのに太らない。血圧の異変はこのあたりに原因あるのではないだろうか。私に必要なエネルギーは日に2000キロカロリーなのだ。一日に必要なカロリー値の倍近いカロリーを摂取してきた。ようやく本態性高血圧の正体がみえ始めた。カロリーの過剰摂取がその正体ではないかと思われる。明日からカロリーの摂取を落とすという人体実験に入る。


精神現象学

2012年01月05日 20時53分49秒 | Weblog
ヘーゲル


昼食を食べに広島駅界隈まででた。食事の後で本屋を散策していたら、ヘーゲル著・長谷川宏訳「精神現象学」「法哲学」(いずれも作品社)が並べられていた。古本とはいえ重厚な哲学書が2冊並ぶのは珍しい。昨年末に購入するべきかどうかさんざん悩んみ、結局、購入をあきらめた2冊だ。夢でも見ているような思いに胸が高鳴った。

いづれもヘーゲルの代表作だから様々な訳本が出版されている。書評その他によれば長谷川宏の翻訳がとびっきり良いらしい。さっそく「精神現象学」を手にとってみた。2009年版で真新しい。噂どおり解りやすかったので購入を即断した。考えてみれば「法哲学」は岩波文庫、世界の名著「ヘーゲル」にも収録されている。慌てる必要はない。

キャリア・コンサルティングの技能検定が終了したら、政治と法について理解を深めるためにケルゼン「一般国家学」を、精神や哲学について思索するためにヘーゲル「精神現象学」を読み始める。

どおしても気にかかる。自然科学では「量子論」を理解しておきたい。入門書を2冊買ったのは去年の秋だ。宗教に関していえば聖書、原始仏典、儒学うちでも「マタイによる福音書」「ブッダ 最後の旅」「大学、中庸」あたりで事が足りるような気がしてきた。宗教は思索の対象ではない。

そういえば、高血圧関連の書籍、雑誌が確認できるだけで20冊を超えた。

私の古典

2012年01月03日 20時27分06秒 | Weblog
畏友から「昨年読んだ本の内から感銘を受けた3冊を挙げよ。」という宿題をもらった。

目新しいところでヒュームの「人性論」(人間悟性論は随分値段がはるのでまたの機会に、)は確実に3冊の内の1冊に入る。思考の芯にある考え方が私に近い。あるいは私がヒュームに近い。

定番で「マタイによる福音書」英語訳、「大学・中庸」「ブッダ 最後の旅」を入れると計4冊。吉田兼好「徒然草」とモンテーニュ「随想録」、後者に意欲を失いつつある。世阿弥「風姿花伝」は既に意欲を失った。

そういえば昨年、ハイデガーには歯牙にもかけられなかったサルトルの「実存主義とは何か」を読みかえした。私にとっては若返りの秘薬だ。セルバンテス「ドンキ・ホーテ」は何度読んでも面白いし哀しい。

仕事の関係で、この5年内に刊行された雇用や労働に関わる新書は殆ど買った。100冊を下らない。半数以上を読み終えた。キャリアコンサルティングに関する書籍は30冊を下らない。うち木村周「キャリア・コンサルティング 理論と実際」を読み続けている。本格的な教科書を書く努力が偲ばれる。テキストはこの1冊に絞って現在に至る。

何を言いたいのかつかみにくいデリダの影響か、ポストモダンと称される中沢新一をまとめて7冊買って読み始めた。やはり、何を言いたいのか私には伝わってこない。彼のチベット体験「虹の理論」と「東北の哲学」を読み終えたら次に進む気がしなくなった。

良書をガツガツと読むのに懸命で、血肉になったものかどうかいまだに解らない。

哀悼

2012年01月02日 09時15分13秒 | Weblog
杉村太郎著「絶対内定2010」(ダイヤモンド社)の論旨は明快だ。生涯にわたるキャリアデザインを描く(夢を描く)ことが就職活動の基本だと強調し、ノウハウ依存型の就職活動を戒めている。

杉村太郎
『会社員時代に歌手グループ「シャインズ」で活躍、就職活動を指南する著書「絶対内定」シリーズで知られる杉村太郎さんが8月20日、原発不明がんのため47歳で死去した。1992年に就職支援校「我究館」を設立。よりよい社会の構築を夢見て人材育成に情熱を傾けてきた杉村さんにとって、早すぎる死だった。

 「仕事はつくっていくもの。テーマパークとヨットの違い」。仕事はヨットのように操縦しながら創造していくもの。おぜん立てされたものをこなす「作業」とは違う。こうした情熱ある言葉に勇気づけられた就職活動生は多かっただろう。

 慶応大卒業後、住友商事、損害保険会社を経て「我究館」を設立。95年に「絶対内定」シリーズを上梓。「大学生協で一番売れている自己分析本」として就活生に支持されてきた。』ウィキペディア

初夢

2012年01月01日 09時19分49秒 | Weblog
年末に買った本、読売新聞教育取材班著「教育ルネッサンス 大学の実力」(中央公論新社)、長谷部・杉田著「これが憲法だ」(朝日新書)。

教壇に立ちたくてうずうずしている。私の指導目標は、学生が、社会科学を自分の問題として自律的に学ぶことができるようになること、社会現象を自らの問題として捉え直すことができるようになることだ。