旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

こころ

2014年09月30日 07時04分46秒 | Weblog

主役は生徒たちだ。先人、河合隼雄は「ああしろ、こうしろ、こういう風に考えろと言うだけで何かを教えたような気になっている者は、クライアントに我慢料を支払え。」とまでいっている。至言だ。体調を整え、心を澄まして生徒ひとりひとりと向き合うことが支援に繋がる。

先日から斎藤茂吉「赤光」を読んでいる。


中秋

2014年09月27日 20時03分05秒 | Weblog

就職の喧騒がようやく峠を越えた。実力で内定するのはもちろん、ツキや運で内定するのも実力の内だ。今年は『求人の神さま』の祝福を受けたにしても、予想を上回る各自の人為によって目覚ましい成果を挙げている。若きクライエント諸氏の努力を大いに称えたい。
来週からは支援の第2幕にはいる。苦汁を舐めた兵士たちの救援に重きを置く。敗れたりといえども、より上の目標に挑ませることがかれらの生きる力を高めてゆく。妥協を排するとともに、適性と希望先を十分に照らし合わせたうえで、よりきめが細かいトレーニングを再開する。
皆さんには、この週末は休養するようにお願いしている。兵士たちを徒に消耗させたり過剰な緊張下におかなければ、やがてかれらは自分の力で立ち上がり歩み始める。

4人が集まるのは2年ぶりになる。新しい仲間が2人増えた。昨夜は同じ職場で机を並べたことがある旧知の6人で飲んだ。話が尽きることはなかった。みんな善良な人たちだ。当時の残り火を燃やし続けることができるわが身に感謝しながら再会を誓った。うち2名の方はすでに自適の生活に入っていらっしゃる。


流れる秋

2014年09月22日 19時41分08秒 | Weblog

 

熱いコーヒーが喉から腹に沁みわたる。明日は秋分の日だ。この日曜に戸河内インター近くの産直店で、栗とイチジクを買った。栗は中栗だった。イチジクは近くの無人店舗で売っているものと品種がちがって細長くて青く、形の違いとは裏腹に味は似通っている。いろいろな品種の無花果があることに気がついた。イチジクと栗で秋を満喫したあとは、黄葉と紅葉を待つばかりだ。太田川放水路に釣糸を垂れてハゼを釣る秋が待ち遠しい。私の前を秋の日々がゆっくりと流れてゆく。

 

    


読書

2014年09月20日 18時41分39秒 | Weblog

仕事に忙殺されると読書意欲が衰えてしまう。まず本屋さんに寄る気がしなくなるし、惰性で寄っても本の背表紙をみるのさえ億劫だ。心身ともに疲れているせいだとわが身に言い聞かせてきた。ところが、休日の前日から休日の朝にかけて十分な睡眠をとりさえすれば読書欲が蘇っていることに気がつき始めた。体の方の疲れは残っているので疲れていたのは心であって体ではなかったというわけだ。

浄土真宗大谷派の檀家の倅だから安芸門徒のひとりということになっているのだろう。原典聖典「教行信証」に挑んで、その難解さ(漢文の読み下し文)が災いして何度も放り出している。親鸞の師である法然を読むたびに切れ味のよさと解り易さに感心している。たとえば悪人正機の説について説く法然ば明快だ。親鸞の難解な教説ですら法然に依ると腑に落ちる。私は解り易さと切れ味を兼ね備えた著作を好む。今日も「日本の名著 法然」を読み進んだ。


初秋の陣

2014年09月19日 07時09分22秒 | Weblog

打つべき手は打った。あとは結果を待つだけだ。事務手続きは残るし、しばらくの間一喜一憂の瞬間が続く。それでも、ようやく自分の時間が持てそうだ。勤務を終えたあとは体力の維持と気力・知力磨きに励む。
10月に入ると第2波の繁忙期が訪れる。敗れたクライエントたちとともに新しい目標を目指す。自然の摂理を体感しながらクライエントの心の声に耳を傾けることに精を出す。「矢が尽き弓が折れる」ような愚かな闘いは私の範疇にない。


こころ

2014年09月17日 19時17分24秒 | Weblog

貧しさのなかに沈んでいるひとがいる。貧しさのなかに沈んでいくひとがいる。貧しさから抜け出そうとするひとがいる。貧しさから抜け出そうともがくひとがいる。
こころが強いにこしたことはない。
稲垣真美著「兵役を拒否した日本人 灯台社の戦時下抵抗」(岩波新書 1972年発行)、高瀬善夫著「一路白頭に至る 富岡幸助の生涯」(岩波新書 1982年)、清水義範著「行儀よくしろ。学力と知力は別のもの」(ちくま新書 2003年)、寺内義和著「大きな学力」(労働旬報社 1996年)を読む。

 


美味いもの

2014年09月15日 19時42分55秒 | Weblog

呉ポーのフリーマーケットで朝もぎイチジクを買った。自宅にとって返し、冷蔵庫で冷やしてから皮をむき4つ切りにして常温に戻しながら味う。雨がよく降る夏のイチジクは豊作だという。今年のイチジクは美味しく安価だ。
湯来ロッジ傍にある物産店で買って、ロッジの裏で清流を眺めながら食った「牛肉どんぶり」は、肉の香ばしさと歯ごたえ、唐辛子と焼き汁のバランスが絶妙だった。
太田川放水路河口でしくじった。ハゼのから揚げ、または天ぷら、刺身を口にできなかったことが返す返すも無念だ。
ひさかたの青空に誘われるように呉ポー、湯来ロッジ、太田川放水路にでかけて自然が醸す秋の訪れを浴びた。

付録
近くの無人店舗に「栗 500円 冷蔵庫の中」という価格表が置いてある。探し回ったが冷蔵庫がない。自宅まで顔なじみの農家のオヤジを呼びに行った。オヤジを無人店舗まで連れていって冷蔵庫が何処にあるのか尋ねた。「栗はうちの冷凍庫にある。」という。「栗を買いたいんじゃけど。」と伝えたら慌てて栗を取りに帰っていった。
このオヤジ、昨年は、「このイチジク腐りかけとるよ。」といっただけで(ほんとうに腐りかけていた。焼肉と同様にバナナとイチジクは腐りかけも美味しいのだ。)売れ残っていたさつま芋とイチジクを2パック、自分で焼いたイチジククッキーまでおまけにくれた。このオヤジ、地区屈指の富農だから、どーってことないらしい。


2014年09月15日 08時44分03秒 | Weblog

初秋の風につられて太田川放水路の河口付近で釣糸を垂れた。時期的には少し早いハゼ狙いだった。数年前に同じ太田川河口の吉島で数十匹のハゼをあげている。潮も悪くはないので入れ食いを想定していた。堤防にはすでに数十人の釣り人が訪れていた。
ところが、その風景でわかるのだ。場に活気がない。釣れていないのだ。「引きの7分」だから潮がいいはずなのに釣り人たちは、一組、ひとりと釣り場を離れて帰っていく。悪い予感は的中した。4時前から釣りを始めたがアタリがない。
仕掛けをあげるたびに餌を取り換えてアタリを待ったが、アタリも引きもない。全くない。3時間にわたってリールを巻き、餌を取り換え、投げる動作を繰り返してもアタリがない。日が落ち始めた。「あげ3分」の絶好の時間帯に引きがない。
もうひと月になろうとしている。広島市を襲った豪雨や土石流で川底の生態系が根こそぎ海に流された。いまだ一名の行方が知れない方がいる。河口に手を合わせて帰路に就いた。


バトル

2014年09月11日 20時51分48秒 | Weblog

知人のための支援金について訊ねていたら、職員は「金目当て」だと言い捨てた。私は爆発した。「所長を呼べ。責任者を交えて話をしよう、制度をきちんと説明できる職員を同席させろ。」とその職員を30分ほどとっちめた。私はいまだ修行中の身なので、怒りが心頭に達すると紳士をかなぐり捨てる。
要領よく事態を葬りさりたいのだろう、職員は上司とともに詫びたいという。後悔はしているが反省していないことが読んで取れる。行政の一端を担う者が貧しい人たちを蔑むことがあってはならない。せっかくの良い制度も悪しき職員が運用すると骨抜きになる。あのアホ職員の発言を思い返すたびにはらわたが煮えくり返る。


長寿犬の表彰

2014年09月09日 21時44分43秒 | Weblog

あと3日明けたら3連休が待っている。最近は、仕事に忙殺されて愛犬ごんた(余談だが、老犬ゴンタは間もなく市から長寿犬の表彰をうける。)と歩くことも稀だ。連休は、周防大島を歩き西中国山地にのぼる。
4日勤務の3日連休が良いと思う。高速道路の割引を利用してよくドライブに行った。土日祝日の割引率が下がったので、ここのところ高速はたまにしか利用していない。
9月になって高速道路のマイレージに加入した。ようやく行楽の準備が整った。

 


マイクロカウンセリング

2014年09月06日 18時25分31秒 | Weblog

脳がフル操業状態に入ると、相手の反応を言葉ではなくて感覚(五感)で掴むようになる。いろいろな感覚を働かせることができた後は、脳を休ませろと体が指示するのだろう、眠気を催す。相手の感覚とこちらの感覚をうまく噛みあうように重ねあわせることができたあとの疲労は、一晩でとれる。今日も爽快な朝を迎えた。
連れに聞くと当たり前のことらしいのだが、この職業に就いてからというもの、これまで使う機会がなかったこの感覚に目覚めつつある。アレン・E・アイビィ著「マイクロカウンセリング」を読み始める準備が整ったようだ。


地上の星

2014年09月05日 06時52分19秒 | Weblog

 

 

地上の星

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

風の中のすばる
砂の中の銀河
みんな何処へ行った 見送られることもなく
草原のペガサス
街角のヴィーナス
みんな何処へ行った 見守られることもなく

地上にある星を誰も覚えていない
人は空ばかり見てる

つばめよ高い空から教えてよ 地上の星を
つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう

崖の上のジュピター
水底のシリウス
みんな何処へ行った 見守られることもなく 

名立たるものを追って 輝くものを追って
人は氷ばかり掴む

つばめよ高い空から教えてよ 地上の星を
つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう

名立たるものを追って 輝くものを追って
人は氷ばかり掴む

風の中のすばる
砂の中の銀河
みんな何処へ行った 見送られることもなく

つばめよ高い空から教えてよ 地上の星を
つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう


夜霧のブルース

2014年09月05日 06時38分13秒 | Weblog

 

 

夜霧のブルース

作詞:島田磬也
作曲:大久保徳二郎

青い夜霧に 灯影が紅い
どうせおいらは ひとり者
夢の四馬路(スマロ)か 虹口(ホンキュウ)の街か
あゝ波の音にも 血が騒ぐ

可愛いあの娘(こ)が 夜霧の中へ
投げた涙の リラの花
何も言わぬが 笑ってみせる
あゝこれが男と 言うものさ

花のホールで 踊っちゃいても
春を持たない エトランゼ
男同志の 合々傘で
あゝ嵐呼ぶよな 夜が更ける