旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

2015年06月30日 20時27分00秒 | Weblog

曇空の下で農園の野菜たちに乾いた肥料を与えた。数日、雨は降らなかった。農園はどんよりとした雲の日が続いた。今朝は、雨に煙る南の学園が見える。湿っぽい雨が降りしきる。私は北の農園を思った。


雨上がり

2015年06月26日 22時17分41秒 | Weblog

明日は待ち侘びた土曜日だ。早朝から農園で野菜たちの成育ぶりを眺める。育ちざかりのトウモロコシ、サトイモ、インゲンは栄養不足だ。肥料を施す。カボチャの太り具合や、先週撒いたゴボウ・ホウレンソウ、ダイコンの発芽が気がかりだ。畑の土が酸性に戻りつつあるのか石灰の散布が足りないのか、ナスとキュウリに元気がない。不断に土壌のチェックが必要だ。肥料を抑制しているサツマイモの葉が茂り始めた。よい芋に育つはずだ。先週の日曜に花が咲き乱れていたインゲンの収穫に入る。瞼を閉じると、畑の光景が目に浮かぶ。週末の畑で農作業が終わったら野菜たちの声に耳を傾ける。


ロジャーズと実存主義または現象学

2015年06月24日 22時19分23秒 | Weblog

ハローワークで求人の受付が始まった。7月以降の求人票公開に向けて、学園に『嵐の前の静けさ』が訪れている。向学のために挑んだ技能検定の学科試験で合格点を取ることができた。実践面ではともかく、知識面で水準を下回っていないことの証くらいにはなる。現職に留まることが決まったら、秋口から実技試験の準備に入る。
今日、「Being and Nothingness」by Jean Paul Saretreが届いた。ジャン・ポール・サルトル著「存在と無」の英語版だ。松浪信三郎 訳「存在と無」は読むほどに理解が難かしくなっていく。こちらの頭が固過ぎるのか、松浪さんの翻訳が拙すぎるのか決着をつけておかなければならない。
フランス語の原典か英訳かで迷った挙句、たまたまヤフオクで落札したのが英語訳の方だったのでテキストにした。学生時代の第二外国語はドイツ語で、フランス語には馴染みがない。フランス語原著を落とすことができなかったのは神のご加護か。主語と述語が明らかな英語の構文は松浪さんの難解な翻訳よりも親しみ易い。

クライエント・来談者中心のセラピーを標榜するロジャーズが実存主義の影響を受けているのは明らかだ。かれのカウンセリングにはドグマ(固定観念)がない。さて、ロジャーズはハイデガーを学んだのかヤスパースなのか、サルトルを学んだのかメルロ・ポンティなのか、または、自身が実存主義者なのか、・・・興味が尽きない。
実存主義というと、例えば、ハイデガーはサルトルを実存主義者と認めていない。個性的な思想家が多く多様性に富む思潮なのだ。


キャリア

2015年06月24日 06時40分11秒 | Weblog

日曜日に実施された国の技能検定・学科試験の問題と正解が2日後の昨日、実施団体である協会からネット上に公開された。正解率が7割以上で学科試験は合格だ。8割から9割はできたという自信があった。問題用紙に書き留めておいた解答で確認をしたら前半の20問が全問正解だったので、ひょっとしたらパーフェクトかと小躍りした。ところが世の中そんなに甘くはない。残り30問の正答率は7割すれすれで、かろうじて正解率を8割台に乗せることができたという惨状だった。問題の読み直しもしないで100分の解答時間を70分足らずで退室したのだから、ま、こんなものだろう。それでも無事、一番目のハードルはクリアできたようだ。
この類の資格試験や技能検定に挑戦する中・高齢者に対して、『他人のキャリアの心配をする前に、自分の身の振り方を先に考えてみた方がいい。』という意見を述べるひとがいる。確かに一理ある。しかしキャリアについて学ぶと、ひとや社会をより深く理解することに繋がってくる。これまでとはかなり異なった世界観でひとや世の中をみることにようやく慣れてきた。心理学やカウンセリングの基本を学び始めて7年になる。6年前に、上から目線でエラッそうに自分のキャリア論を私に押し付けた、あのアホなカウンセラーは今頃どこで何をしているのだろう。


食卓ラッシュ

2015年06月23日 20時34分34秒 | Weblog

山積みできるだけのシュンギクを収穫してから1週間ほどで形のよいダイコンが20本余り採れた。初夏の畑にカボチャが10個ほど実をつけた。待望のインゲンが白い花をつけ始めたので来週あたりから次から次へと豆を結ぶことだろう。
日当たりがよい農園だから野菜の生育も早い。サツマイモ(20株)とサトイモ(20株)にトウモロコシ(40株)、ナス2株、プチトマト2株、トウガラシ、オクラ3株、キュウリ3株がすくすくと育っている。先週はゴボウとダイコンの種を撒いた。
自分で種を撒いた野菜が食卓にのぼると格別な達成感がある。7月の食卓はインゲンとナス、キュウリにトウモロコシの卓上ラッシュになりそうだ。そして、夏が終わる頃にサトイモ、サツマイモの出番が訪れる。その先には、ダイコンとゴボウの収穫が待っている。わが家の家庭菜園のトマトとピーマン、大葉の成育も良い。
畑を耕しながら心と身体を観察してみる。私の場合、自然と同化するには動きがせっかちに過ぎる。もっと心を落ち着けて自然とともに呼吸しながら農業に励む、こういう境地が願いなのだが、農業に励むなどと言ってるようでは・・・、まだまだ修行が足りない。

 

       

               


技能検定と読書

2015年06月21日 21時56分21秒 | Weblog

日曜の午前10時半から技能検定があった。前回から民間資格者に対する学科試験の免除がなくなったので、学科に自信がある民間資格者の多くは、前回から学科試験に挑んでいるはずだ。学科合格率から推測すると、今回の応募者は相当減るのじゃないかと予想していた。広島会場を眺めた印象では、やはり前回よりもかなり減った。この資格が国家資格になるというアナウンスメントが流れたので、次回からの技能検定受検者はさらに減ることだろう。
技能検定の前日に当たる昨日、メンタルヘルス関係に弱いことが判明したので、「発達障害かもしれない」「人格障害かもしれない」(以上 光文社新書)、「もし部下がうつになったら」(携書)、「病的性格」(中公新書)、「職場はなぜ壊れるのか」(ちくま新書)の計5冊を買って理解を深めた。
検定が終了した日曜の午後は、「広告コピー傑作選 本読む馬鹿が、私は好きよ。」(学陽書房)、「理解を深める 現代文単語 評論・小説」(桐原書店)、「戦争の日本近現代史」(講談社現代新書)、舛添要一著「内閣総理大臣 増補版 その力量と資質に見極め方」(角川書店)、の計4冊を買って頭をほぐしにかかった。


・ハートをあげる。ダイヤをちょうだい。
・女だって、女房が欲しい。
・あなたのヌードはちゃんとエッチですか。
・いつまでも若いなんてオバケです。
・言葉は娼婦を演じ、瞳は少女を演じ、心は女を演じる。
・ワラワ、新しい古いタイプです。
・一冊、同じ本読んでいれば、会話することができると思うの。
・亭主元気で留守がいい。
・女は、仕事で死んだりしない。
・男も妊娠すればいいんだ。
            「広告コピー傑作選 本読む馬鹿が、私は好きよ。」から引用

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という。難波功士著「就活の社会史 大学は出たけれど」(祥伝社新書)を興味深く読み進んでいる。私が学生だった頃の就職活動は、既に歴史の範疇に入りかけているようだ。


農園と読書

2015年06月19日 20時57分38秒 | Weblog

明日から3連休を楽しむ。1週間ぶりの農作業は土曜の早朝に済ませて、体を休める。日曜の午前は技能検定に挑んでから、午後は市内の繁華街を散策する。月曜は本の整理に励む。貴重な休暇はそれで終わる。
もっとも日が長い夏至の日から陽が段々と短くなって、季節は12月の冬至へと滑ってゆく。老境を迎えてなお脳の発達を促すには、読書や家庭菜園が最高のご馳走なのだそうだ。ルーティーン化された仕事は脳の天敵になる。脳に楽をさせるのは良くないらしい。初夏から秋にかけて待望の読書の季節が訪れる。気儘な読書に胸が膨らむ。


働くということ

2015年06月18日 07時00分47秒 | Weblog

『採用されるためには、身体が頑強であること・定年まで勤めあげるという意志力、性格が陽性で先輩から可愛がられるという人間性が肝要だ。』と断定した後で担当者は、男女を問わず日本男児の性根をもった若者を採用したい。数か月・数年で辞めるような生徒は応募しないで欲しいとつけ加えた。

・なせば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり 上杉鷹山
・かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂  吉田松陰

40年前に『自動車絶望工場』という著名なルポによって物議をかもした自動車メーカーの経営指針に揺らぎはないようだ。期間労働者からみれば絶望工場なのかも知れない。しかしこのメーカーの「カイゼン」を標榜する徹底した現場主義と合理主義は、既に世界のメーカーのお手本になっている。
疎外とか搾取とかいう種類の言葉を弄んでわが身の不遇を恨むのは易しい。ところが、残念なことに徹底した労務管理なしに世界を相手の生存競争で生き残ることはできない。乱暴を承知でいうならば、この求人難の時代に資本主義の厳しさを受容できないのなら、儲かる期間工をやめてもっと楽で賃金が低い仕事に就けばよい。あらゆる選択肢が許されているのが自由主義経済体制なのだ。
もっとも、私の持論は求人難が続いたらという「タラとニシンは北海道」の話であることをお断りしておかなければならない。「自動車絶望工場」は随分売れて何年か前には何十年かぶりに改定新版まででたというから、鎌田慧さんは随分儲かったのだろうと、正直、かなり羨ましく思う。


戦い済んで日は暮れて

2015年06月13日 21時30分57秒 | Weblog

勝利の女神が微笑むことはなかった。祈りに似た応援も空しく母校は負けた。3位の表彰を受けた後で、応援陣に頭を下げる部員たちの間から嗚咽が漏れた。こちらだって泣きたいくらいだ。だから選手諸君、泣くんじゃない!第2試合は、私が卒業した母校の準決勝だというのに観戦する気がしない。会場を後にした。ネットの速報で見ると卒業した方の母校は勝ち残った。でも、もうどうだっていい。わが家に着いた頃合いに、古い知人が訪ねてきた。呑気な話に乗りたいのに気分がついていかない。緑が恋しくなって農園に向けて車を走らせた。雑草をぬいて肥料を与える作業に汗を流したら、陽が傾いた。自宅にとって返し、いつものように何もかも忘れてコーヒーをたてる。試合の帰りに買ったベリーのショートケーキを味わうころ、夜の戸張が降りた。


広島県総体サッカー 準決勝

2015年06月12日 20時00分29秒 | Weblog

私には高校だけで二つの母校がある。明日は両校ともに県総体サッカーの準決勝を戦う。そして両校が勝てば明後日の決勝で対戦する。一校は私が実際に卒業した高校で、もう一校は私の勤務先だ。勤めて4年目になる。愛するひとが住む街が故郷になるように、気がかりな生徒たちがいる高校が母校になった。それでも明日は暑くなりそうなので3年前に熱中症で倒れたことがある身なので、会場に足を運ぶのを躊躇していた。今日になって勤務先の高校のサッカー部員から「声援をよろしくお願いします。」と声をかけられた。気持ちが大きく傾いて、会場で母校を応援することになった。


交感神経の働きを鎮める

2015年06月10日 20時18分33秒 | Weblog

30分ほどの講演を終えて執務室に戻った。交感神経を静めると副交感神経が働き始めたのだろう、心地よい疲労を覚えた。予定していた労務管理論を読んでいると、眠気を催して頭の中がくしゃくしゃになってゆく。
運動不足が続いている。土曜の午前に農園で雑草をむしって汗をかけば、解消できる。月曜からこういう天気になってほしいと願った通りの気候が続いている。勢いよく成育した野菜たちと対面するのが楽しみだ。天の恵みに感謝している。